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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

もう「ジュウネン」は長生きしたい!!

2021-11-08 21:54:44 | 農作業・野菜

 野生化した「エゴマ」を畝に移植して栽培してきて、いよいよ収穫。先日、和宮様は自らそれを収穫してせっせと天日干しをなさっておられる。ここ数年、エゴマ油が注目され農協も油搾りに力を入れている。それでもなかなか高価な商品ともなっている。

               

 和宮様の手仕事のおかげで種がけっこう鍋のなかに溜まってきた。どれだけ油にできるかはわからないが昨年手動の家庭用小型油搾り機を確保した。これを作動させてなんとかエゴマに含まれている脂肪酸から、「生きるエネルギー源」を確保したいものだ。

    

 また、エゴマの種のレシピも焼きおにぎり・ふりかけ・エゴマ味噌など開拓する余地はあるようだ。これらを食べれば、十年は生きられるというのでエゴマは「ジュウネン」とも呼ばれているほどだ。とりわけ血液の循環をよくする脂肪酸は体内からではなく食物からしかできないという。つまり、植物や魚などからしか摂取できない。もう十年なんとか命を伸ばすにはエゴマを摂取するっきゃない、というわけかー。

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まもなく収穫のはずだけど

2021-11-03 21:46:53 | 農作業・野菜

 今年のキウイフルーツのできは収量から言えば少ない。剪定のし過ぎだろうか。とは言っても、量は少ないながら大きさはやや大きい気がする。昨年は11月1日に収穫した。和宮様からは「まだ霜の恐れがないからもう少し待て」とのご拝命があったのでまずは様子を見ることにする。

   

 キウイと言えば、オイラの小さいころには見たことさえなかった。それもそのはず、中国原産のキウイはニュージランドに渡り、1934年ごろから商業栽培が始まり、日本に輸入され始めたのが1965年ごろという。だから、オイラが高校生くらいに出回ったばかりだったのだ。歴史は意外に浅い果物だったというわけだ。

 温暖化の影響があるのか、収穫はやはり来週になりそうだが、収穫があれば夏くらいまで毎朝のように飲む野菜ジュースの主力果物となる。今回は収量が少ないのでいつまで使えるかは未知数だけど。

   

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やっと葉物野菜が

2021-10-21 22:06:32 | 農作業・野菜

 しばらく葉物野菜の空白の畑になっていたわが菜園。計画的でない思いつきだけの野菜作りの結果でもある。そんなとき、やっと、種を蒔いていた「ミズナ」が勢ぞろいしてきた。今ではその間引き菜で野菜サラダが毎日食卓に登場するようになった。

 ミズナは平安時代には登場していたようだが、江戸以降は関西を中心に栽培されていた日本原産の京野菜だ。しかし、現在の生産量は茨城県が50%近くのシェアを占め、他の追随を許さないほどだ。平成に入って全国に広まった。以前関東圏に居住していたオイラは確かに食べたことはなかった。シャキシャキした食味が魅力的だ。βカロチン豊富な抗酸化作用のある食材でもあるので、後期高齢者を返上できるかなー。

   

 ナスタチウム(金蓮花)の花も咲いているが、数が少ないので食用花(エディブルフラワー)としては採用できていない。また、今まで常連だった「空芯菜」やレタスもやっと食卓に加わってきた。これでなんとか葉物野菜に困ることはなくなりそうだ。

 そのうちに、生姜・サツマイモ・大根・カブ・ノラボー菜・ネギが参画してくれるはずだ。秋の深まりに追いついていけない体が作業の滞りに拍車をかけてきた。はたして、この冬をつつがなく乗り越えられるだろうか。

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慌てて栗周りをお掃除したんだ

2021-09-12 22:24:46 | 農作業・野菜

 裏山の下を歩いていたら栗のイガが落ちていた。例年だと20日前くらいに栗が落ちるので安心していた。これはイノシシに先を越されるなとあわてて栗の樹のまわりの草刈りをする。草刈りをしていないと落ちた栗の存在がわからないが、イノシシは草があってもちゃんとわかるのだ。

