台風、そして地震。皆さんのお住まいのところは、被害はなかったですか。犠牲になられた方々にはお悔やみを、被災された方々にはお見舞いを申し上げます。
こうした気持ちが基本なのですが、連続した自然災害、特に地震についてフランスのメディアも大きく報じていますのでご紹介しようと思います。
17日付のフィガロ紙です。第一面。エアバスの機構改革と並んでトップニュースです。ずたずたになった道路・・・地震のすさまじさを端的に示す写真ですね。ほとんど地震のないフランスの人たちにとっては、大地が揺れるとはまさに驚天動地。この世の終わりのように感じるのではないでしょうか。日本に一度行ってみたいのだけれど、地震がね・・・というフランス人に時々会います。飛行機で12時間もかかる極東の国、興味はあるのだが、そこで地震に遭遇したら・・・そうした気持ち、分からないではないですね。
記事は、マグニチュード6.8の地震があり、少なくとも7人が死亡し、700人以上が負傷したと伝えています。ここ数年でもっとも大きな地震で、東京でもその揺れが感じられた。多くの木造家屋が倒壊し、甚大な被害が出た模様だ。そして、柏崎原発から放射能汚染水が漏れ出した。今も、余震が続いている。
そして、第二面。原発大国のフランス(総発電量の78%を原子力発電に依存。2位スウェーデンの46%を大きく引き離してダントツの1位。全国に25の発電所。因みに日本は30%を原子力発電に依存)だけに、もっとも関心を示したのは、柏崎原発での火災(写真・上)と放射能汚染水の流出。火災はすぐに鎮火された。流出した汚染水も人体には影響がないと東電が発表している、と伝えています。同時に、NHKによると放射能汚染水が日本海にまで達したようだが、環境に影響はないようだ、とも伝えています。写真中の地図は、日本付近でのプレートの動きと原子力発電所の立地場所を示しています。こうした資料を見ると、改めて日本近海は地震の巣窟であり、そこに建つ原発の安全性については万全の上にも万全を尽くしてほしいと思わずにはいられません。電力会社が地域ごとに分かれているので普段はちょっと分かりにくいですが、こうやって日本地図に全部をプロットしてみると、思っていた以上に原発は多いですね(15地域、17発電所)。
「まず強いタテ揺れが起き、立っていられなかった。大きな棚が倒れ、いろいろなものが飛び散った」というMikamiさんという女性の声を紹介するとともに、木造の上に重い瓦を乗せた住宅が多く倒壊し、1万人が避難を余儀なくされている、とも伝えています。また、弱い津波(mini-tsunamis)も観測されたと伝えています。ツナミは立派なフランス語になっています。2004年12月23日にも大きな地震のあった地域での、今回の地震。新幹線(grande vitesse Shinkansen)は一時不通になったが、安全を確認後、運転再開したとも紹介しています。
原発、高速鉄道網・・・こうした日本とフランスの間にある共通項、どうしても関心はそこへ行ってしまうのでしょうね。
日本は地震の頻発する国で、5分に1回地震を観測している、と記事は結んでいます。これを読んでは、日本に行くのを諦める人も増えるかもしれないですね。観光立国をすすめようとする日本。自然災害は止められないですが、その防災体制などについてはきちんと紹介した方がいいのかもしれないですね。
日本の自然災害とそこに注がれるフランスの視線―――そのご紹介でした。
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こうした気持ちが基本なのですが、連続した自然災害、特に地震についてフランスのメディアも大きく報じていますのでご紹介しようと思います。
17日付のフィガロ紙です。第一面。エアバスの機構改革と並んでトップニュースです。ずたずたになった道路・・・地震のすさまじさを端的に示す写真ですね。ほとんど地震のないフランスの人たちにとっては、大地が揺れるとはまさに驚天動地。この世の終わりのように感じるのではないでしょうか。日本に一度行ってみたいのだけれど、地震がね・・・というフランス人に時々会います。飛行機で12時間もかかる極東の国、興味はあるのだが、そこで地震に遭遇したら・・・そうした気持ち、分からないではないですね。
記事は、マグニチュード6.8の地震があり、少なくとも7人が死亡し、700人以上が負傷したと伝えています。ここ数年でもっとも大きな地震で、東京でもその揺れが感じられた。多くの木造家屋が倒壊し、甚大な被害が出た模様だ。そして、柏崎原発から放射能汚染水が漏れ出した。今も、余震が続いている。
そして、第二面。原発大国のフランス(総発電量の78%を原子力発電に依存。2位スウェーデンの46%を大きく引き離してダントツの1位。全国に25の発電所。因みに日本は30%を原子力発電に依存)だけに、もっとも関心を示したのは、柏崎原発での火災(写真・上)と放射能汚染水の流出。火災はすぐに鎮火された。流出した汚染水も人体には影響がないと東電が発表している、と伝えています。同時に、NHKによると放射能汚染水が日本海にまで達したようだが、環境に影響はないようだ、とも伝えています。写真中の地図は、日本付近でのプレートの動きと原子力発電所の立地場所を示しています。こうした資料を見ると、改めて日本近海は地震の巣窟であり、そこに建つ原発の安全性については万全の上にも万全を尽くしてほしいと思わずにはいられません。電力会社が地域ごとに分かれているので普段はちょっと分かりにくいですが、こうやって日本地図に全部をプロットしてみると、思っていた以上に原発は多いですね(15地域、17発電所)。
