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22年目の告白 私が殺人犯です

2017年06月18日 | 映画(な行)
あれよあれよという展開に、ハマる



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2012年韓国映画「殺人の告白」リメイク。


22年前、同一犯による5名の連続殺人事件が起こりました。
被害者と親しいものに殺人の瞬間を見せつけ、
しかも目撃者は殺さないという残虐な犯行。
担当刑事牧村(伊藤英明)は、自らも傷を負い、
また、犯人の罠にはまり上司を殺されるという過酷な体験をし、
犯人捜査に必死に立ち向かったのですが、
ついに犯人を特定できず、未解決のまま時効の日を迎えました。
しかし時効を迎えて、犯人を名乗る男(藤原竜也)が執筆した
「私が殺人犯です」という本が出版されるのです。





ラスト、思わず「なるほど~」とつぶやいてしまう、
よくできたストーリーでした。
ちょっとラストの怨恨話がドロドロし過ぎていて、
引いてしまいましたが・・・。
こういう感じ、やっぱり韓国映画が元だなあ、と感じさせられました。
でも、犯人の動機とか、犯行を告白した男の動機、
なかなか説得力があります。
犯罪の「時効」についての法改正のリミットなども盛り込まれて、面白い。



実際もしこんなことがあったら、
やっぱりマスコミは犯人をもてはやすかもしれないし、
それについて異を唱える人もいるでしょう。
本当にあんな騒ぎになるでしょうね・・・。



本家「殺人の告白」を見た方は、そちらのほうが良かったとおっしゃるようです。
私は見ていませんが、でもこちらのも十分に楽しめました。
映画中のテレビニュースのアナウンサーが、升アナだったのもうれしかったし、
切れ者のMC、仲村トオルもすごかったですね~(^_^;)



22年前、阪神淡路大震災のこととか、
バックにつんくの歌が流れているところもあって、
その頃の「時代」も感じさせていただきました。


「22年目の告白 私が殺人犯です」
2017年/日本/117分
監督:入江悠
出演:藤原竜也、伊藤英明、夏帆、野村周平、仲村トオル
どろどろ度★★★★★
意外性度★★★★☆
満足度★★★.5



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