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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

骨付きチキンを持参

2020-03-22 22:16:35 | 野外活動

 山猿さんが持ってきたのはかわいい「骨付きチキン」だった。塩と胡椒だけで味付けしてきたのだという。小さくて食べやすいので次々手が出てしまう。またもや料理が得意の心優しい山猿さんの配慮だ。翌日の朝食も残りのチキンとなった。

               

 自称「天竜七輪党」党首のオイラは、焚き火をやれば必ず七輪が登場する。主に魚や肉を焼いたり、コーヒーのためにお湯を沸かすのがルーチンワーク。当日は「くさや」を焼いた。「くさや」は焚き火の直火だとどうしても焦げてしまい、へたすると真っ黒になってしまう。そんなとき七輪はまろやかにくさやを焼いてくれる。

         

 購入した木炭ではなく、焚き火で残った消し炭だけで火をおこすのも本旨なのだ。卑近な例だがこれでも循環型暮しの実践のささやかな事例であると胸を張る。これだけ消し炭があれば、やかんの水を何回か沸かせることができる。

     

 沸かしたお湯でコーヒーをいれる。椅子に座ってコーヒー片手で空の雲や山を眺める。山猿さんは癌の手術をしないことを選んだが、家族の強力な意向で手術を行う。生きることをすぐにあきらめないで良かった。こうして、骨付きチキンでオイラに幸せを運んでくれるんだから。「また遊びに来るよ。新車でね」と言ってニヤッと笑って帰路についた山猿さんだった。    

 

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山猿さんと焚き火団らん

2020-03-21 20:35:41 | 野外活動

 癌仲間の山猿さんがホンダの新車を乗ってやってきた。ステージ4の彼としては「最後の贅沢なんだ」と放言してにこやかに見せてくれたのは軽自動車ではなく5人乗りのランクルのようなピカピカの新車だった。腎臓を取ったせいか、抗がん剤の副作用か、足のむくみを気にして歩くのが大変そうだった。

 午前中は風がなかったがお昼ごろからときおり風が強くなってきた。

            

 昨年裏山の樹を伐採した残骸や畑で使い終わった支柱を燃やしていく。たびたび火の行方を確認・心配しながら燃やしていく。できるだけ燃え上がらないよう抑えながら注意する。ダッチオーブンで焼いたジャガイモをマヨネーズ・醤油・塩で食べてもらう。胃を全部取ってしまったので彼は一気には食べられないと苦笑する。

        

 二人で共通して一致したことは、菓子袋を手で開けられなくなって、ハサミで開けていることだった。高齢社会がどんどん進行していく中、きっとこのへんも改善されていく課題だと思われた。しょうがないけど、パワーがなくなってきていることは確かだ。そんな話題につい花を咲かせてしまう。 

       

 いつもは焚き火にコーヒーが定番だったが、退院数か月後の山猿さんはさすがに好きなコーヒーは辞退。持参のお茶を飲んでいた。それでもなにしろ、明るいのが素晴らしい。そしてたびたび、残されたいのちに感謝しながら生きていきたいと確認し合ったのだった。帰り際、新車に飛び乗って軽快に運転する山猿さんの元気にこちらも煽られてしまったのが快感だ。

 焚き火もチョロチョロ火力を楽しんだおかげで無事鎮火に成功。畑の残骸も少しずつ処理されていく。ついでに、遅いけれど来週から植え付けを始めるジャガイモの切り口に焚き火の灰をつけていく。    

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畑の片づけがつい後になる

2020-03-08 08:29:09 | 野外活動

 畑で活躍した竹材をそろりと片づけしているが今月いっぱいはかかりそうだ。まずは竹の支柱と竹マルチの竹を少しづつ処理していく。竹マルチで使った枝をナタで除去し焚き火で燃やすことにする。枝を除去した竹はこんど竹支柱として活躍してもらう。

                                          

  いっぺんに燃やすと危ないので少しづつ燃やしていく。いつものように定番のうどんと焼き芋だけは準備する。残った消し炭は七輪の炭にし、灰は畑の肥料にする。人と自然すべてが循環するように自分の立ち位置を確かめる。雨が焚き火を自然に消してくれた。この雨は残りの葉物野菜やシイタケの慈雨となる。

              

 鶏糞の施肥はもう少しで終わるはずだが雨で延期となった。近所の方から「牛糞を入手したから取りにおいで」と連絡があった。いやー、ありがたい。肥料代は馬鹿にできないのでとても助かる。ただし、畑の片づけを早くしないと施肥も種蒔きも遅れてしまう。今までこの遅れがチャンスを逃してしまう連続だった。しかし、失敗やでききれないこともまた受け入れていくのが高齢者の生き方だ。だから、なるべく焦らず日々生かされていることを感謝して歩むしかない。

