The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ティムス・セルピルム Thymus serpyllum

2022-05-31 10:23:39 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、イブキジャコウソウ(タイム)属、ヨーロッパ原産の常緑低木、

学名:Thymus serpyllum、

和名:ヨウシュイブキジャコウソウ(洋種伊吹麝香草)、

英名:Breckland Thyme、Wild Thyme、Creeping Thyme、葡名:Selpil、Erva-ursa、

2010年4月15日、ポルトガル、エストレマドゥーラ地方で、2010年6月、2015年5月5日、2016年2月16日、2018年5月1日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ひとつの花の直径は3mmほど。タイム属 に は100以上の種と変種があり、ヨーロッパ全土には50種以上が自生。ティムス・セルピルム Thymus serpyllum はその代表的な種。

 

タイムという名の語源は、ギリシャ語で「力」を意味する this に由来するとも言われ、古代エジプトで遺体をミイラにする際に使われた tham という芳香植物に由来するとも言われている。また、tham のギリシャ名 thumo には「私は香る」という意味がある。

 

古くから南仏の人々は、同じ種類のタイムでも自生場所の違いによって香りが異なるものが収穫できることを経験的に知っていた。フランスでは1960年代初頭からこうした場所の変化に伴う香りのヴァリエーションを化学的に裏付ける研究がなされ、タイムは同じ種類のものであっても自生している環境の違いによってエッセンシャルオイルの特性成分が大きく異なる、いわゆる「ケモタイプ」と呼ばれる芳香植物であることがわかった。(日本エステル社サイトより)

 

強風吹きつける大西洋を望む断崖に自生。直径1mにも育った大株のティムス・セルピルム、そしてあたりに良い香りを放つ。

 

ティムス・セルピルム Thymus serpyllum でした。   

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、木姿が我が国のイブキジャコウソウに良く似ていることから。属名は、theyein(=香を香らせる)に由来するラテン古名に因んでいる。種小名は、「ゆっくり匍匐する」の意。

セイヨウイブキジャコウソウは、シソ科の草本性常緑小低木である。自生地では完全に枝が匍匐すると言われるが、暖地では花芽が付く頃に枝が立ち上がりを見せる。樹高は20~40㎝程度となる。葉は卵形~披針形で枝に対生する。5~7月頃、枝先に総状花序を出し、径3㎜程度で橙色の小花をつける。花はシソ科特有の唇形で、花冠は5裂する。ハーブの世界では、料理には消化促進用に並びに肉や魚料理では匂い消しに利用される。また鎮静効果作用からハーブ・ティーとしても用いられる。暖地では、地面にマット状に広がりを見せるので、通年利用が可能なハーブとして珍重される。花はピンクの小花である。 (GKZ植物事典より) 

 

 

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