青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

美しい国へ

2006年10月15日 21時33分04秒 | 日常
(写真:安倍峠からの富士山)

あまりにも天気がいいと、「出かけないと損なんじゃないか」と言う強迫観念に似たものすら感じてしまう今日この頃(笑)。先週は渋峠、今週は静岡県と山梨県の間に横たわる安倍峠(あべとうげ)を貫く、梅ヶ島林道を走行。
何でもこの峠道、大規模な土砂災害のため3年間(笑)も通行止めだったんだそうな。
この10月に開通したと言うので、早速走って来た次第。

R52山梨県側から梅ヶ島林道へ入って行ったんだが、峠までの山梨県側は路面への土砂流出&路盤が悪くて30km/hを稼ぐのがせいぜいな山道。ただ、普通乗用車でも注意して走れば酷慣れしている人(笑)にはイージーな気がします。
午前中に東斜面を登ったので景色はそこそこ明るく、南アルプスの山懐に忍び込むようなつづら折れの山道をのんびりと登るのは、車でのハイキング&森林浴と言う感じ。峠道の中腹から上では東側からの富士がパーンと開けて見えました(表題写真)。この角度からの富士ってあまり見ないよなあ…峠の標高はおよそ1400m。朝のひんやりとして乾いた空気の中で、峠付近では既に真っ青な空に輝く紅葉が非常にきれい。下界とは1ヶ月は季節が進んでいる感じです。

峠の鞍部を通過して、静岡県側は静岡平野を潤す安倍川の源流部を沢伝いに降りていく道となり、金山として栄えた梅ヶ島温泉へ。一応安倍峠から「静岡県葵区」らしいのだが、周辺の幽玄な南アの山々を見るに、この辺りは「区」って言ってはいけないくらいの秘境だと思います(笑)。この梅ヶ島温泉から「しずてつジャストライン」と言うバス会社が新静岡駅まで走ってるんだけど、こっから静岡の市内に出るにはこんだけかかりますから
ちょいとした旅館で梅ヶ島温泉の湯に浸かったのですが、ヌルヌルツルツルして気持ちよかったですよ。昨日風呂入らないで寝ちゃったせいもあるかもしれないけどw

梅ヶ島温泉周辺の道すがらには、鯉ヶ滝三段の滝赤水の滝と趣の違う滝が次々と現れる楽しい道で、「←滝」と言う看板を見かけては散策したり写真を撮ったり…滝までの10分程度の小道は歩き不精な自分にはちょうど良く、僅かに黄みがかったモミジの葉の下を歩くのは「森林浴」と言う感じ。先週の悪天候の無聊を大いに慰めるのでした。
(一応この滝群の大元締めとして「安倍の大滝」と言うのがあるんだけど、県道から40分歩かなくちゃいけないんで却下しました(笑))。

秋晴れは、女房を質に入れても出かけなきゃダメだねえ(笑)。
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