映画と本の『たんぽぽ館』

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コンフィデンスマンJP プリンセス編

2022年12月10日 | 映画(か行)

自力で幸運をつかむ薄幸の少女

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TVドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版第2弾。

大富豪フウ家の当主レイモンドが他界。
10兆円とも言われる遺産を巡り、
ブリジット、クリストファー、アンドリューの3姉弟が火花を散らします。
ところが、執事トニーが相続人として発表したのは、
誰も存在を知らなかったフウの隠し子、ミシェル。

世界中からミシェルを名乗る詐欺師が集まる中、
われらがダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の
3人もフウ家に入り込み、大胆にコンゲームを仕掛けます。

本作の目玉は、なんと言ってもミシェルになりすまそうとする女の子・コックリ(関水渚)。
ダー子達の計画により、コックリがミシェル、ダー子がその母として、フウ家に入り込みます。

貧乏育ちのミシェルは、フウ家の令嬢として恥ずかしくない立ち居振る舞いを身につけるため、
フウ家で厳しい学習を強いられます。
各種作法や英語、中国語なども・・・。
そしてまた、彼女をジャマに思う3姉弟たちから嫌がらせを受けたり、時には身の危険も。

しかしこの少女は心優しい頑張り屋さん。
学習には真摯に取り組み、おまけに周囲の人々への温かな心配り。
これはもう、演技ではなく心底からの行動なのです。
これには周囲の人々の心も次第に解けてゆく・・・。

私はもしかすると、実は彼女は真にフウ氏の隠し子というスジなのか?
と思ったりもしたのですが、
そうではなくて、さらにひねった展開になっていきます。

まさに、自身の力で、ダー子たちや王子様の力も借りずに幸福をつかむ、シンデレラ。
ちょっと涙を誘います。

 

三浦春馬さんのジェシーも、竹内結子さんのスタアも、まだちゃんと登場します。

結局この度は、ダー子達のもうけはナシ。
というか相当な赤字。
そういうのも洒落ています。

ストーリー性が光る、私には大好きな作品となりました。

<WOWOW視聴にて>

「コンフィデンスマンJP プリンセス編」

2020年/日本/124分

監督:田中亮

脚本:古沢良太

出演:長澤まさみ、東出昌大、小日向文世、小手伸也、白濱亜嵐、
   古川雄大、関水渚、三浦春馬、竹内結子

ストーリー性★★★★☆

満足度★★★★☆



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