田中大ブログ

とある学校の教員の日々の雑感です。なお、このブログに記載されている内容のすべては一個人の意見であり、学校とは無関係です。

1の2乗

2019年06月28日 | 技術や工学
1の2乗はというともちろん1になります。

ところが、関数電卓で1を2乗すると1.00000001になることがあります。

暇だった学生時代に関数電卓をいじっていて発見したのですが、2のルートを取ると1.414213562になり、さらにそのルートを取ってルートを取って・・・と繰り返していくと1.000000001となり、さらにそのルートを取ると1になります。
が、今度はその1を2乗するとなんと1.000000001に戻り、不思議に思いました。

これは、関数電卓のメモリ内の数値は液晶画面に表示されているよりも桁数が多く、1.000000001のルートを取って1と表示されても、実はその1という数値は1よりもちょっとだけ大きい数字で、そのために2乗すると1.000000001になる、という仕組みのようです。

実際、1.000000001のルートを取って1になり、そのさらにルートを取っても表示されるのは1ですが、これを2乗しても1、それをさらに2乗すると1.000000001に戻りますので、結構な桁数で計算しているようです。

関数電卓、今は1000円位で買えるのにその機能は素晴らしく、理系学生にとってはなくてはならないものですが、いつも使っている機能よりもはるかに高い性能を持っている、なかなか小粋な道具です。

ちなみに、関数電卓はカシオ製とシャープ製の2種類が主流で、どちらかに慣れてしまうともう一方の関数電卓は使い方がよく分からないということになりますので、学生それぞれで使っている電卓が違います。

私は昔からシャープ派ですが。
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