ケシ科、Papaveraceae、ケシ属、南ヨーロッパ原産の1年草 、薬用植物、
学名: Papaver rhoeas、
和名:ヒナゲシ(雛芥子)、グビジンソウ(虞美人草)、
英名: Corn Poppy、Red Poppy、葡名: Papoila、Papoula、
生薬名:レイシュンカ(麗春花)、
2008年4月、7月、2010年5月、2014年4月25日、2015年5月8日、2018年5月15日、ポルトガル、アレンテージョ地方、コスタ・アズール地方で、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、
道端に咲くヒナゲシ(パパヴェル・ロエアスPapaver rhoeas)の花。花の直径は6~7センチほど。
ヒナゲシとケシは異なりケシからポピーシード(ケシの種)、油彩の溶油、ポピーオイルが採れる。
ヒナゲシは麻薬を抽出するケシとは違い、ヨーロッパでは、乾燥した花を煎じて砂糖を加え、風邪などに用いた。また、ケシ粒は和菓子やアンパンにも使われているがアヘンが採れるケシと同種である。しかしケシ粒自体にはアヘンはない。
野原に咲くヒナゲシ、パパヴェル・ロエアス Papaver rhoeas でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、可愛らしい花をつけるケシの意。属名は、papa(=粥)に由来し、ケシの乳汁には催眠作用があるので、粥に混ぜて子どもを寝かせたことによると言われている。また、別には、ケシの種子を噛むときに生じる音からとも言われている。種小名は、ケシのギリシャ名であるが、花が roia(=ザクロ)と同じ色のため。
ヒナゲシは、ケシ科の一年草である。草丈は、30~50㎝ 程度で、全体に粗毛が見られる。葉は互生し羽状に深く裂ける。5月頃茎頂に4弁花をつける。花弁は円形に近い。花瓣には皺が見られる。花色は、野生のものは赤が主色であるが、園芸的には、各種見られる。日本へは、桃山時代から江戸時代頃に渡来していたと推測されている。俵屋宗達の襖絵にも登場していることはよく知られている。(GKZ植物事典より)
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