映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ドライブアウェイ・ドールズ

2024年06月25日 | 映画(た行)

クレイジーなアメリカ縦断

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数々の名作を送り出して来たコーエン兄弟ですが、
本作はイーサン・コーエン初の単独監督作品です。

 

日々の生活に行き詰まりを感じたジェイミー(マーガレット・クアリー)と、
マリアン(ジェラルディン・ワナサン)。
車の配送(=ドライブアウェイ)をしながらアメリカ縦断のドライブに出ます。
しかし配送会社が手配した車のトランクに謎のスーツケースがあり、
その中にとんでもないブツが入っていたのです。

スーツケースを取り戻そうとするギャングたち、ジェイミーの元カノの警察官、
そしてなぜか上院議員が入り乱れての迷走。
事態は思わぬ展開に・・・。

ジェイミーとマリアンは双方レズビアンながら2人にはその感情はなくて、いい友人関係。
ジェイミーが痴話げんかのあげく別れることになったスーキーが、
なんと警察官というのが後に分って、のけぞります・・・。

なんとも破天荒、おおらかなセックスシーン、そして、スーツケースの中身・・・。
イヤもう、笑うしかないでしょう。

最後に出てきた上院議員がマット・デイモンで、しかもかなり危ないヤツ・・・。
世も末。

これも笑い飛ばして、憂さ晴らし。

いいんじゃないでしょうか。

せっかくなので、もう少しロードムービー感がほしかったのですが、
この2人はレズビアンバーにしか行かないみたいなので、
あんまり旅行感なかったです・・・。

が、友人関係だった2人の間に芽生える感情があって・・・。
つまりこれはラブストーリーだったのか?

ま、何でも良いか。

 

<シアターキノにて>

「ドライブアウェイ・ドールズ」

2024年/アメリカ/85分

監督:イーサン・コーエン

脚本:イーサン・コーエン、トリシア・クック

出演:マーガレット・クアリー、ジェラルディン・ワナサン、ビーニー・フェルドスタイン、
   ジョーイ・ストロニック、C・J・ウィルソン、マット・デイモン

 

とんでもない度★★★★☆

ブラックコメディ度★★★★☆

満足度★★★☆☆