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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

世界的には珍しいセグロセキレイ

2022-01-19 21:55:35 | 生き物

 寒風がつらいが、日向は暖かい。そんな畑に突如飛来してきたセグロセキレイ。あわてて陰に隠れてカメラを向ける。いつも突然現れるのでカメラに収めることができないでいた。姿も色合いも凛々しい。

 世界的には珍しい日本固有種の留鳥。「セグロセキレイを見るなら日本へいらっしゃい」ということになる。内陸部の水辺によく見かけるが、ハクセキレイと似ているのでいつも苦労する。体形の白黒の度合いが微妙だからだ。

    

 「キセキレイ」もときどきやってくるが、それは胸復部が黄色いのですぐわかる。セグロセキレイとハクセキレイとの違いを確認してみる.

 一番の違いは、頬の色が<セグロ>は黒いが<ハク>は白い。

背中の色は、<セグロ>は通年で黒いが<ハク>は灰色(ただし冬)。生育場所は、<セグロ>は内陸部の水辺に多いが<ハク>は広域で河口にも多い。

 残念ながら、セグロセキレイはやはりすぐにいなくなった。冬の畑はエサが少ないだろうな。

 

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屋根に新顔、地上にしかばね !??

2021-10-27 23:12:49 | 生き物

 庭で作業していたら上の方でカッカカッカと音がする。「ジョウビタキ」(ツグミ科)だ。人懐っこいジョウビタキは人の近くまでやってくる好奇心旺盛な渡り鳥。屋根の上をよく見たら胸が褐色のオスが止まっていた。いよいよ心温まる風物詩が始まった。寒中で心が折れそうなときにはホッとした潤いを与えてくれる。

      

 この小さな体でどこから渡ってきたのか聞いてみたいところだ。中国かロシアか、厳しく遠い所からやって来ているようだ。オスメスそれぞれ縄張りを持って自立している。火打石を打つような音を出すところから「火焚き・ヒタキ」の名がある。

 

     

 いっぽう、畑の地上では「ヒミズ」の死体を和宮様が発見。鼻としっぽが長いのが特徴だ。いぬいさえこさんのかわいいイラストがモグラとの違いを的確に表現してくれる。そう言えば、今年の5月の春にも近くでやはり和宮様が発見している。

               

 最近、畑の周りのあちこちに小さな穴が掘られている。これはニホンアナグマがミミズを狙っての徘徊のようだ。ひょっとすると、落葉の下の浅い所で暮らすヒミズはアナグマの一撃の被害に遭ったのかもしれない。寒さがじわじわと迫ってきているいま、生き物たちの動静も変わってきている。アサギマダラも来なくなっているようだし。   

 

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10mm未満だけど社会貢献バッチリ

2021-10-22 22:22:21 | 生き物

 夜間にわが家に侵入してきた「クロツヤシデムシ」(シデムシ科)。しかも体が5mmくらいの大きさしかない。体つきはいかにもシデムシっぽい。わが家に腐ったものがあるのだろうか。それも2週間ほどの間に合計3匹も捕まえたのだ。もちろんすぐに解放したがその後どうしているだろうか。

     

 一般的にシデムシは森のお掃除屋と呼ばれている。それによって森はきれいになり循環されていく。そんな一翼を担っている。しかしながら、この「クロツヤシデムシ」の情報が極めて少ない。図鑑にも載っていないことのほうが多い。クワガタやカブトムシばっかりが本屋を飾っているのがおかしい。こういう目立たない益虫を掘り起こしてほしいものだ。

     

 庭で作業をしていたら小さなアブが飛んでいた。畑でも小さなアブが飛んでいてときどき刺されることもあって警戒していた。オイラの汗のにおいが気に入ったのかホバリングして離れない。そのうちに、着地したところをカメラに収めてみる。お腹が平たく細いのが特徴の「ホソヒラタアブ」(ハナアブ科)だった。

 こちらは10mmくらいのミニアブだ。果樹のある農家にとっては花粉を運んでくれる頼もしい益虫だ。最近は農薬で日本蜜蜂の激減が問題になっているが、ホソヒラタアブはその小さな体で懸命に人間に貢献しているし、幼虫はアブラムシをも捕食してくれている。こちらのほうも本屋で取り上げてほしい生き物だ。『残念な生き物』シリーズもいいが、『ありがたい生き物』シリーズを企画してもらい、そのなかにぜひこの二つの昆虫のページを確保してくれないかなー、とお願いするばかりだ。

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やっと見つけたけれど!?

