闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

洗濯しながら読む『クライスレリアーナ』

2007-01-28 16:00:38 | 雑記
昨日行った歴史の研究報告はとても好評だった。聴講者の人数は少なかったが、東京大学シリョー編纂所から、若手の仏教研究者Kさんが聴きに来てくれ、私の報告を高く評価してくれた。また、私が報告させていただいた研究会では毎年会報を発行しているのだが、報告終了後、おもしろい報告でいろいろな人に知らせたいので、報告内容をまとめて、会報に『研究ノート』として寄稿して欲しいという依頼をいただいた。小さな個人的疑問からはじまった研究が、ここまで評価していただけるというのは、ほんとうにうれしい。

報告および懇親会終了後は、息抜きにと例によってタックスノットへ。
するとタックさんがイギリスから帰っていて、大英博物館のことやロンドンの印象などのおみやげ話をききながら、ほんもののおみやげであるオレンジ風味のチョコレートをいただいた。

さて今日は、このところたまりにたまった洗濯物を処理にコインランドリーへ。洗濯物があがるまでの間、研究報告からの気分転換にホフマンの『クライスレリアーナ』をパラパラと読んだ(集英社版世界文学全集所収)。特定の目的にしばられない自由な読書はほんとうにひさしぶりだ。シューマンがこの作品にインスパイアされて同名のピアノ曲集を作曲しているのだが、このホフマンの小説?そのものも、奇妙なおもしろさがある。
作曲家クライスラーが楽譜の裏に書き付けた脈絡のないメモが、この作品だという趣向だ。