バラ科、Rosaceae、バラ属、地中海沿岸地域原産、北半球の温帯域に広く分布、
学名:Rosa pouzinii、
和名:ロサ・ポウジニイー、
葡名:Rosieira-de-pés-glandulosos、
2016年6月15日、7月17日、2018年6月20日(花)、2016年9月25日(実)、ポルトガル、ベイラ地方で、2018年5月23日、コスタ・アズール地方で撮影、
ロサ・ポウジニイー Rosa pouzinii の花。花の直径は6cmほど。弁には切れ込みがある。
樹高は2mほど。
白にほんのりピンク色の一重の5弁花。
9月には果実が実っていた。標高 1000 mほどの山麓の藪の中に一本だけ確認。
バラは分類学上バラ科〔バラ属〕に属し、現在では原種を含め19,000種以上にものぼる と言われているが、そのほとんどは園芸種。原種バラ(古代バラ)発生の時期は随分早く7,000万年も前に既に地球上に現れたと見られている。南半球にはバラは自生しない。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はケルト語の rhodd(=赤)がギリシャ語に入って rhodon(=バラ)となり、ラテン古語では rosa(=バラ)となっている。つまり、本来的には「赤色」を語源としている。種小名は Pouzin名の人名に因んでいるが詳細は把握出来ていない。
ロサ・ポウジニイーはバラ科の落葉樹である。本種は地中海沿岸地方の標高100~1000m程度の地に自生の見られる野生の薔薇である。樹高は1~3m程度となる。葉は5~7個の小葉を持った奇数羽状複葉で枝に互生し、小葉は長さ1,5~3㎝、幅1㎝程度の卵形~楕円形で、縁部には重鋸歯を持つ。5~7月頃、枝先の葉腋に径5㎝前後程度で淡桃色の花を付ける。花後には1~2㎝程度で、楕円状の果実をつけ赤熟する。(GKZ植物事典より)