MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ファミリー・ツリー』 90点

2012-05-20 00:14:28 | goo映画レビュー

ファミリー・ツリー

2012年/アメリカ

ネタバレ

優秀な弁護士による‘矯正’について

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 常夏の島であるハワイに住んでいれば、常にリゾート気分でいられるという世間の固定観念を早々に否定する主人公のマット・キングはオアフ島在住の弁護士で、祖先から受け継いだ広大な土地の処分を任されていることもあり、妻のエリザベスと、アレックスとスコッティの2人の娘たちを構ってあげられないほどに忙しそうではあるのだが、妻がボートレース中の事故で昏睡状態に陥ってから生活環境が一変してしまう。しかし弁護士という職業柄のためなのかマットの振る舞いは至って冷静である。とりあえず、椅子をプールに放り投げるほど荒れているスコッティをなだめていじめた同級生の家に一緒に赴き、謝罪をさせる。学校の寄宿舎にいるアレックスを迎えにいくのであるが、アレックスも彼女のボーイフレンドのシドもかなり酷い様態である。それでもマットは時間をかけて3人と親密なコミュニケーションを図っていく。さらにマットはアレックスから妻のエリザベスが浮気をしていたことを知り、妻の浮気相手であるブライアン・スピアーを探して見つけ出し、妻が離婚まで考えていたという驚愕の事実まで知ることになるのであるが、浮気に関してブライアンの家族に知らせることもなく、ただ妻の見舞いに来て欲しいということだけ約束する。それは妻の父親であるスコット・ソーソンに対しても同様で、嫌味を言われながらも、妻の浮気に関しては何も言わずに、あくまでも冷静に対処するように努める。そしてマットとアレックスとスコッティがほとんど言葉を交わすこともなく無表情で一緒にテレビを見ている印象的なラストシーンを迎えるのであるが、これは作品冒頭のボートに乗ってはしゃいでいるエリザベスの顔とは対照的である。
 ボートに乗ることが大好きで、夫のつまらなさに嫌気がさして、相手は本気ではなかったものの本人は夫との離婚まで考えるほどの不倫までしていたエリザベスが事故で意識不明の重体になってから、夫のマットによって少しずつ娘たちや親族たちは‘矯正’させられているように見える。アレックスもスコッティもシドまでが‘良い子’になってしまい、マットが地元にもリゾート会社にも土地を売ることを止めたことで、親戚たちのみならず、恩恵を被るはずだった多くの人々の楽しみは奪われてしまう。夫の代わりに妻のジュリー・スピアーがエリザベスの見舞いに来た理由は、夫のブライアンが妻に浮気をした事実を告白した後に、自殺を図り、エリザベスの隣の病室に入院していたからである。
 人生を謳歌していたはずのエリザベスの死によって、マットの弁護士としての有能さが人々の‘楽しみ’や‘元気’を奪ってしまっているのであるが、マット自身はそのことを自覚しているのであろうか?
 ちなみにブライアン・スピアーは土地取引のためにエリザベスを‘利用’したわけではない。土地取引の権利を持っているのはエリザベスではなくマットであり、夫と仲が悪い妻と敢えて浮気をしても何のメリットもないどころか、浮気がバレたら土地取引が中止になることは明白だと思うのだが。


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吉本興業のケチの度合い

2012-05-20 00:10:48 | Weblog

河本母、報道に驚き生活保護辞退していた(日刊スポーツ) - goo ニュース
よしもと「現在受給せず」河本親族生保受給問題(サンケイスポーツ) - goo ニュース

 河本準一が所属する、よしもとクリエイティブ・エージェンシーは16日付で「現在は、

生活保護費を受給しておりません」と声明を発表し、「河本の親族が生活保護費の受給を

受けているという重大なプライバシー情報が報道されている事自体重大な人権侵害である」

との見解を示し、その一方で、過去に河本の親族が生活保護費を受給していたことは認めて

いるものの、「河本が無名の時代に開始されたもの」であり、「河本本人は、なるべく親族に

負担をかける事がないよう、そして、いつかは生活保護に頼ることなく自分の力だけで養って

いける状況にできるよう、担当の福祉事務所などとも相談しながら、懸命に努力してまいり

ました。現在は、生活保護費を受給しておりません」と正式に報道を否定したにも関わらず、

吉本興業の幹部や弁護士3人と面会して説明を受けた片山さつきによると、母親は00年か

01年に受給を始め、一部報道で騒動になった今年4月に「びっくりして」、辞退したと説明を

受け、1年ごとに照会も受けていたが、どう対応したかの説明はなく、河本本人が会見しない

理由についても納得できる説明はなかったらしい。これだけの情報だけで判断するならば

「次長課長」はかなり売れているように見えるが、吉本興業が河本準一に支給している給料

は微々たるものでしかないということになる。吉本興業がケチであるということは噂では

知っていたのだが、いまだに母親が生活保護を頼らなければならないとは驚きである。


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