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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

鬼太郎が着た模様か??

2022-08-12 22:24:45 | 生き物

  畑の隣のちょっとしたスペースに背の高い雑草群がはびこっていた。少しづつ草刈りしていったら、黒と黄色のツートンカラーの「コガネグモ」がてっぺんにいた。一時はジョロウグモばかりが勢力を張っていた時もあったが、今は大きな目立つ蜘蛛は少なくなっている。3cm近い大きさの蜘蛛を外で見るのは久しぶりだ。

   

 いつもだと、大きな網を張っているコガネグモだが、網を張らず雑草に乗っているのは珍しいのかもしれない。いや、これから網を張る寸前だったのかもしれない。ゲゲゲの鬼太郎のちゃんちゃんこはこのコガネグモの模様を採用したのかもしれない。

 コガネグモと言えば、鹿児島姶良市(アイラ)の伝統行事「クモ合戦」が有名だが、目の前で動くものは捕食する。場合によっては、気に食わない小さなオス(5mmほど)さえ食べられてしまう。ぞくっ!!

        

 といっても、蜘蛛は基本的に益虫。益虫のランキングでは、①ミツバチ ②カイコ ③ミミズ ④クモ ⑤ゲジゲジ というわけで、蜘蛛は堂々4位に入っている。蜘蛛が糸を吐くのは口からだと思っていたがお尻(クモイボ)からだった。ちょうど、糸を吐いていたところだったらしい。そのため、その周辺は草刈りしないままにした。

            

 以前、コガネグモはふつうに見られた蜘蛛だったが、最近は関東近県では減っている。したがって、自然が豊かな里山周辺でないと会えないので、準絶滅危惧種に指定する県も増えてきた。つまり、言い訳を言えば、わが畑の隅々に君臨する雑草群落はそれなりに意味があるのかもしれない、と居直る。

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オープンなホオジロが凛々しい

2022-08-03 23:10:30 | 生き物

 あまりにも暑くて、しっかり昼寝を決め込む。それでも汗が湧いてくる。マスコミはクーラーの利用法を詳しく解説するが、わが家はクーラーがない。畑でちょっと動いては木陰で涼む。しばらく空を見上げると野鳥がフル回転しているのがわかる。しかし、じっとしていないのでどんな鳥かを捕捉できない。

            

 そんなとき、電線に止まっている「ホオジロ」は堂々としている。ふつうはカメラを向けるとすぐに察知して逃げてしまうが、ホオジロはじっとしていて開けた場所がお気に入りだ。電線にゆったり止まっている多くはほぼホオジロだった。ときどき、キジバトやヒヨドリも確認するが短時間だ。

 先月は、敷地内で「イカル」の美声が毎日のように響き渡っていた。口笛で歌うような会話するようなリズムに思わず手を止めて聴きほれる。しかしながら姿は一度も見ていない。ホオジロのように電線に止まってほしいと願うのだが。

    

 ホオジロの鳴き声は「一筆啓上仕り候」とよく表現されるが、とてもそんなふうには聞こえない。字余りしてしまうのではないか。無理にあわせても、「仕り候」が浮いてしまう。

  このくそ暑い大空の下で、凛と居住まいをただしているオープンな姿がかっこいい。都会に媚びず、里山の悠然を謳う生き方が気に入った。

 

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今年もやってきた律義者!?

2022-07-20 23:19:57 | 生き物

 きょうの朝、雨で濡れていた大地から吸水をしにきたのだろうか、「カラスアゲハ」がやってきた。青のメタリックなカラーからしてカラスアゲハらしい。グリーンのメタリックな色だとミヤマカラスアゲハだ。昨日は久しぶりの晴れ間が見えたので急遽、溜まっていた生ごみや雑草を燃やしつつ焚き火を愉しんだところだった。連日の雨模様のせいで木材も湿気があって燃やしていくのが大変だった。そんな匂いを察知したのか、カラスアゲハがドラムカンのカマドの周りをしばらくうろうろしながら吸水行動をしていた。

    

