アレンテージョ地方の小さな駅。電車は通っているが、駅はもう使われていない。かつては乗降客で賑わったであろう駅も、今は人の姿はなく、1番線プラットホームには、ヘリオトロープが一株、大きく育っていた。
ヘリオトロピウム・エウロパエウム Heliotropium europaeum
ムラサキ科、Boraginaceae、キダチルリソウ属、ヨーロッパ原産の1年草、
ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア、北アメリカに分布、
学名:Heliotropium europaeum、
和名:キダチルリソウ(木立瑠璃草)、
英名:European Heliotrope、European Turnsole、Poteto Weed、
葡名:Erva-das-verrugas、Tornassol、Tornassol-com-pelos、Verrucaria、Verrucaris-peluda、
2017年9月21日、アレンテージョ地方で撮影
©2017 MUZVIT
(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の helios(=太陽)と trope(=回転)の2語からなり、花序が太陽の動きに従い回ると信じられたからと言う。種小名は「ヨーロッパの」の意。
ヘリオトロピウム・エウロパエウムはムラサキ科の一年草である。草丈は40㎝程度となる。茎は灰緑色。葉は長さ1,5~9㎝、幅1~3㎝程度の楕円状卵形で、縁部は波状の「凹凸があり、先端部はほぼ円頭~鈍頭で、基部では葉柄に連なり互生する。葉色は灰緑色で、細毛に覆われる。5~7月頃、茎頂並びに枝先に集散花序を出し、白色~淡紫色で、長さ3~6㎜程度の筒状花を多数付ける。花冠は5裂する。本種は、北米やオーストラリアでは帰化状態にある。(GKZ植物事典より)