    

 とりあえずの草刈りをしたがあとの半分以上は後日となった。雨も降ってきたので斜面での作業は危険でもある。実際、二回ほど滑って転んでしまった。まだイノシシの侵入の形跡は確認していないが、害獣特有の臭いがこのところ頻繁なのだ。

    

 草刈りした後を仔細に調べたら、栗がそこそこ落ちていたので急いで収穫する。イガの数は十数個くらいだった。夕飯にすぐ蒸かして食べてみる。「甘みが足りないなー」とぼやいていたら、和宮様は「収穫してすぐ食べるとはなんと食い意地が張っていることよ。収穫したら天日干ししてからでないと甘味は少ないんじゃ」と仰せられた。「そう言えばサツマイモもそうですね」と強欲を恥じ入る。さて、これから栗を巡ってイノシシとの知恵比べが開始する。

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抜根した茶樹を活かす

2021-09-10 21:50:03 | 農作業・野菜

 茶畑をバタフライガーデンにしようと茶樹を抜根している。今現在は三分の二まで抜根したが、抜根した茶樹が山のように積んである。その枯れた茶樹を畑に利用しようというわけだ。ゆくゆくは肥料になっていくはずだ。しかし、その抜根した茶樹を取り出すのはけっこう大変だ。

   

 茶樹の根っこが絡まって取り出すのが意外に難航している。引っ張り出すのに力もいるけど、力ずくではできない。まるでパズルのように考えないと取り出せない。数日かかってやっと5メートルほど切り拓く。最初の頃は、茶樹が若くて取り出すのが難しかったが、最近は茶樹が枯れてきたり、雨で柔らかくなってきたので作業はずいぶんやり易くなってきた。

   

 イノシシが侵入したオクラの畝の周りに茶樹を敷いて防御していたが、やり方が甘くて突破されてしまった。そこでやむを得ず柵のネットをめぐらして防御することにする。十年前はこんなことはやらずに安心して畑を伸び伸びとやっていたのに。

   

 そして、茶樹を柵の内側に配置してイノシシの突破を防ごうというのだ。イノシシが本気になったらこんなものは役に立たないのは十分承知しているが、今までやってみるとある程度の抑止力にはなっているのは確かなようである。枯れた茶樹がこんなところで役に立つとは考えもしなかった。茶樹が早く分解して肥料になってほしいというのが本音だけど。都会ではコロナ狂騒曲でおろおろしているけど、山里ではあまりそういうことより害獣のことのほうが喫緊の課題なのだ。だから茶樹をせっせと運ぶしかない日々がリアルといえる。

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たそがれたクウシンサイを植える

2021-08-29 21:39:40 | 農作業・野菜

 一昨日、ホームセンターへ行ったとき、30円の空芯菜の苗を売っていた。いかにもくたびれた苗が7個あったので全部引き取ることにした。というのも、ちょうど、防獣柵で囲った畝を完成したばかりだったからでもある。本来なら、耕運機で耕すところだったが、エンジンがかからず不調続きだったので断念し、鍬でやらざるを得なかったのだ。炎天下のもと、しつこい雑草を手で抜いたりしながら少しずつ準備してきたものだ。

        

 店ではこの暑さのせいか、ずいぶんたそがれ気味だったが、水を何回かかけたら元気になったように思えた。すぐに、植え付けていく。ポットには苗が3~4本あったので半分にわけて14か所に植えてみた。空芯菜は生命力があり、栄養価も高いのできっと根付くと確信している。

 標準和名は「ヨウサイ」と言うが、なぜ「ヨウ(甕)」というのか、ネットで見てもまったくその由来が出ていない。これでは標準になるのかはなはだ疑問だ。むしろ、中国名の「クウシンサイ(空芯菜)」のほうがわかりやすい。「ヨウ(甕)」には、「かめ」の意味がふつうだが「胸元をかかえる」という意味もあるようなので、それくらい繁殖力・生命力があり、収穫できる野菜だと独善的に理解してみたがどうだろうか。「エンサイ」は台湾語「エンツァイ」の訛りだという。

