青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

ワクワクが、帰ってきた。

2020年07月19日 10時00分00秒 | 箱根登山鉄道

(巡る緑の中を@強羅~彫刻の森間)

強羅と普段は流し撮りなどめったにやらない(そこまで技量がないしね)私ではありますが、珍しく流し撮り・・・それも、回転流し撮りなんぞをやってみました。回転流し撮りって何ぞや?って感じなんですけど、カメラを左右に流す従来の流し撮りではなく、文字通りカメラを回転させてレンズの円周部分に動く被写体を乗っけるという変化球。青紅葉回る世界の中で、登山電車をそっと映し止めてみましたと、そんな感じかな。もっと周辺部を流したかったんですけど、ヘタレなのでそこまでSSを落とせませんでした(笑)。

彫刻の森と強羅の間にある地獄沢の鉄橋付近を行く108-9。「地獄沢」と言われると名前が恐ろしいのですが、早雲山の爆裂噴火口である早雲地獄から流れて来る沢筋である事に因んでいるのだと思われます。ここが二ノ平と強羅の境界に当たり、湯本から登って来た登山電車は大きく右カーブをして、強羅の温泉街を右に見ながら強羅の駅へラストスパートをかけます。「又のおいでをおまちします 強羅温泉郷」の看板、強羅花壇や強羅環翠楼、雪月花などの高級旅館を擁する強羅温泉郷ですが、強羅付近で湧くナトリウム系の透明な源泉を使った宿と、大涌谷の噴気地帯で火山ガスに水を通した蒸気造成泉(薄濁りの硫黄泉)を引き湯している宿と、二種類の源泉の宿があります。ケーブルカーを挟んで北側が大涌谷の引き湯、南側に本来の強羅温泉の源泉を使った宿が多いように思います。

箱根登山電車 全線運転再開「ワクワクが、帰ってきた。」【フルバージョン】

そうそう、23日に迫った登山電車の全線運行再開に合わせて、小田急グループがこんなYoutubeムービーを作っています。被災から復旧に向けて、箱根旅行を楽しみにしていた男の子の目線からのストーリー仕立ての映像ですが、こういったプロモーションにも、箱根ゴールデンコースの再開に合わせた箱根振興への思いが伝わって来ますね。本来なら登山電車の復旧と「Go Toキャンペーン」とやらで箱根も賑わうはずだったのでしょうが、感染の再拡大に伴って東京からの大っぴらな客入れは望めなさそう・・・ひとまず、神奈川県内の観光客を中心に、ささやかに盛り上がりたいところです。

そして、このYoutubeムービーに使われたのが108-9号のコンビ。ベルニナでも、サンモリッツでも、最新型のアレグラでもなくこの車両が使われたという事が、いかにモハ1・2の2形式が登山電車を端的に表すイメージリーダーであったか、という事が分かります。既に廃車が発表されていますが、1ユニットくらいは動態保存を・・・なんて思うのだけど、それをするには入生田の車庫は狭すぎますかね。


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