映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「若き日の映画本 シアターキノ30周年記念出版」

2022年08月18日 | 映画(わ行)

シアターキノ様、お世話になります!

 

 

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ホウ・シャオシェン、是枝裕和、岩井俊二、文月悠光、宇野常寛、谷川俊太郎…
札幌のミニシアター「シアターキノ」30周年を記念して
映画監督や俳優、詩人、評論家たち41名が綴る「若き日の映画」エッセイ集。
10代・20代に見てほしい「わたしの映画」がこの一冊に。

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我が愛すべき札幌のミニシアター「シアターキノ」30周年を記念して出された本です。

ホウ・シャオシェンさん、是枝裕和さんなどの映画監督や、
俳優、詩人など41人が、10代・20代の若い人たちに向けて、
見て欲しい映画についての文章を寄せています。
全然若くはない、私にとっても大変参考になります。
何しろ私がせっせと劇場に通って映画を見始めたのがこのブログを始めた頃、
せいぜいが2005年前後くらいからなので、
それ以前のものはほとんど見ていないわけでして。

 

それにしてもこの本、内容もさることながら、本の作り自体がとてもユニークなのです。
使われている紙がカラフル。
時には紙の質も違う。
活字は縦に組まれたり横に組まれたり、
字の色も紙の色によって変わります。
そして何よりこのカバー。
外して広げてみると大きな一枚の紙。
これが「天空の城ラピュタ」を思わせるようなアートワークとなっているのです。

これがまた、私もずいぶんお世話になった「くすみ書房」の
故・久住邦晴氏のご長女クスミエリカさんの作品ということで。
個人的にも愛すべき本なのでした。

 

今や、シネコンなどではチケットは自動券売機が当たり前。
けれどいまだに対面販売のミニシアターのそのぬくもりが近頃身にしみるのです・・・。
キノは2室だけの小規模なシアターとはいえ、いつ行ってもそこそこ人がいます。

ところが、ほど近い某映画館は、こちらが心配になるくらいにガラガラのことが多いです・・・。
ミニシアター向け的な、いい作品も多いのですが・・・。
ここは、チケットは自動券売機で購入し
入場時はチケットのQRコードを機械にかざすという徹底した省人員体制。
とりあえず私は大丈夫ですが・・・。
でも平日の観客は高齢者層も多いことですし、
いっそ高齢者に優しく、すべて人の手を通すように変えた方がいいのではないかと思う次第。
ここはバリアフリーどころか激しくバリアだらけの劇場なのですが、
せめてもう少しぬくもりが欲しい・・・。
あ、ものすごーく余計な話になってしまった。

 

だからシアターキノの今のシステムはぜひ変えずに続けて欲しいのです。
これからもお世話になります!!

 

「若き日の映画本 シアターキノ30周年記念出版」

満足度★★★★☆

 



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