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肥料を山盛りいっぱい取りに行く

2021-08-27 21:46:00 | 農作業・野菜

 前々から「肥料を取りにおいで」と声掛けされていたが、手持ちの肥料が切れたので長雨が終わるのを待ってから取りに伺う。今回は、ウッドチップと牛糞両方をいただく。空いた肥料袋25枚くらいに詰め込み車に積み込んでいく。ありがたい、ありがたい。

      

 「牛糞」は、肥料としての成分は少ないものの、土壌改良や微生物活性化によって土壌がフカフカする効能がある。とくに、栽培期間の長い大根・ニンジン・カボチャなどの野菜には効き目があるという。いっぽう、同時にいただいてきた「ウッドチップ肥料」も同じく成分より土壌改良や微生物活性化に優れている。これらに油粕を入れれば最強の肥料となる。昨年いただいたウッドチップの効果は確かにふかふかの土壌になってきた。ミミズも増えてきた。イノシシはそれを目当てにしているから、痛し痒しというわけだ。いずれにせよ、快く肥料を無償でいただけるなんて、なんていうつながりだろうか。

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山里の風景は時間を逆流させる

2021-08-19 20:39:43 | 農作業・野菜

 戦後の思潮は、イデオロギーから現実を解釈する傾向が強かった。それを過疎の村から論壇に異議申し立てをさりげなく提起したのが哲学者・内山節だと思えてならない。(内山氏の画像は、森づくりフォーラムHPから)

 一昨日紹介した『里の在処』(農文協)で、著者の内山節は「武蔵野から山中谷(サンチュウヤツ)へと向かう景色のすべてに里の景色があり、里に暮らす人々の営みの景色があるという安心感に支えられていることを発見する」と、時間が逆流する感覚に心地よい懐かしさを見出していく。

    

 とは言っても、村にバイパスが開通すると従来のゆったりした時間が壊され、「村もまた効率性を無視できない時代のなかに巻きこまれていた」とも指摘する。「自然の循環は、村人の営みの循環と一体化している」が、その関係が危なくなってきている。

 「現代世界全体を見渡せば、自然が怒る理由などいくらでもある。人間たちは、何かを間違えたのかもしれない」と、内山氏らしい言葉でやんわり人間世界を揶揄する。

           

 「この世界の基準では、能動的な働きかけと変革こそが善であった。…ところが、ここではその自然が機嫌が悪いときは、機嫌のなおる時を待っているのが一番よい。山里で自然と人間が結んだ約束は、変革ではなく、自然と人間が永遠に無事な関係を維持していこうということである」として、欧米の近代化路線や戦後日本の効率化がもたらす自然や田畑の衰退を静かに告発する。

    

 山里に暮らすようになってから著者は、「真理は一つという考え方から、真理は見方によって変わるという精神を受け入れ始めた瞬間に、私はここで暮らそうと思うようになった」という。以前、ゴルフ場建設の話もあったが、「ゴルフ場は都市の論理でつくられるもの」であり、「そこに雇われても、都市の人たちのための奉仕係」ではない、と断じる。

         

       

 共同体研究を総観して著者は、1960年までは共同体は近代化の桎梏として解体の対象と捉えられたが、70年代では共同体の必然性と必要性が提起されたことをふまえ、上野村の経験からそれら否定・肯定説は現実には合っていないとする。共同体は多層的でそこは矛盾にも満ちており、村の記憶や歴史が示してきたことをふまえて自然に「折り合い」をつけてきたのが実態だったのではないか、という。そこに内山氏「折り合い」理論とでもいう独自の思考をみる。

             

 本書を読んで改めてオイラの居住いを糾された気がする。というのは、従来の古い共同体は進歩を阻害するものと長らく思っていた。それが十数年前出会った町会が作ったNPOの可能性に目を開かされた体験と本書の内容が重なったのだ。

