CRASH

今日は映画「CRASH」を観に行ってきました。
そう、あのアカデミー賞作品です。

この作品、結構面白い。「アメリカ」が見える映画というか。
人種差別と銃規制、人間関係の希薄さがテーマなのでは？と私は思った。それがアメリカの問題だしね。

人種差別は日本にいると、あまり感じられないかもしれない。海外に暮らしているとやはり感じますよ。移民国家ではやはり白人が強い。私たち日本人も有色人種。（色がある無いっていうのもおかしな話だと思うが）街を歩いている時に汚い言葉を言われたり、バーで唾を吐きつけられたり、追いかけられたりと案外あるものです。
この映画の中でも本当に屈辱的な言動、行動、偏見、そしてそれに反抗したくてもできないという、これまた屈辱的な現実が上手く現れています。
上映中、「く～っ！！だ～っ！」と何度も悔しく思いましたね。
あ、別に白人が悪者とか嫌いとかじゃなくってよ。人それぞれだもの。人種関係なしに良い人もいれば悪い人もいる！！

あとそれにまとわりつく銃！これはね～もう手遅れだと私は思う。アメリカは銃無しではいられない＝人と人の睨み合い、憎しみ、疑い、希薄さの増加に繋がっているのでは。
自分や大切な人・物を守るには銃が無いと駄目って事は永遠に銃口向けあうって事じゃない？でも誰にも止められないんだろうなぁ。他人に興味ない人達だったら尚更ね。

そんな中で、各々生きていく。希薄といいながらも何かしら関わって・・・それが社会だものね。その中で最悪なこともあれば幸せなこともある。その最悪と幸せが隣り合わせで、いつどこでどんでん返しになるかわからない。けど、そんな中でも生きていこう。そうこの映画では言いたいのかな～なんて思ったりもしました。

一つ一つの話が最後に繋がっていく辺りが上手かな。
ただこの映画。ちょっと「え～」と思ったのがラスト。いわゆる「アメリカ」がどうどう見えた。
Angelがいるという台詞と天使のミニ・モニュメント。死体発見現場からも発見されちゃったりするの。こんな残酷な世界だけども神はそばにいます。捨てたものではありません～って？
あと最後に奥さんが旦那に言うのよね、「I love you.」。その言葉で一件落着かい！
そしてエンディングソングが流れてきます。 ♪It's　free～　でたな、「自由」！
♪ Maybe tomorrow we can find the way home～　・・・へぇ。

でも、中身は本当いい映画でした。最後がちょっと「あぁ」って感じたが、ま、これは私が勝手に考えすぎて言っているだけなので丸受けしないで。
こういう映画、私は好きだな。←ラストがどうのって言ってたくせに（笑）