2021-10-14 21:38:48 | 生き物

  9月末にわが家で見つけた小さい蛾。思わず踏みそうになったほどの小さな蛾だった。25mm前後の大きさだったろうか。それでその模様を見てみると、意外に凝っている和風の落ち着きがある。灰白色の地に霜降り状の斑点があり、帯状のラインに黒い斑紋が散らしてある。翅も尖っているのが特徴だ。

 しかしなかなか名前がわからなかった。何度も図鑑で調べてみたがやっとシャクガ科であることを発見。どうやら、「ヒロバトガリナミシャク」ではないかと見当をつける。しかしながら、似た仲間に、ホソバトガリナミシャクやホシスジトガリナミシャクがあり、素人には違いもわかりにくい。この蛾の情報も少なすぎる。したがって、同定は心もとないが尺取虫のナミシャクの仲間であることがわかっただけでもホッとする。

 衆議院が解散し選挙となる。経済成長と分配の在り方が争点だが、アベノミクスの失策を検証しない経済政策は同じ轍を踏むしかない。

                           

  上の画像は、確か5・6年前に撮影したものを見つける。翅の先端の模様が微妙に違う。班紋の大きさも微妙に違う。

         

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ジョロウグモ天国地獄見せにけり

2021-10-13 22:34:28 | 生き物

 トイレ近くの軒下にジョロウグモがいた。雨戸を開けると目の前にいるのでどうしても目障りになる。それにしても、形といい色彩といいデザインの造形美が魅力的だ。だから、女郎蜘蛛と言われる所以だろうか。川柳で「<行かせまい>足を絡ませ女郎蜘蛛」(美千代)などは秀逸。画像は当然メスだが、居候のオスの姿はなかった。まさか食べられてしまったのだろうか。つまり、「女郎蜘蛛天国地獄見せにけり」(田吾作)ということか。

                   

 同じ川柳で「女郎蜘蛛欲しくば命かけるべし」というのもある。それほどに、オスにとっては命がけの愛の営みがそこにある。とはいえ、家に侵入する虫を食べてくれる益虫でもあるし、12月には命を解かれる短命の運命の中にいる。いまは限られたいのちを懸命に生きているときなのだ。

  このところ、人間の殺人事件や自殺が少なくない。コロナが背景にあるとはいえ、生きる喜びを見出す環境がどんどん失ってきているストレス列島日本。ほんとうは政治家の出番なのだが、そういう政治家を育む土壌を醸成できないでいる。そんな桎梏が世界を握っている。だから、内面の世界と土壌を耕すしかない。

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紅色のシンプルラインが気に入った!!

2021-10-11 22:42:29 | 生き物

 昨日のサツマイモの葉に、体は小さいがシンプルなデザインの蛾が止まっていた。紅のラインが魅力的だ。これだと目立ち過ぎて生存戦略にはあわない気もするが、樹木の幹に止まれば見つからない。緑の葉の上ではまずいんじゃないかと余計な心配をする。名前は「コベニスジヒメシャク」(シャクガ科)。大きさは2cm未満だろうか。三本の紅筋があり、外縁に紅色をオシャレに着けている。顔がよく見えないけど。

 いつか見たことがあるような気がしたんで過去のブロを調べたら、似たような画像があった。形はそっくりだし、大きさはこちらのほうが大きかったが、同じヒメシャクかもしれない。

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強そうな戦士だけど寿命は短い

2021-10-08 22:30:44 | 生き物

 「大きなクワガタがやってきたぞよ」と、和宮様が外で叫んでいた。いつものように、あわててカメラ片手で現場に駆けつける。すると、確かに大きな顎の立派なクワガタだった。台所の入口前だった。よく足元を見なかったのでクワガタの足を踏んづけてしまったようだ。さいわい、本体を踏みつぶしていなかったのでホッとする。

   

 今まで、ヒラタクワガタやコクワガタは何回か家にやってきたことがあったが、「ミヤマクワガタ」を見たのは初めてだった。子どもたちには人気の高いクワガタだ。大顎だけで体の半分近くもある。顔に近い顎の内側の一番大きい突起は「第1内歯」という。この顎の形で、「基本型」「フジ型」「エゾ型」の3種類に分類できるという。この違いは並べてみないとよくわからない。参照/(姫路科学館)。この科学館のHPによれば、和宮様が発見したのは「フジ型」だ。

