MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

したたかな自民党長老たち

2013-03-12 17:28:57 | Weblog

「静かにしろ!!」「声を張り上げるな!」 TPPめぐり、自民会合であわや乱闘騒ぎ(産経新聞) - goo ニュース
TPP反対派ととりまとめ役大げんか 自民議員の会議(朝日新聞) - goo ニュース

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉参加をめぐる自民党の11日の厚生労働

関係会合において、西川公也TPP対策委員長が発言をしようと立ち上がったところ、尾辻

秀久元厚生労働相が「座んなさい」と怒鳴り、「命令調はないでしょう」と返した西川に尾辻が

激高し、「何だ」とお互いに立ち上がって鼻をつきあわせ、一旦は収まったものの、納得

しない尾辻が「これだけ党内に議論があるのに、なぜ急ぐのか」とさらに追及すると、西川も

堪忍袋の緒が切れ「あんたも静かにしろよ」と反撃し、すかさず尾辻が「声を張り上げるな

と言ったのは、あんただろ」と応戦する有様は、ある秘書によるならば「まるで党が割れて

いるみたい。みっともない…」となるのであろうが、居並んだテレビカメラの前で行われた

ことを忘れてはならないであろう。これがいわゆる“炎上商法”で、それぞれの地元有権者に

対して、どのように転がっても“私は一生懸命抵抗しましたよ”アピールならば70歳と72歳

の算盤尽のお芝居といえる。


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『愛、アムール』 100点

2013-03-12 00:36:41 | goo映画レビュー

愛、アムール

2012年/フランス=ドイツ=オーストリア

ネタバレ

事件が起きる瞬間

総合★★★★★ 100

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 主人公のジョルジュ・ローランと妻のアンヌは2人ともピアノの教師をしていたが、80歳を超えた現在はリタイアして教え子のコンサートに一緒に顔を出すような仲良くのんびりとした生活を送っていた。
 しかしある日、アンヌが体調を崩してから2人の生活は一変する。入院を嫌うアンヌのためにジョルジュは管理人夫妻や介護ヘルパーの助けを借りながら妻の希望通りに在宅介護に務める。そして‘事件’が起こるのである。
 ジョルジュが娘のエヴァが来ることを好まなかった理由は、エヴァを見るとアンヌがエヴァの口真似をするように「ママ(Maman)」と口にするからなのだが、実はこのフランス語の「お母さん」という言葉と「痛い=マル(Mal)」という言葉が‘事件’の引き金になるのである。しかし言葉が不自由になっているアンヌの口からはもはや「マー」としか聞こえず、「お母さん」なのか「痛い」のか区別さえつかなくなっている。
 いつものように「痛い」と言っているアンヌに向かって、妻を慰めるつもりでジョルジュは約束通りに今まで妻に話していなかった話を始める。それはジョルジュが子供の頃に行ったサマーキャンプの出来事だった。ジョルジュは余り乗り気がないままサマーキャンプに参加して、母親に不満を現す星印のはがきを送った。悪い予感が的中したようにジョルジュはジフテリアに感染してしまい、隔離病棟に入れられてしまうのであるが、母親がガラス窓越しから心配そうに見つめてくれていたという話をした。話し終えた後に、ジョルジュの心の中で起こったことを勘案するならば、それほど自分を心配してくれていた「お母さん=マー」が「悪い=マー(Mal)」人間であるはずがないという突発的な怒りであり、それまでの不満がその怒りと共に抑えきれずに溢れ出しジョルジュを凶行に及ばせたのであろう。
 その後、ジョルジュは家に侵入してきた鳩に関して手紙を書くのであるが、最初の鳩は外に逃がし、二番目の鳩も一度は捕まえたものの、結局逃がしたことを書くことで、自分は気が狂っていないことを証明する。
 私は映画を観たのではない。私は‘事件’を目撃してしまったのである。まさか自分が父親の凶行の一端を担っているとは、ラストで誰もいなくなった部屋を見回しているエヴァは気づくまい。


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