医学部に授業しにやってくる先生方は、ほぼ全員医者。白衣を着てらっしゃる先生も多いし、授業中に病棟から業務用PHSに電話がかかってくるのは医学部ならではの光景でしょう。講義中、中には学生のことを「○○先生」とか呼び始める先生もいらっしゃいます。
嫌味にしか聞こえない(笑)
学生です。勉強不足なのは認めます。知識が足りません。でも、単なる医学的知識不足がそう感じさせるのでしょうか。きっとそれだけではなく、この業界のことが分かっていないという不安感も、それに加わってくるのではないかと筆者は推測します。医大生・たきいです。
そこで本日ご紹介するのが、これ。
入門 医療政策 - 誰が決めるか、何を目指すのか (中公新書) | |
真野 俊樹 | |
中央公論新社 |
入門 医療政策
今度厚労省に見学に行ってくるので、その付け焼刃的勉強のために購入した一冊。たまたま起きていた系統講義の授業でスライドの端っこに参考文献として出ていたので気になったので買ってみた次第です。世にある「入門」と謳う本の中には全然入門じゃない本も多いですが、この本は思った以上に丁寧でした。日本史愛好者だったために、政治経済とか無知なわたくしにもわかりやすかったです。
日本医師会って名前しか知らない
医療費の増大っていいこと?わるいこと?
医療政策ってそもそも何?
例えばこんなこと、筆者を含めてほとんどの医学部の学生は感じているんじゃないでしょうか。能天気に毎日暮らしている筆者と仲のいいタイプの人間はほぼ全員そうなはず。この業界のことわからなさ過ぎて不安だなと感じ始めた中堅学年以上の医学部の学生さんにオススメです。
親切なベテランドクターとゆっくりお話しできる機会でもあれば、たまにこういった話は伺えます。家族に医療関係者がいても少しは事情が分かるかもしれない。他の人よりそういったコネクションが乏しい医学生には是非オススメしたい一冊です。なんとなく業界の勢力図がつかめてきます。そうすると、世の中の仕組みもなんとなくわかってくるのです。
第6章 日本の医療政策のプレーヤーとスタンス
第7章 日本の医療政策における対立の本質
第8章 日本の医療の今後と政策への提言
このへんが特におすすめ。ぜひ。
入門 医療政策 - 誰が決めるか、何を目指すのか (中公新書) | |
真野 俊樹 | |
中央公論新社 |
(この本読み過ぎて某マイナー科の授業についていけなくなりつつある人(笑))
・よかった点
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・アドバイス
みたいなものがあったら教えてほしいです!