             

 踏んでしまった怒りか、ミヤマちゃんは、戦闘態勢をとっていたので、危害は加えないよと近くの草むらに放り込んであげた。クワガタの多くは夜行性だが、ミヤマクワガタは昼間でも活動している。しかし、スタイル抜群のミヤマちゃんだけど、寿命は数か月。他のクワガタは数年も生きられるというのに。

 

 

 

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新種じゃなかった

2021-10-02 22:10:35 | 生き物

 足元でゴソゴソ動くものがいた。まさか、最近よく見るマムシじゃあないかとそっと足元をのぞく。するとそれは、「ゴマダラカミキリ」らしいのがわかった。しかし、いつものゴマダラの斑紋が違う。

          

 害虫でもあるので捕まえてみたら髭が片方しかなかった。とくに特徴的だったのは斑紋が体の縁に沿って一列のようだった。こんなゴマダラカミキリをみるのは初めてだった。ひょっとすると、新種じゃないかと図鑑を見たが出ていない。結局のところ、新種ではなかったということらしいー。

                 

 今年の8月に捕まえたゴマダラカミキリは上の画像のような体いっぱいの星のような斑紋があるはずだ。これがまばらとすればゴマダラじゃあなくて、「マバラカミキリ」ではないかと、勝手に夢想する。

                

 たしかに、わが庭の何本かの樹木はカミキリにやられてしまった。しかしトータルで見れば、その多くのカミキリは枯木を食べることで樹を分解して、滋味な土に帰していく。そういう自然循環のサイクルの重要な一端を担っているともいえる。だから、害虫だという一面だけで判断してはいけないんだー。

  

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「角翅髭長牙蛾」だって!!

2021-09-23 23:06:57 | 生き物

  夜、パソコンでブログを四苦八苦しながらやっていると、昆虫のなかにもパソコンに興味を持つ輩がいるらしい。いつもはバッタが多かったが今回は10mmくらいの超小さい蛾だった。キーを叩いていても逃げない。

      

 注目したのは髭が長いこと、それも見事な白色で堂々と横に伸ばしていたことだった。ネットの図鑑で調べたら、やっと「角翅髭長牙蛾」という名前を発見。「カクバネ・ヒゲナガ・キバガ」(ヒゲナガキバガ科)と読む。つまり、翅の先端が90度近くの角度があり、特徴の髭が長いことだった。この仲間にはいろいろな斑紋がありそれぞれに名前があるので同定作業には時間がかかった。

              

 「キバガ」は、頭の先端に二本の牙・口器があるのでこの科に分類される。しかし、体があまりに小さいので牙の所在が分かりにくい。仲間のなかには、ジャガイモ・イネ・トウモロコシを食べてしまう害虫も多いようだ。パソコンにやってきたからわかったけれど、野外で出会ってもおそらく注目しなかった昆虫に違いない。昆虫とも一期一会だね。

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なんと「畑に殿が」

2021-09-22 22:30:33 | 生き物

 和宮様が笑顔で「畑に殿が有らせられたぞよ」と言うので、いつものようにあわてて殿様を出迎えに行く。しかしその殿の姿が見えない。もう少し奥の畑へ行っていると、なんと「トノサマガエル」がのんびり歩いていたではないか。和宮様の笑顔の理由がわかった。

 殿さまにしては小さい。かわいいと言ってもいいくらいだ。10cmも無い大きさだった。中央の縦縞の稜線がかっこいい。

          

 敵が来ても悠然として体を大きく見せて闘う姿が殿さまのような威厳に見えたので、殿様の名前がついたと言われている。オスの中央の縦縞は緑、メスの縦縞は白っぽいから、出会ったカエルはメスのようだ。つまり、お姫様だったというわけだ。

 最近は農薬の使用でトノサマガエルが少なくなってきたので、静岡県では2019年に準絶滅危惧種に指定している。その意味では無農薬を貫徹しているわが畑は殿の防衛ラインを守っていることになる。畑の脇にシイタケのほだ木を入れるプールがあるのでそこが殿の生育場所になったようだ。

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