goo blog サービス終了のお知らせ 

山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

田中正造とイシミカワ!?

2012-07-09 19:37:17 | 歴史・文化財
 庭はイシミカワ(タデ科)がぐんぐん枝を伸ばしている。
 その正三角状の葉は、これからの日本の行方を提起しているかのように思えた。

 というのも。
 
 「真の文明は
  山を荒らさず
  川を荒らさず
  村を破らず
  人を殺さざるべし」

 足尾鉱毒事件で民衆とともに闘った田中正造の言葉が、現代を抉る。

                                              

 原発を許してしまった現代人の効率・便利追求は、
 富国強兵に奔る明治日本の利潤・国益追求と、だぶってしまう。

 鉱毒の遊水地に水没させられ、村を強制撤去させられた谷中村と、
 現代の東北の被災地とが、だぶってしまう。

 イシミカワはそんな人間中心主義の便利さとつましい最低限の暮しとを提起して、
 「あんたは、どちらの針路を選択するのかね」
 と、オイラに迫ってきたのだ。



 歴史に学ばない日本は過ちをまた繰り返す。
 明治以降からの日本は、戦後より戦前の軍国時代のほうがまだ長かったのだ。
 つまり、圧倒的な大衆は軍国日本を支持してきたわけだ。

 田中正造は今日の日本の現状をはらはらして見ているに違いない。
 現代に田中正造を輩出しなければならないぞ。
 松下政経塾も限界だね。
 大阪の橋本政経塾も底が浅い。

 総理官邸前の15万人の「反原発」デモを見ると、まだ健全な日本人がいることにとりあえず安堵する。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする