山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

地下の水も誇りに思ってる!??

2023-03-13 20:55:12 | 路上観察

   前回に続き、千葉の豊穣なマンホールが主役だ。今回は地下の消火栓に限ってみた。最初に見たのは、中央に旧千葉県水道局章のある「消火栓」だった。凹型の亀甲模様の中の「消火栓」の文字がなんとも暖かい。周囲には鉄の受け枠があり、凸型の「A」字デザインで縁取りしている。中央と受け枠に囲まれたところには、凸型の水玉模様が配置されている。ノンカラーだ。

         

 それに対し、同じ模様に見えたが、じつは正反対だった。中央の亀甲紋だけは凸型で隣の水玉模様は黄色カラーの凹型だった。しかも、受枠の「A」字は凹型だった。旧水道局章さえ凹型だ。いずれも最初に見たマンホール模様の凸凹が正反対だった。これは大きな驚きとなった。

        

 同じようなパターンの蓋で「双口消火栓」を発見する。中央の亀甲紋は凹型、周りは凸型の水玉模様。全体のデザインはシンプルで「双口消火栓」の文字もすっきりしたゴシック調だった。

            

 ふつうの「単口消火栓」は上のイラストのとおりだが、実際はなかなか見る機会はない。ふだんなにげなく街の道路を歩いてきたが、その地下には町の安全を担う消火栓があることを忘れてはいけない。直径が15cm以上の接続管なので主に郡部に多い。  (イラストは「 Aokibosai」webから) 

         (写真は、「角田鉄工」webから)

  また、「双口消火栓」は予想どおり、水が出る「放口」が二つある。直径30cm以上もある接続管なので大量の送水ができる。つまり市街地に多い。

      

 角型の消火栓蓋もあった。中央には「人」型の模様を配置し、周りには黄色カラーの凸型点線をシンプルに表現している。斜線の意味が分からなかったが、この上は「駐車禁止」だということを主張したいのではないかと思う。しかも、この斜線に沿って三角状に開けるのかなと思えるがどうだろうか。

 というわけで、当たり前に見えるマンホールにも多様性があることを改めて再認識させられた。街に行くのはなかなかできないが、路上観察は、ふだんムラに閉じこもりがちなオイラの暮らしに好奇心と刺激を与えるものとなる。とりわけ、マンホールは鋳鉄に対する職人気質とアートセンスを共感できるというわけだ。

  

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