映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

犬鳴村

2021年10月30日 | 映画(あ行)

心霊現象は時空も超える

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普段あまり見ないのですが、まあたまにはホラーもいいかな?と。
本作は、福岡県に実在する心霊スポットを舞台としているとのこと。

森田奏(三吉彩花)は臨床心理士として働いています。
ある日、兄(板東龍汰)とその恋人の摩耶(宮野陽名)が、
心霊スポットといわれている犬鳴トンネルを抜け、
今はあるはずのない“犬鳴村”へ行ってきたというのです。
その後、様子のおかしかった摩耶がナゾの自死。
そしてその後も不審な人の死が続きます。
一体何が起こっているのか。
犬鳴村とは・・・?

犬鳴村はかつてあった山奥の集落ですが、
欲得まみれの政治家や金持ちによって蹂躙され、
その暗く悲惨な歴史を隠蔽されて消え去った村。

なぜか突然死した人々は皆「水死」。
水もない場所でなぜ・・・?と思うわけですが、
村の秘密を知ってみればこれが、なるほど~なのでした。

山の古いトンネルも恐いのですが、本作中もっと恐いのは、電話ボックス。
夜中の2時に電話ボックスの電話のベルが鳴り響きます。
よせばいいのに、その電話に出てしまう登場人物たち・・・。
その電話ボックスの扉が開かなくなって、どこからか水があふれ出して・・・、
イヤ~、恐いですね~、不気味ですね~・・・。

心霊現象は時空をも超えるらしい。
そういう仕組みも、なかなか興味深い作品でありました。
私なら心霊スポットと呼ばれる場所になんか、昼間でも近寄りません、絶対!!

 

<WOWOW視聴にて>

「犬鳴村」

2020年/日本/108分

監督:清水崇

出演:三吉彩花、板東龍汰、宮野陽名、石橋蓮司、高嶋政伸、高島礼子、古川毅

 

怖さ★★★★☆

満足度★★★.5

 



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