
静かな高原で、蒼がであったユニコーン。
蒼は、つらい宿命を負った少女を守りぬけるのか。
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「一角獣(ユニコーン)の繭」 篠田真由美 講談社ノベルス
この物語はほとんどが、上高地の私的リゾート地内、豊かな自然の中で進められます。建築探偵桜井京介の事件簿、シリーズ13作目。
いよいよ、終盤に近づいた感。
前半はほとんど深春の視点で語られます。
蒼を高原につなぎとめておくことが、彼の使命。
熊のような大男なのに、女性のようなその名前。
バイトでお金を稼いでは放浪の旅に出るというライフスタイル。
世俗にまみれず、しかも、包容力があり、精神はきわめて健全。
そして、料理の腕も超一流!!
こんな彼が蒼のそばにいるのはある意味、京介といるより安心。
なんと、今回は輪王寺綾乃の婚約者というニセの設定で、タキシードを着てるシーンまであるという、もしかしてこれは???と、ロマンチックな想像までしてしまう。
一方蒼は、晶那(あきな)という不思議な少女と出会う。
二人はつつましく恋に落ちるが、彼女の周りに次々と起こる身内の怪死事件。
事故か、自殺か、または殺人なのか?
この二人はどうなのでしょう。
あまりにも似すぎていて、はかなすぎて、私にはベストカップルのようには思えないのですが。
蒼にはもっと元気のよい女の子がいいんじゃないかなあ・・・。
さて、宿敵ともいうべき松浦窮が、不気味に、事件の背後に見え隠れしており、今回、彼を追い詰めていく京介が最後の鍵を握っています。
まあ、この事件の解決はともかくとして、最大の問題は、この巻、衝撃のラスト!
いったい京介って、なにもの????
以前から、仄暗い過去をほのめかしてはいましたが、とうとう、ここで急展開。
これはなに?!?
次作で、いよいよ、その秘密が明かされるらしい・・・。
待たれる次号!! 乞うご期待!!
楽しみにしてるんで更新頑張って下さいね!
僕のブログではターバン野口の折り方を紹介しています。
暇があったら是非どうぞ。
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コメントありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
本日は、ミニシアター系ですが、「サン・ジャックへの道」という映画を見ました。すごくよかったので、こちらの記事もご覧ください。
本当に気に入ったものは、文章にも力が入りますね。