無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

2010橋本式踏み込み温床(その1)

2010-04-01 21:44:00 | 日々の自然菜園
本日、

今日は、春一番が猛威を奮っておりました。
すごい風で、ハウスが飛んでいきそうでした。
トップ写真は、出そろってきたエンドウの自家製の苗です。


毎年3月の末にハウスの中で育苗を行っています。
去年は、久々に本格的な踏み込み温床をつくりました。
脇の稲藁を取ると、去年の温床の土は、半分以下になっていました。
去年は、温床内にネズミが巣くってしまい、「ネズミの温床」になってしまいました。


去年の温床の土です。
まだ落ち葉やワラの形が残っていて、あと1年養生させてから育苗土にします。


去年の温床の土の中から、ネズミの赤ちゃんが出てきました。
全部で9匹。
鼠算とはよく言ったものです。


今年は、去年のネズミの温床事件を踏まえて、
例年通り、半地下の簡易温床にすることにしました。
ハウス内に、50cmくらいの穴を掘りました。


去年の暮れに実家で要らなくなった大正時代の畳を使い、
ネズミ対策に、畳を半分に切って踏み込み温床の枠にしました。
ネズミも入りにくくなりますし、最終的に畳も堆肥化するのでGOODなアイディアだと思いました。


今年は、さらに温床に改良を加えました。
三重の橋本力男さんに教わった「橋本式踏み込み温床」を実践です。
去年の大豆や稲ワラ、麦ワラ、落ち葉に、自家製鶏糞と米ぬか、油粕、オカラと水を加えます。


自家製の鶏糞は、温床作りに役立ちます。温度がすぐにあがります。

今まで、畜糞堆肥を使わない理由の一つに、市販の畜糞堆肥の粗悪さがありました。
特に市販の鶏糞は、ブロイラーの産業廃棄物のリサイクル品が多いと聞きます。
狭いゲージに飼われ、動けず、土と触れず、抗生物質投与の末に、、、

うちでは、まだ完全に餌を自給できているわけではありませんが、
うちで食べ残した残飯と、畑の草、野菜や米ぬかを食べて元気いっぱいのが、
土ともみ殻とウンチを混ぜて、たまった鶏糞を温床作りの時だけ使います。


「橋本式踏み込み温床」の最大の特徴は、前もって温床の材料を混ぜて予備発酵させる点です。

伝統的な踏み込み温床は、発酵ムラによる発熱のムラがどうしても生じてしまいます。
また、半地下の簡易踏み込み温床では、酸素が少ないので発酵までに時間がかかってしまう点も不利でした。

今回「橋本式踏み込み温床」では、材料に80%程度の水分を混ぜ、前もって山にして発酵させるのがミソです。

そこで、全ての材料をしっかり混ぜておきます。
そして、水分量を調整することがポイントです。

さすがに、2㎥分の温床材料を一人で混ぜるのは大変でしたが、これから10月末まで育つ野菜の苗床ですから、やりがいもありました。

次回は、その後の踏み込み温床の様子をお伝えしたいと思います。

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春夏秋冬の4回講座ですが、実際に使うプランターは2つです。
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コメント (2)
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