MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『宇宙兄弟』 20点

2012-05-12 00:22:17 | goo映画レビュー

宇宙兄弟

2012年/日本

ネタバレ

演出力不足による‘ダイジェスト’について

総合★☆☆☆☆ 20

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 確かに、敢えて興行上のリスクを犯してでもゴールデンウィーク後半の5月5日の「こどもの日」に公開するという‘ダメ押し’は理解するものの、いくら大人は子供の付き添いと割り切った子供向けとはいえ作品後半の稚拙さは演出の放棄と見做されても仕方が無いだろう。
 ある程度の荒唐無稽をとやかく言うつもりはなく、途中まではそれなりに楽しめたのであるが、ラストの面接試験に‘事件’は起こる。南波六太が星加正たちと面接試験が行われる部屋は妙に飾り気がなく、壁には3時5分を指している時計だけがこれ見よがしにあるために、当然のことながら時間を記憶してしまうのであるが、六太のカットが挿まれた後に再び映し出される時計は予想通りに長針が進んでいない。このような細部に配慮できる人こそ全てに配慮できる一流の監督と見做せるはずなので、新人監督がよくやってしまうケアレスミスかと思いきや、驚くべきことにミスではなかった。実際その後、ストーリーの流れは完全に止まっており、10日間の閉鎖環境ボックス内での6人の個々の試験結果ははっきり描かれておらず、「宇宙飛行士として命をかける覚悟はあるのか」という星加正の問いに、六太は、最初はあると答えておきながら、その直後に「最後まで生きることを考えたい」と答えを変えたために、観客には‘正解’が分からないまま六太は合格してしまっているのである。仮に六太の答えそのものが‘正解’であるのならば、この宇宙飛行士採用試験そのものが‘出来レース’であり、面接試験の終了直後に六太が建物を飛び出して、月に向かって弟を想いながら泣いているシーンは却ってしらけてしまう。いわゆる‘グリーンカード’の件を六太が黙ったままでいたことは本当に‘正解’だったのかどうか私には疑問が残る。
 同じ頃、南波日々人も月面で深刻な事故に遭遇しており、絶対絶命の中でどのように生還するのかハラハラしながら見るつもりが、重傷の仲間を担いで歩き出した後が全てカットされており、結局どのように助かったのかが分からない。
 このように監督の演出力の見せ所であるはずの肝心な場面が描かれていないために、それまでの描写が無駄になってしまっているのである。UFOネタも最後にちょっと出てくるだけで全く話を広げる気配を見せず、ラストシーンでこれほどがっかりした作品は、前回がどの作品だったのか思い出せないほど久しぶりなのであるが、巷における本作の評判の良さが解せない。


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人類は滅亡しないまでも

2012-05-12 00:06:06 | Weblog

人類滅亡は今年じゃない? マヤ暦に新解釈「6千年後」(朝日新聞) - goo ニュース
富士山直下に活断層 巨大山崩れ、甚大被害も(産経新聞) - goo ニュース
巨大積乱雲が原因か=3竜巻同時発生、過去事例なし―福島も含め6日に四つ・気象庁(時事通信) - goo ニュース

 現在から6千年後まで続いているという、最近見つかったマヤ暦の計算表を根拠に

2012年に世界が滅亡するといううわさや都市伝説は否定されようとしているのだが、

それはもちろん“人類”の話であって、では日本はどうなるのかと考えてみるならば、最近

次々と明かされるデータは暗いものばかりで、毎日のように新たな活断層が見つかっている

だけではなく、ついには富士山直下にまで活断層が見つかる始末であるし、地面に気を

とられているうちに、上空ではアメリカの巨大ハリケーン並みの竜巻が発生しだしており、

“人類”は続くだろうけれど、日本が続くかどうかはますます怪しくなっている有様である。


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