テルマエ・ロマエ
2012年/日本
ルシウスの苦悩について
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
畳み掛けてくるギャグに埋もれてしまいそうな、主人公の古代ローマ帝国の浴場設計技師であるルシウス・モデストゥスの苦悩について記しておきたい。
古代ローマと現代日本を何度もタイムスリップする過程においてルシウスは現代日本の風呂場や温泉で使用されている優れたアイデアをローマに持ち込むことによって建築技師としての名声を高めていくのであるが、いずれもルシウス自身が考え出したものではないことから、技師としての自身の才能に悩みだす。それはあたかもルシウスの妻のリウィアが浮気をする原因が2人の間に子供が出来ないことと符合する。実力で自分自身のものを生み出せないルシウスは自ら‘羊水’と共に‘産道’を通るようにして現代日本にタイムスリップしてくるのである。
たびたび現代日本に‘生まれてくる’ルシウスの世話をするのが、漫画家志望の山越真実であり、ルシウスと‘関係を持つ’ことで真実は漫画作品を‘生み出す’ことになるのである。そんな‘我が子’が生まれていることなどルシウスが知るはずもないが、そもそも風呂に入れれば幸せそうなルシウスにとって‘不妊’の問題は関心が無いようで、そこにはやはり同性愛が絡んでいるように見える。
鳩山元首相「正しいこと主張すると大きな抵抗」(読売新聞) - goo ニュース
鳩山由紀夫はまだ鳩山友紀夫に改名していないようであるが、自らのグループ会合で、
消費税率引き上げ関連法案や環太平洋経済連携協定(TPP)への対応について、「正しい
ことを主張すると、大変大きな抵抗にあう」と述べている。基本的には悪い人ではないよう
だけれども、もちろん人それぞれ“正しい”と思うことが違っており、それを調節するために
政治家という職業が存在するはずなのだと思うのであるが、かつて総理大臣まで経験し、
日本のトップにたった人がこのようなナイーブな発言をしてしまう理由は、例えば宇宙飛行士
が地球に戻って来てから人生観が変わってしまい、宗教にのめり込んでしまうような“達観”
的なものなのかもしれないが、その割には相変わらず発言がブレまくっている事が気になる。