刈り取った雑草や古支柱が溜まってきたので焚き火を楽しむ。乾麺がたっぷりあったので最近移住してきた人に声をかけたが留守だった。「ひとり焚き火」の満喫を徹することにした。まずは、最近TVでも取り上げられてきた奥多摩の「ずりだし」うどんを久しぶりに挑戦。醤油・鰹節・卵・トウガラシのシンプルな味がなかなか深い。すぐ食べたかったので具の野菜を忘れたがまったく気にならない。
くたびれた七輪で鰯を焼きだす。待ちきれないので焼きながら食べ出す。4匹一気に食べる勢いだったがぐっと我慢する。蠅がまわりに集まってくるが熱くて近寄れないのが小気味いい。お腹がそろそろ満帆になってくる。合間に、ナスの残骸を引っこ抜いてきて燃やしていく。
鰯を焼き終わってからお湯を沸かす。もちろん、コーヒーを煎れるためだ。きょうは畑のことは考えに入れてなかったので余裕?で、豆から挽いたコーヒーを味わう。おかげで朝から夕方まで火のそばからほぼ離れない贅沢な一日となった。縦横無尽に放置されていた残骸はきれいに灰となる。あす、灰は畑の肥料となる。この循環が田舎ならではのライフスタイルだ。国際競争や景気にしのぎを削るだけがすべてではない。生活のぜい肉を落とすことで幸せを入手できる。