馬鹿まるだし
1964年/日本
責任を取る代償
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
本来ならば『幕末太陽傳』(川島雄三監督 1957年)の居残り佐平次から『ニッポン無責任時代』(古澤憲吾監督 1962年)の平均の流れに乗って、本作の主人公である松本安五郎も、臨機応変に目の前で起こる問題に対応するはずだったと思うが、素性の不明な2人と違い、シベリア帰りという素性が明らかになっており、既に戦争の傷跡を引きずってしまっている。
偶然であったとしても安五郎の活躍により町の住人たちは助けられるのであるが、佐平次や平均と違う点は安五郎の活躍は知性ではなくて腕っ節によるものであり、町の工場の労働争議にも巻き込まれヤクザと紙一重の立場に置かれ、さらに佐平次と平均が避けていた‘女’にほだされてしまったことがやがて安五郎の‘致命傷’になる。しかしダイナマイトを持った3人組の誘拐犯に太刀打ちできる人間は安五郎以外にいなかったはずで、自分のことも省みずに危険を冒すことに対して夏子に「バカね」と言われてしまっても、他にどのような手立てが残されていただろうか。このように考えていくと本作がコメディであるかどうかは微妙であり、少なくとも『幕末太陽傳』や『ニッポン無責任時代』のように軽くはない。
この松本安五郎の物語を語っていた人物が『ニッポン無責任時代』の主人公の平均を演じていた植木等であることが皮肉であり、まるで安五郎が失敗することを見透かしていたように植木等は平均として無責任を貫くのである。
橋下市長に「パス奪い歩けと言うのか」と批判(読売新聞) - goo ニュース
この記事を見て初めて「敬老優待乗車証」という“敬老パス”の存在を知った。「福祉乗車証」
で調べてみると、20以上の市が発行していた。橋下徹大阪市長の、70歳以上の大阪市民
が地下鉄・バスに無料乗車できる「敬老優待乗車証」(敬老パス)の一部有料化案について
共産党の北山良三市議は、「パスを奪って『歩け』と言っているに等しい」と批判しているが、
バスがあるだけマシだと思った方が良い。近所の市内循環バスの乗車賃は一律100円
であるが、年間費約7000万円の維持費がかかり、それは実質、市の税金から捻出されて
おり、市の財政の厳しさからバス路線の廃止が検討されている有様である。だから歩きたく
なかったら乗れるバスがあるだけ大阪市民は幸せだと思うのである。