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焚き木たっぷり、食材たっぷり

2020-01-13 18:45:24 | 野外活動

 急遽、焚き火することになる。というのも、伐採した裏山の樹の残骸が溜まっていることとブルーベリーの支柱に使っていた古い竹が大量に出たためだ。まずはホオノキの残骸を中心に火をおこす。むかし木の版画でよく使ったことがあるが、枝もナタでスイスイ落とすことができる。そのくらい柔らかいのでよく燃える。焼き芋はダッチオーブンで、コーヒーとクサヤは七輪を使う。

          

 お昼を過ぎてからさっそく、定番のうどんにする。ほんとうは山仕事の合間に食べる奥多摩特有の「ズリダシうどん」の予定だったが、やっぱりうどんを煮過ぎたので、メニューを変更、オーソドックスに冷やした麺を麺つゆでいただく。ホウレンソウを投入したがこちらも煮過ぎてしまう。焚き火は火力が強いというのをつい忘れてしまう。

      

          

 友人がイノシシのレバーと玄米餅を持ってきてくれたので、そのまま七輪で焼いていく。レバーには塩胡椒だけで味付けをする。一昨日捕獲したイノシシだそうで、美味しく食べることができた。これなら商品化できる味だと思った。

      

 あっというまに、山のようにあった焚き木がなくなった。山へは10回近く焚き木を拾いに行ったので山の残骸もだんだんきれいになってきたのが嬉しい。しかし、残骸はまだまだ尽きない。毎日、焚き火しても大丈夫なくらいの量だ。また、夕食も残りのうどんをいただく。やや忙しいスローライフだったが、小春日和のような陽気の中のアウトドアライフはやっぱり「いいね」。

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倒れた松と実ったナンテンと

2019-12-29 01:18:00 | 野外活動

 裏山には先日伐採された樹木が倒れているままだ。すぐ近くに松があったのでそのいくつかの枝を再利用してみた。残念ながら倒れたショックからかことごとく元気がない。それでも捨てないでそこをよしとすることで年末年始のオーナメント作りを始める。

 さいわい、畑の隣に赤いナンテンが実っていたのでそれを利用することにする。この二つの対照的な素材を融合することにしてみる。即席のオーナメントは風で飛ばされる可能性があるので足元に杭を打つ。この季節はやはり赤いカラーが心を弾ませる。「難を転じて福となす」ナンテンの真っ赤なパワーにあやかって令和2年を生きてみるかと語りかける。

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癒しと至福を増幅する焚き火

2019-12-05 20:04:25 | 野外活動

 畑周辺で刈り取ってきた雑草や古い支柱が目の高さまで積もってきたので、あわてて焚き火をしていく。久々に会いたかった「キネマ航空CEO」さんにも無理してきてもらった。風が強くないのでホッとしつつ慎重に火を燃やしていく。そしていつものように、うどんと卵だけの「ずりだし」のメインメニューで昼食とする。

        

 さらに、「山猿」さんが持ってきてくれたドラム缶のバーベキューコンロで、サバ・焼き芋・牛肉・キクイモを焼いて胃の拡張を極限まで試みた。考えてみると、山猿さんは胃を全摘して間もない病み上がりの体だった。「若様」はそんな山猿さんのフォローをしてくれた。たわいのない会話ではあったが、みんなで火を囲み口を動かし山に囲まれた静謐のひと時を共有したのだった。

        

 かなりの雑草や支柱といただいてきた材木の端材がすっかり燃え切ったころ散会となる。平日で急遽決まった焚き火会だったので参加したかった人は少なくない。たかがたわいのない野外活動だが、それぞれの所作のなかにはそれぞれの人生と生き方が現れており、自然との関係性も隠し切れない。火の炎や暖かさをみんなで共有することは、癒しやつながりを再生・深化することでもある。死線から甦った痩せた山猿さんにお目にかかれたことがうれしい。

 積もった灰は畑にブレンドされる。冬の進行をすすめる巻雲が蒼い空を闊歩していた

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雑草の山を草木灰に

2019-11-20 20:49:00 | 野外活動

 今年の雑草はすさまじかった。気象条件もあったが、それ以上に農作業に手間取ってなかなか草刈りまで届かなかったのが要因か。いや、本当は休憩時間がズルズルと伸びてきてしまったのが真相。コセンダングサが3m~4m以上も伸びてしまったのが何本もある。胸の高さくらいまでつもった雑草を観て、和宮様が「早く処分したいので、われが自分で燃やすぞよ」とのたまい、急遽焚き火することになった。

