闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

それって実現できるんだろうか?

2007-01-02 19:58:36 | わが酒と薔薇の日々
みなさん、明けましておめでとうございます。本年も小ブログ、どうぞよろしくお願い致します。

さて、「彼氏モドキ」は予定どおり31日の午後に来訪し、昨日無事に?田舎に帰っていった。
31日は、午前中からお昼にかけて最後の雑用や買い物に出かけていたので、モドキと会ったのは午後2時頃、六本木ヒルズのクモのようなオブジェの下で落ち合った。
そこから寓居に移動し、しばし互いの近況などを報告しあった後、予定どおり近所の商店街に買い物に出た。買い物といっても大半はもう済ましてあるので、正月飾りやおせちなど簡単なものを買っただけなのだが、二人であれが足りない、ここは高いなどとぶつぶつ言って、結局四件のスーパーをはしごしてしまった。買い物が終わったところでちょうど夕方になってきたので、大晦日も営業している適当なショット・バーを探し、足やすめにちょっと潜り込む。
そこで1時間ほど休息したあとで、寓居に戻り夕食。イタリア・ワインと昼買い込んできたオードブルをつまむ。食事をしながら雑談しているとあっという間に時間がたってしまい、新宿に出かける時間はもうない。今井美樹と徳永英明が出るシーンだけ紅白をみて、急ぎ年越しそばを食べに行く。
ところが、これが時間が遅くなりすぎたためにもうどこの蕎麦屋もあいていない。新年まであと1時間を切ったところで蕎麦屋を探すことを断念し、初詣の寺院に移動。
一人で生活している時、私は初詣に行ったことなどないのだが、モドキが行きたいというので、一昨年は浅草寺、昨年は豊川稲荷に参拝してしる。ともかく初詣したいというだけで彼に特定の寺社へのこだわりはないので、今年は芝の増上寺に詣でることにした。移動するタクシーの窓からみえるライトアップされた東京タワーと暗い空のコントラストが異様に美しい。芝に着いたのが11時30分頃。初詣にはまだ少しだけ時間があるし、思いついて浜松町方面に向かうと、立ち食い蕎麦屋がまだ開いている。諦めていた年越しそばが、タイム・アウト間際に、しかもたった¥230で食えてラッキーだった。
増上寺は、詣でるという意識で来たのは今回がはじめてだが、新年ギリギリになるとさすがに人が境内からあふれだした。境内を埋め尽くす大勢の人といっしょにカウントダウン。ふらっとやってきたわれわれと違い、一般の参拝客はみんな手に手に風船をもっていたのだが、新年と同時にそれを一斉に空に飛ばす。そのたくさんの風船が、増上寺の裏手に明るく聳えている東京タワーとあわさってシュールな光景だった。
参拝客が大勢いたため、本堂に行くまでは小1時間かかったが、ぶじお参りも済み、帰宅。何もしないからという約束でモドキと同じベッドにもぐりこむ。

元旦は9時ぐらいに目が覚め、もうねむれそうにもないので一人起きだしておせちやおもちの準備をする。モドキの方はとみると、安心しきったような顔ですやすや寝ている。
そうこうするうちにモドキも目が覚め、少しじゃれたあと、今年最初の音楽をかける。クレンペラー指揮のブルックナー第4交響曲だ。クレンペラーのシャープな演奏を聴きながら、シャンパンとおせちで、あらためて新年を祝う。私が「今年こそはいい年になりますように」と言うと、すかさずモドキが、「あれ、それ去年も言いましたよ」とまぜかえしてくる。
シャンパンが空いたところで、モドキのお父さんからの差し入れの酒を開ける。ここ数年、モドキが私と一緒に年末年始を過ごしているのは、モドキの家族にも周知の事実なのだ。前日来、たしかに、家族に訊かれて困るようなことは何もしていないが、モドキの家では、私のことをいったいどう思っているのだろうか?
とまあ、それから適当にCDを聴き、ヴィデオを観たりしているうちに夕方となり、モドキは帰っていった。なんだかあわただしい元旦だった。

モドキが帰った今、私は、今年こそはモドキじゃないほんものの恋人を見つけなくてはという思いを強くしている(う~む、それって実現できるんだろうか…)。