 後ろの翅の赤斑があったのでこれはどうやらメスらしい。体もメスらしいふくよかな体型だ。昨年は5月に来た春型。一昨年は、5・7・9月と3回もやってきた。香川県では環境破壊の進行で個体数が減ってきたので準絶滅危惧種に指定したというほどの貴重種だ。

 30年前だろうか、長野の山奥でミヤマカラスアゲハとカラスアゲハとが集団で吸水にやってきたのを見た。それはじつに幻想的だった。青や緑のメタルカラーが雨上がりの林間に輝き、大型のカラスアゲハが10頭以上もいただろうか、その華麗な乱舞がいまだ忘れられない。カラスアゲハのおかげで桃源郷を見させてもらった思いがした。

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甲虫もやってきたよ

2022-07-08 22:59:29 | 生き物

 先月末以来、甲虫類が灯火を求めてやってきた。そんなとき、ひげが長いが体が小さい「ビロードカミキリ」と思われるカミキリムシを迎える。翅の模様にはいろいろあり、仲間も多く同定には混乱を持ち込むので苦労する。特徴だった模様の「ハ型」は必ずしも特徴ではないようだった。 ひげを真横に広げているのは捕獲したことへの警戒信号かもしれない。

         

 いっぽう、かわいいクワガタも遅れじと参入してきた。しかし、オスだとわかりやすいけどメスは同定がかなり難しいのだ。小さいから「コクワガタ」と思っていたが、似た仲間には、スジクワガタ・ヒラタクワガタ・朝鮮クワガタなどがあった。翅の筋が不明瞭なこと、頭部から胸部にかけての流れなどからやっぱり「コクワガタ」かなと思うが確信はない。ほんに、メスは攪乱がお上手だ。

          

 安倍元総理がきょうのお昼前銃で暗殺された。

 安倍政治は、安定した政権運営の持続はあったものの、アベノミクスの経済優先の失敗、公文書偽造容認、桜を見る会など不明瞭な政治的予算支出はもちろんのこと、それ以上に、日本の将来の戦略という点では遅れに遅れていたのは否めない。目に見えない孤独感・格差拡大・ストレスの蓄積・同調圧力の浸透など、結果的に日本国民の劣化に手を貸してしまった。そのツケが暗殺を招いてしまったのではないかと思えてしまう。プーチンに騙された安倍君もこれで覚醒しただろうか。

 日本の民主主義というものがいかに脆弱なものだったか、今回の暗殺や10日の選挙結果がそれを明らかに示すに違いない。元総理への理不尽な暴力は理由を問わず許せない。やり残したであろう後半の人生を果たせず、悔しさが募るばかりであろう。ご冥福を祈るばかりだ。

 

 

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図鑑に載ってない鳥だった

2022-06-15 23:25:47 | 生き物

 野鳥のさえずりが心癒す山里の日々だ。最近は、「アカショウビン」や「アオバト」の美しいさえずりが聞こえてくる。ただし、姿はなかなか確認できない。そんなとき、メジロに似た野鳥を抜根した茶樹のうえで発見。

   デジカメの画像を拡大してみたら、目の周りの白い模様が特徴的な「ガビチョウ」(画眉鳥)であることがわかる。ガビチョウは、安価なペットとして輸入された個体が「篭脱け」したり、業者が放鳥したりして野生化したものらしい。その美しい声は複雑でものまねもうまいらしいが、確かに聞いたことはある。しかし、長く聞いているとうるさくも感じられる。

 原産国の中国ではふつうに見られるようで、「画眉」と表記して、「塗った眉」という意味だそうだ。ぴったりのネーミングだ。しかし、それが日本の在来種を駆逐する恐れがあるので、特定外来生物に指定されている。日本の野鳥図鑑を見たがガビチョウの項目がなかった。理由がわかったが、番外で掲載してもいいのでは。本人には罪がないからね。

 

   

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チョー、過密な出会いだった

2022-05-16 23:14:54 | 生き物

 梅雨のような一日。空を見つめながらそれに対応した作業を決めていく。予報は曇りだったが、実際はぽつりぽつりの雨が断続的に降っていた。気になるほどの雨ではないが長く外にいると寒くなってくる。  そんななかで、きょうはばかにいろいろな蝶に遭遇することが多かった。チャバネセセリは止まってくれないと同定できない。「スジグロチャバネセセリ」は止まると筋が見える。外べりの黒帯が細いと♂ということだ。

