昨日は山岳会の読書会があり 久しぶりに参加してきました。
今回の課題図書は松田宏也さんの『ミニヤコンカ奇跡の生還』でした。
今から37年前、松田さんは市川山岳会のメンバーとして 中国のミニヤコンカ登山隊に参加。
いろいろな事情から7人のパーティーで登山を開始し、山頂はパートナーの菅原信さんとふたりで目指すことになった。
好天に恵まれ 登頂はすぐ、と思ったものの その後天候が悪化。 登頂を諦め下山を始めたが 厳しい天気のなか下山に失敗。やっと仲間の待つキャンプに戻ったが仲間はトランシーバーの故障をふたりが遭難したものと考え、下山したあとだった。 ついには菅原とも別れた松田は遭難19日後に麓の村から薬草を取りにきていた村人に発見され一命を取り留めた。しかし松田は凍傷により両手、両足を失った。
昨日の読書会には作者の松田さんが来てくださり 当時の話をしていただきました。
本とは少し雰囲気が違うところもあり 直接ご本人からお話が聞けたのはとても貴重な時間でした。
大変な経験をされた松田さんですが その後努力を重ねられ、冬の富士山の単独登頂をされたり 山スキーも楽しんでいらっしゃいます。 そして今は市川山岳会の中心メンバーとしても活動されています。
実際にお目にかかった印象では 松田さんはとてもポジティブな考え方をされているなあ、ということでした。
登山だけでなく 生き方としてその考え方は大切だと思いました。
それにしても登山って死亡率がかなり高いスポーツのように思うのは私の思い過ごしでしょうか?
登山は山に登っただけではまだ半分、無事に帰宅してやっと成功、というようなことを松田さんはお話しされていました。
たしかにその通りだと思いました。
うん、気をつけて登山を楽しみたい、と思いました。
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