映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版

2023年08月06日 | 映画(は行)

金田一じゃなくて、やっぱりホームズ

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犯罪捜査コンサルタント・誉獅子雄(ディーン・フジオカ)と、
精神科医・若宮潤一(岩田剛典)のコンビが事件解決に挑む、
テレビドラマ「シャーロック」の劇場版です。

瀬戸内海の離島で、日本有数の資産家・蓮壁(はすかべ)(西村まさ彦)が莫大な遺産を残して変死。
彼は死の直前に、娘・紅(新木優子)の誘拐未遂事件の
犯人捜索を若宮に依頼していたのでした。

蓮壁の死と合わせてそのことも探るため、2人は島に渡ります。
そして、蓮壁の屋敷に向かってみれば、
待っていたのは、異様なたたずまいの洋館と、そこに住む怪しげな人々・・・。

そして、島に古くから伝わる不気味な魔犬の呪いがささやかれる中、
また新たな死が・・・。

この家では長男(紅の弟)・千里(村上虹郎)ばかりが
優遇されているように見受けられます。
そのためか、千里はわがままで性格が悪そう。
一方紅は特に誰にも期待されているようではない。
昔ながらの男尊女卑の考えの大きい家なのかと思いつつ・・・。
実はその辺りが本作の謎の大きなヒントなのであります。

日本版ホームズとワトソンは、瀬戸内海の離島で、
魔犬の呪いのささやかれる古い洋館に住む一族の陰惨な事件に挑む、と。
どちらかと言うと金田一耕助向きの舞台立てではあります。
だからまあ、いっそそういう風なおどろおどろしい雰囲気に持って行けば
もっと面白かったかも、なんて思います。

ディーン・フジオカ&岩田剛典の活躍が見られればそれで結構、という向きもありますが。

 

「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」

2022年/日本/119分

監督:西谷弘

原案:アーサー・コナンドイル

脚本:東山狭

出演:ディーン・フジオカ、岩田剛典、新木優子、広末涼子、
   村上虹郎、渋川清彦、西村まさ彦、椎名桔平

 

サスペンス度★★★☆☆

満足度★★★☆☆



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