 著者が学んでいることは、「学問の中から近代的な知の回路を捨て去ってしまわなければ、農業近代化に抵抗してきた村の農民たちと、…本当の意味で時空を共有することはできなかった」という記述に窺われる。本書に出てくる村の固有名詞の住民への優しいまなざしと、エッセイ風な文脈に貫かれたやわらかな哲学に心を奪われた。横文字がふんだんの難解な西部邁と村人に心寄せる釣り師の内山節との違いとが見えてきた本書でもあった。

 

 

   

 

 

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わけあり鹿肉が届いた

2021-07-31 20:39:22 | 農作業・野菜

 先日、近所からさばいたばかりの鹿肉をいただいた。和宮様は前日まで生きていたという鹿の生肉の多くは冷凍にして、一部を圧力鍋で蒸しあげた。「毒味をせよ」というご下命があったので、食べてみると柔らかいうえにさっぱりした旨みのある食感だった。

     

 イノシシの狼藉はすさまじいものがあるが、シカは狡猾かもしれないくらいの食害がジワリとくる。この間も、ニンジンの畝に侵入して葉っぱを食べたり、ビーツの葉がお気に入りのようだったし、インゲンのモロッコの若い芽を食べ尽くしてしまった。さすがに悪いと思ったのか、葉のないビーツやニンジンを畝にプレゼントしてくれた。

      

 さらに、キクイモの柔らかい葉っぱや枝を食べたり、萩や紫陽花の若い芽や葉を食べてしまい樹の成長をストップさせてしまった。萩の周りを囲ったいたらどうどうと上から食べてしまう始末だ。そのうえ、畑だけでなく、アジサイ・ローバイ・桜の葉を食べてしまうので、それらを植えてあるゾーンをポールと網で囲ったばかりだった。

   

 そのシカが近所の畑にも侵入したところ、角が網に絡まって動けなくなっていたところをハンターに処理してもらったというわけだ。さっそく、和宮様お手製の鹿肉カレーをいただくことになった。ナスは近隣からいただき、ジャガイモ・モロッコ・シシトウ・ニンジンは畑から調達した。

                

 キュウリと鹿肉とのコラボもお代わりをついつい要求してしまう。「シカ族に告ぐ、畑に侵入した時は容赦なく鹿肉カレーにするからな」という、張り紙を貼ろうかと当局と相談したが、当局はまったく相手にしてくれない。鹿肉を食べて以来、シカによる食害はなくなった。

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抜根した茶樹を刻んで

2021-07-21 21:43:59 | 農作業・野菜

 茶畑の茶樹を抜根した枯れ木の山はなかなか減らない。しかし、ブルーベリーの周りや野菜の周りに配置すると、害獣の被害が少なくなったのがわかった。その茶樹もすっかりカラカラに乾いてきた。それを「ガーデンシュレッダー」にかけて細かい木片にしていく。メーカーには、山善・リョウビ・キンボシ・ミナトワークス・インターファームプロダクツなどがあるが、オイラは強力で安全性のある「リョウビ」のシュレッダーを購入している。

                 

 すると、枯木の山がだんだん少なくなっていくのがわかる。この機械はきわめて優れものだ。事業用だと数百万もするのがあるが家庭用だと数万円で手に入る。庭木の剪定にはもってこいの機器となる。投入口に樹を入れるとあれよという間に小さく刻まれていく。これをゴミ出しするなんてもってのほかだ。これで肥料にしてもいいが、抜根跡の土壌を養生するマルチにうってつけだ。再利用することにもなる。

                   

 いっぱいあった木片チップを抜根跡に撒いていくが、すぐになくなってしまう。これは気長に作っていくしかないのがわかった。一気にやれるはずもない。物事は思い通りには進まないのだ。さいわい、これを撒いた土壌からは雑草はあまり出てこない。粘り強く続けていけ、ということだ。   

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