クレアモントホテル
2005年/アメリカ=イギリス
詩の力について
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
主人公の老婦人であるサラ・パルフリーはウィリアム・ワーズワースの詩集を持ってロンドンのクレアモントホテルにやってくる。同じホテルに滞在している女性から図書館から本を借りてきて欲しいと頼まれ、『チャタレイ夫人の恋人』を借りて帰る途中で転倒したことをきっかけにサラは作家志望の青年ルードヴィック・メイヤーと知り合うのであるが、もちろんコンスタンス・チャタレイとチャタレイの領地の森番であるオリバー・メラーズを2人にダブらせているのである。
別のクレアモントホテルの滞在者からは『セックス・アンド・ザ・シティ』を一緒に観ようと誘われ、物語は老婦人と‘若いツバメ’の逢びきの様相を呈するように見え、実際に、サラが観て感動したと語った映画は『逢びき』(デヴィッド・リーン監督 1945年 )なのであるが、その作品の主人公であるローラ・ジェッソンとアレック・ハーヴェイを2人に重ね合わせるというよりも、『逢びき』の原題「Brief Encounter(わずかな遭遇)」が重要な要素となるだろう。ルードヴィックがサラにギターの弾き語りで聴かせる「For All I Know」にしても、この一瞬を大切にしようという歌詞内容であり、やがて入院したサラが諳んじる詩はワーズワースの作品ではなく、ルードヴィックが好きと言っていたウィリアム・ブレイクの詩である。つまり‘具体的’なワーズワースからより‘抽象的’なブレイクに好みを変えることでルードヴィックとサラはフィクションとしての祖母と孫の関係から、フィクションとしての恋人同士になるのであるが、それはもちろん『チャタレイ夫人の恋人』のような生々しいものではなく、時空を超えた‘抽象的’なものとして実るのである。
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ノルウェー戦やドイツ戦を見ていたが、大幅なメンバーチェンジのせいもあって、チームと
してのグルーブが余り感じられない。2012年のU-20女子ワールドカップでMVP級の華麗
な活躍を見せた田中陽子も途中出場して期待して見ていたが、やはりA代表の試合で活躍
するにはまだまだ力不足のようだった。澤穂希の衣鉢を継げる選手が現れるにはかなり
時間がかかるように思う。それはそうと巨人の杉内俊哉投手は台湾戦の10回を無失点
で抑えられて色々な意味で命拾いしたようだが、ジャイアンツの監督が監督だから、
つい気が緩んだんだろうね。