     

 コーヒーのフィルターに止まってコーヒーの味覚を楽しんでいるのだろうか。「コジャノメ」が止まった。蛇の目の紋が大小並んでいる。メスのようだ。やや紫色をしている白色帯がやや弧を描いている。似ているヒメジャノメの白色帯は、やや黄色で真っ直ぐだ。

     

 シロチョウには違いないけど、小振りだった。モンシロチョウにしては紋がよく見えない。マツバウンランの蜜を吸っているようだ。野菜のまわりにはモンシロチョウが来ているが、ゆらりと飛翔する「ウスバシロチョウ」のほうが目立つ。

    

 「アオスジアゲハ」もなかなか止まってくれない。焚き火の灰の匂いに誘われたのだろうか、口吻を伸ばして舐めている。翅はステンドグラスのように鮮やかだ。よく見ると赤い紋も見えるので、夏型のオスらしい。

   

 柿の木の枝で休んでいたのは、「オナガアゲハ」らしい。メタリックな色もあったので「カラスアゲハ」かもしれない。ただし、赤い三日月の紋はオナガアゲハに軍配が上がる。どちらでもいいが、クロアゲハも飛び交っていたようで、人間を攪乱させる。庭では「イチモンジチョウ」もいたが、画像にすることができなかった。それにしても、なんと蝶が多くなった一日だったことよ。

 

    

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「けんもほろろ」ではなかった

2022-04-29 21:34:32 | 生き物

 久しぶりに、キジがもどってきた。遠くから「ケーン、ケーン」という独特の鳴き声は聞こえたものの、その姿はなかなか見られなかった。それが最近、ごく近くで聞こえるようになったのだ。懐かしい。

   

 近所の畑にいたキジがわが家の畑のほうへ移動してきたようだった。オイラがこの地に初めてやってきたころの朝、ニワトリの代わりにキジの鳴き声で起こされたのを想い出す。その声はメスを呼ぶ声ともなわばりを宣言する声だともいう。しかし、引っ越し間もなくのオイラの不安のせいか、その声はむなしい悲哀の声に聞こえた。オイラの心にじっとり沁みてくる癒しの声でもあった。

  

 「けんもほろろ」という言葉がある。これはキジの鳴き声が語源だという。「けん」の鳴き声も「ほろろ」の羽ばたき音も、その鳴き声は不愛想にも聞こえるので、この言葉は相手の冷淡な処遇に対する意味で使われる。しかし、オイラにはいまだ不愛想には聞こえない。「どうして会ってくれないの」というオスの虚しさのようにも感じてしまう。

             

 オスは体が大きいし、模様もカラフルなので比較的見つけやすいが、小振りのメスはなかなか目撃できない。キジに近づいてみると、草むらに隠れてじっと動かない。ときおり、首をもちあげてあたりのようすを確認している。その振る舞いがなかなか不器用なのがいい。

 だから、国鳥でありながら、キジの料理にされてしまうんだなー。これからなんとか、朝の目覚めの一刻を奏でていってほしいと願うばかりだ。

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シロハラかツグミか

2022-04-11 22:17:02 | 生き物

 裏山にツグミらしき野鳥がクリの木の下にいた。ときどきやってくるツグミは胸のまだら模様がはっきりしているが、今回のは白っぽいので惑乱させられる。動作を見ると枯れ葉をつつきながらときおり立ち止まって周りをきょろきょろする仕草は、ツグミそのもののように思えた。

  

 しかし、肉眼ではその腹の模様は白っぽく見えたのが気になる。嘴の上部が黒、下が黄色。目の周りが金色のアイリング。足が黄色。全体の色が淡い黒に見えた。端正な姿はなかなかイケメンである。

               

 「シロハラ」は雌雄同色なので、今回見られたシロハラの雌雄は残念ながらわからなかったが、模様が派手なツグミではなかったと同定する。冬鳥なのでそろそろ、中国や沿海州あたりへ渡るころとなる。

