
(紫陽花!満開!大平台!@大平台駅入口)
箱根の山に大きく響く、モハ2の吊り掛けのモーター音。上大平台の信号場から姫之湯の坂へ、だんだんと近付いてくるモーター音を愉しむのも風流であります。大平台の駅へ滑り込むカーブ付近の満開の紫陽花、夕方になって射して来た西日に少し蒸し暑くなって来た箱根の山。冷房なぞ付いていないモハ2は、暑かったら窓を開けるだけのオールドスタイル。運転台の窓が二段窓になって開けられる車両というのも軌道線では珍しいですよね。

大平台の駅でエンド交換を終えた古豪が、山を降りる。お次は出山の信号場。ここもスイッチバックです。昼なお暗き登山鉄道の沿線の中では、大平台は比較的開けた場所にあって撮影ポイントも豊富。しかしながら人一人が通れるだけの遮断機のない四種踏切が多く、紫陽花のシーズンはポイントポイントに警備員を配置して列車監視に目を光らせている状況。インバウンド需要でアジアを中心とした海外勢も多く、日本語が通じない人たちもいたりするので列車も最徐行での対応です。そもそも登山電車はカーブも多く見通しが悪いので、なおさら神経を使うんでしょうね。

まあそれにしても大平台駅の分岐付近で咲く紫陽花はボリューム感も花付きも色のバリエーションも申し分なくて、今年は当たり年ですね。まさに今が盛りと言った感じだ。湯本から連なる湯坂山の稜線をバックに大平台カーブを回って来るベルニナ1001編成。この時期だけはシール式ですけどヘッドマークステッカーが貼られてたりして、沿線で繰り広げられる紫陽花の祭典に華を添えます。
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