          

 和宮様らしく、正攻法の焚き火だ。まずは雑草をどかして太い丸太を据えて点火する。乾いた栗のイガがよく燃える。きょうはちょうど風もなく穏やかな一日だった。昼食も外ですることにした。

       

 昨日収穫してあったシイタケを焼いておかずにする。消し炭を使って七輪で焼いたが火加減がむずかしい。きょうは定番だった焚き火の鍋の食事もしないで、和宮様の要望で燃やすことに専念する。

        

 雑草の山は夕方にはずいぶん小さくなった。まだまだ、畑の周囲には燃やすべき草木や古い支柱がわんさとある。火の粉が舞い上がらないよう少しづつ燃やしていく。暗くなってやっと鎮火する。ここでできた草木灰はさっそく畑の肥料となる。雑草も役に立つのだ。種がなければ畝のまわりに雑草マルチをして肥料にするが、今は雑草の種がいっぱいついているので燃やすのが最適。来年は草刈りを早めにしたいと思うのだが…。  

   

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イガグリで焚き火はいかが!?

2019-10-01 19:42:32 | 野外活動

 裏山の道草山には2本の大きな栗の樹がある。イガを放置していると山が汚くなるうえに栗本体も見つけにくくなる。それにしてもイガの量が溜まってくるので処理に困る。そこで、焚き火免許皆伝の和宮様がイガを燃し始めた。着火剤としても使うことがある乾燥したイガは有能でもある。イガを炭にして粉末にし、それをごま油で練って頭皮に塗ると抜け毛(ハゲ)が止まるという朗報もある。

           

 イガだけではもったいないと、今度は畑の背の高い雑草を燃やす。燃やさないで畑に漉き込むとどうしても雑草の種が繁茂してしまう。燃やせば草木灰として優れた土壌改良剤ともなる。近所の人から収穫したばかりの立派な落花生2束をいただく。

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和宮様の焚き火事始め

2019-09-20 18:37:26 | 野外活動

 畑の残骸が積もりに積もって長らく放置状態だった。オイラがサボタージュしているので、和宮様が「われが焚き火をやるからに手を出さぬように」との指示があった。残骸にはカビ病にかかったキュウリの葉や茎も積もっている。雨で残骸の全体が湿気を含んでいて点火がむずかしい。しかし、和宮様はひとりでそれをクリアして見事に成功させた。太い材木をしっかり燃やして熾火にしたのがよかったようだ。

     

 久しぶりの焚き火だった。前回は6月上旬にやったので梅雨と灼熱のために延び延びになっていたのだった。遅い昼食はニラ入りの「チヂミ」にする。いつもの焚き火だとうどん・焼き芋・サンマ焼き・珈琲というのが定番だったが、今回はそれらをやらないで、残骸を燃やすことに徹したのだった。

          

 おかげで残骸もほぼ燃やし尽くし私設焚き火場の周りもきれいになった。和宮様も自信になったに違いない。ベルギーのスマートなアウトドアライフには及ばないが、アウトドアを楽しむ余裕が日本に定着しなくちゃならないと思う。しかし現実は作業に追われている日々だ。江戸や近代の勤勉革命は行き過ぎてしまったのではないかと思う。暮しを楽しむ余裕は平安時代の貴族に学ばなければならない。

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今年初めての焚き火

2019-06-04 19:22:49 | 野外活動

 昨年からなかなかできなかった焚き火をやっと行うことができた。7カ月ぶりだった。3月には畑の残滓や枯枝がいっぱい出るところだが、今年は突風や強風が多くてやる機会を失ってしまった。それ以上に、近隣の火事が近年には珍しく4件以上もあったので自重もしていたのだった。

 

        

 いつもだと、うどんを主食にして焼き芋や焼き魚・コーヒーというのが定番だったが、今回は枯草や枯枝の「密度」が高いのでそれらを燃やすことを優先にして、「そば」だけにする。それほどに、畑の残滓が凝縮していたのだった。昼食はたらふく「播州のとろろそば」をすする。

 

   

 朝から燃やし続けた焚き火は夕方にはやっと小さくなった。しかしそれでも、中身がしっかり濡れていたのでなかなか燃え切らない。結局、夜の9時に消火することにする。ということは、朝から夜まで焚き火三昧だったことになる。おかげで焚き火常設会場のまわりもすっきりしたのはもちろん、焚き火できないストレスも解決、これで明日から安心して農作業に向かえるぞ。

  

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