「まず強いタテ揺れが起き、立っていられなかった。大きな棚が倒れ、いろいろなものが飛び散った」というMikamiさんという女性の声を紹介するとともに、木造の上に重い瓦を乗せた住宅が多く倒壊し、1万人が避難を余儀なくされている、とも伝えています。また、弱い津波(mini-tsunamis)も観測されたと伝えています。ツナミは立派なフランス語になっています。2004年12月23日にも大きな地震のあった地域での、今回の地震。新幹線(grande vitesse Shinkansen)は一時不通になったが、安全を確認後、運転再開したとも紹介しています。
原発、高速鉄道網・・・こうした日本とフランスの間にある共通項、どうしても関心はそこへ行ってしまうのでしょうね。
日本は地震の頻発する国で、5分に1回地震を観測している、と記事は結んでいます。これを読んでは、日本に行くのを諦める人も増えるかもしれないですね。観光立国をすすめようとする日本。自然災害は止められないですが、その防災体制などについてはきちんと紹介した方がいいのかもしれないですね。
日本の自然災害とそこに注がれるフランスの視線―――そのご紹介でした。
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マスコミ報道は、程度の差こそあれ、どこでも、読者の興味を惹くように、局部拡大になってしまうでしょうね。
フランスで自然災害といえば、猛暑、洪水くらいでしょうか。あるいは冷夏。たしかに自然には恵まれた地域ですね。うまし国、フランス。
ところで、ぐらっぱ亭さんのブログへアクセスできません。アドレスご確認いただけますか。
携帯でMSFの検索をしていたところ こちらにヒットしました
携帯以外 テレビもネットもない生活なので 地震のニュースも昨日同僚から聞いたばかり…凄い事になっていると今更ながら驚いています
国内に居る間は国内のボランティアを…と思っていましたが、年々仕事に疲れて手を差し延べる心が薄れています。 頑張らなくては
海外で日本がどう報じられているかって興味深いですよね。
今回も前回の中越地震も休日に起こっていて、東京の家で揺れを感じていました。
私は、前回の方が揺れが大きかったと思います。東京にいても、部屋のワードロープや棚が倒れてくるんじゃないかとハラハラしたのを覚えています。
新潟は豪雪地帯のため、屋根には土や重たい瓦が乗せてあり、壁も土壁で出来ているそうです。これは、雪が積もっても、その重さには耐えられるそうですが、横揺れには弱いそうです。
コメントありがとうございます。
情報の氾濫する今日、情報に溺れてしまう危険性もありますね。自分に必要な情報だけをとる。後は、熟考、思索。そんな日々があってもいいのかもしれないですね。
コメントありがとうございます。
石の文化、そして合理性の人たちには、木造の建物の上に重い瓦をなぜ乗せているのか、理解しにくいかもしれないですね。しかも今回が初めてではなく、多くの地震で犠牲者が出ている。それなのに・・・地域性・伝統による差は大きいのでしょうね。
働きながらの修士論文、頑張ってください。
イタリアの古代都市ポンペイを例にあげ、塩野七生さんの「危機と克服 ローマ物語から引用…
いつもの地震と思い逃げなかった事が被害を大きくした。…
いつものと思った地震が耐震設計の基準である、「限界地震」を越え事故に至った。…
専門家に「豆腐の上の原発」と言われている柏崎原発と今後について述べている。…
最後に、「いつもの地震」だけでなく、万一を考え続ける。
ポンペイの時代からニ千年後の人間の進歩が問われている。…という言葉で結ばれといる。
想定外だったから、仕方がないでは済まされない事って多いんですよね。
新潟の震災はこちらの友達から、日本の家族や友達は大丈夫かと心配のメールが来たことで知りました。
九州の祖母は台風で悩まされているようです。
最近、日本は自然災害が一段と多いように感じ、心配です。
そうですよね、想定外・・・でも、想定外だったということは、想定内がある。誰が想定したことなのでしょうか。地震の発生メカニズムさえ、まだ完全には解明されていなかったですよね、たしか。それで、よくここまで耐震性があれば大丈夫、なんて決めてたものですね。
でも、この件に限らず、取り敢えずの想定(見込み、予想)に対応していることって、多いのではないでしょうか。専門家の想定を金科玉条のように振りかざすのは、危ないのかもしれないですね。不確かであれば不確かと言う勇気が必要なのかもしれませんね。人智はまだまだ不十分なわけですから。
自然災害、地球のあちこちで猛威を振るっているようですね。やはり、環境破壊の影響でしょうか。環境破壊はこうやってキーボードを叩いている間にも進行しているのでしょうね。どこがどう問題で、このままではどうなってしまう・・・そんな話を明快に聞きたいものです。どこかに発表になっているのでしょうか。知らないままで、気付いたときには手遅れ・・・そうならないように、と思います。