         

 のどの下の白い縦線模様もなんともオシャレだ。ふだんは、暗い林の中でゴソゴソ虫取りしているようで、なかなか姿を見る機会はない。同じ仲間の「アカハラ」は、字のとおりお腹が赤いがこちらもなかなかお目にかかれない。きっと、アカハラかなと思うことはあっても一瞬のできごとで、なかなかカメラには収められない。その意味で、野鳥を撮影する人に敬意をささげたい。

  

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生きている奇跡を称えたいが有毒だよ

2022-04-04 23:15:13 | 生き物

 アリのようなデカいのが歩いていた。ときどき見かける「ツチハンミョウ」だ。お腹が異常にデカい。土の中で4000個の卵を産むというからなのか。この中から生き残って成虫になるのはわずかだというから、この成虫はその奇跡の生き残りだったわけだ。生きていること自体が奇跡なのだ。考えてみると、人間だって産まれたこと自体も奇跡だと言える。だから、生きていること自体に感謝しなければならないね。

   

 ハンミョウとは、多彩な色の羽をもつ昆虫だが、「斑猫」と表示する。この「斑猫」とは獲物を追いかける俊敏な動きのある猫の動作を言う。確かにハンミョウを手で捕まえるのは難しい。そのハンミョウと「ツチハンミョウ」とはつながらない。

 幼虫はハナバチに寄生してハナバチの卵や花粉を食べて成長する。翅は退化しているので飛べない。つまり、羽がなくても敵を倒すだけの毒を持っているからなのだろう。

             

 今まで目撃していた「ツチハンミョウ」は青色のメタリックな色だったが、今回は角度の違いからなのか緑色に近かった。枝でちょんちょんとつついたら、擬死して固まった。すると、関節から黄色い体液を出すというが、それはなかった。その体液こそ、皮膚炎を起こす毒だと言われる。直接手で触らなくて正解だった。

 サド伯爵が売春婦を毒殺しようという容疑で捕まったとき、このハンミョウの粉を持っていたという。また、忍者が暗殺を目的に利用していたという話もある。どちらにせよ、直接触らないのがいい。

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休眠を邪魔してしまったか

2022-02-16 22:21:11 | 生き物

  このところ、シカが出現したことで防獣柵づくりがにわかに忙しくなった。柵の出入口用として廃材にあった樹脂製の波板を使ってみた。しかし穴があったり劣化があったりして1年はもつかどうか頼りない代物となってしまった。そんな波板の間にカメムシが隠れていた。

         

 隠れていたのは、ポピュラーな「クサギカメムシ」のようだった。模様を見るとモダンな感じもするが、一見すると地味で汚れた害虫にしか見えない。とにかく、豆類の野菜や果樹を吸汁するやっかいな相手なのだ。2018年にはニュージランドに入港した自動車運搬船がそこにカメムシがいたため国外退去を食らった事件すらあった。家屋や人工物にも適応できる戦略を持っているので、波板に休眠していてもおかしくはない。

   

 一方、荒地に植えてある「ユズ」はいくたびもシカの被害に遭っていて、鋭い棘があるのに樹皮や葉を食われてきた。簡易な防御をしつつ何とか生きながらえてきた。そこで、風花が流れてきた寒風の中、ユズや梅の樹木をガードするためのしっかりした防獣柵を作ることにした。しかし、ここは〇万年前河原だったようで石がザクザク、支柱が土中になかなか入っていかない。もちろん大判小判は今のところ出てこない。

 この石を裏山の階段の石にも有効利用しようとついでに掘っていたところ、そこから「ニホンカナヘビ」が出てきた。トカゲに似ているが尾が長く皮膚がざらざらで光沢がないのでカナヘビに間違いはない。寒いので動きが悪くじっとしている。休眠中を襲われたので機嫌が悪い。捕まえて茶の木の暖かそうな根元に釈放する。今週中にはまだまだ小春ちゃんは来ないようだ。夕方、満月が森から揚がってきた。

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