幸せの教室
2011年/アメリカ
ブレる‘チャイニーズ’について
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
20年間海軍でコックとして勤務した後にスーパーマーケットの店員として勤めていた主人公のラリー・クラウンは、ある日、大卒ではないために昇進させることが出来ないという理由で、リストラされてしまう。様々な会社で面接を受けるもののなかなか新しい仕事が見つからないために、ラリーはコミュニティ・カレッジに通うことにする。ラリーはコミュニケーション・スキルを磨くためのスピーチクラスと経済を学ぶために経済学のクラスを受ける。しかしスピーチクラスを受け持つメルセデス・テイノーの専門はウィリアム・シェイクスピアやジョージ・バーナード・ショーなどの英国の劇作家であり、スピーチクラスのような知的刺激が全く感じられない‘実用的’なクラスを受け持ちたくはなかったために、全くやる気がなく、クラスがキャンセルされるように、いきなり生徒たちを恫喝してクラスの最低募集人数である10人を割ろうと試みる有様である。かつて2冊の著作を出版した夫のディーンは今ではネットで巨乳を楽しみ、せいぜいネットに書き込むだけの怠惰な日々を過ごしており、期待していたような知的な夫婦生活とは正反対で、夫婦関係は最悪だった。
スピーチクラスの人気の無さとは裏腹に、マツタニ教授の経済学の授業は‘実用的’であるために盛況だったのであるが、ラリーは携帯電話を教授に没収されてしまい‘コミュニケーション’は禁止されてしまう。
ところが不思議なことにラリーはタリアとの出会いから多くの学生の仲間を得て、スクーターでツーリングに繰り出し、ラリーの友人が経営しているレストランに彼らを連れて行き、ラリーの隣に住んでいるラマーのガレージセールに連れて行き、ついにはラリーの自宅まで彼らに整理させることになり、既に活発な経済活動を始めてしまうのであり、スピーチクラスを担当していながら夫婦関係が上手くいっていないメルセデスや理屈だけで経済活動ができないマツタニ教授との皮肉な対象性が描かれる。
最初のスピーチクラスにおいてラリーは「フレンチトースト」を話題にする。「‘フレンチトースト(=フランスのトースト)’であっても英語で話すから」というギャグはスベッてしまったものの、最終試験は感動的なものになる。ラリーの順番は最後に回され、ラリーの前のスティーヴは与えられたテーマである「ベンジャミン・ディズレーリ(Benjamin Disraeli)」についてよく調べて、見事なスピーチを行う。
ラリーに与えられたテーマは「ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw)」だった。当初、クラス内で名前に関して言い間違いが多かったことを利用して、ラリーは最初に「ジョージ」を「ジオグラフィック(Geographic)」とし、「ショー」を「ショー(Show)」に変えて、海軍時代に船で旅をした自分の体験談を披露し、最後にバーナード・ショーの名言を引用してスピーチを終える。それは大卒という肩書きではなく、出会いと教養のバランスの良さこそが経済活動を成り立たせるというラリーの確信を暗示するのである。
どうも字幕が上手くない。「Fake Debate」を「模擬討論」と訳していたが、「フェイク・デベート」とは自分とは違う人格を演じながら討論し合うというものであり、そのことが分からないと討論している生徒たちがバカに見えてしまう。「醤油」はもちろん‘中国語’ではない。ここで使われている「チャイニーズ」とは「Chinese character」の略として「‘漢’字」と訳すべきであろう。『バトルシップ』(ピーター・バーグ監督 2012年)でも指摘したが、どうして「チャイニーズ」の訳がこれほどブレるのか不思議である。
香川息子にバラされた 中車重圧で睡眠薬(日刊スポーツ) - goo ニュース
香川照之が9代目市川中車として歌舞伎界入りすることへのプレッシャーから夜に眠れ
なくなって睡眠薬を飲んでいる事を息子の香川政明にバラされてしまったという記事だが、
私が意外に思ったことは明石家さんまが睡眠薬を処方されているという事実だった。もともと
ショートスリーパーだったさんまは体に悪いということで、50歳を過ぎた頃から処方された
睡眠薬を服用していると本人が告白していたが、どう見ても睡眠薬ではなくて別の“クスリ”
ではないのかと「ホンマでっかTV」の評論家たちに突っ込まれていたことが面白かった。
ちなみに五月みどりも睡眠薬を服用していると告白していた。老いると大変なのである。