サルコジ大統領がついに、かねて噂の、というかみんな知っていた通りカーラ・ブルーニさんと結婚しました。日本でもずいぶん報道されていたようですね。もちろん、地元フランスでも・・・

4日のフィガロ紙。2日にエリゼ宮で式を挙げた翌日、一緒にヴェルサイユ宮殿敷地内の公邸から出てきた新婚の二人を第一面で紹介しています。元スーパー・モデルにして、今や人気のシンガー・ソングライターというカーラさんて、どんな人なのでしょう。もうちょっと詳しく知りたい・・・何しろ、フランスの大統領夫人、言ってみればファースト・レディなのですから。

同じ日のフィガロ紙が詳しく紹介してくれています。その記事によると・・・
1968年12月23日、イタリアのトリノ生まれ。フルネームは、Carla Bruni-Tedeschi(カルラ・ブルーニ=テデスキ)。実家は、大手電線メーカーのオーナー社長にして、旧家。子ども時代を一族所有のお城(le chateau de Castagneto Po;カスタニェート・ポー城)で過ごしたそうです。父のアルベルトは、単に実業家というだけではなく、作曲もし、また美術作品の蒐集家としても有名。母マリーザは、ピアニスト。音楽や美術品に囲まれた子ども時代だったのでしょうね。私とは、雲泥の差・・・関係なかったですね。しかし、3番目の子、カーラさんは本当の父の愛を知らずに育った・・・ここに彼女の傷つきやすい心の元があるのかもしれませんね。どうして、愛されなかったのか・・・彼女の本当の父は別にいた。母親が恋人のブラジル人(名前も公表されていて、Maurizio Remmert氏)との間に儲けた子だったのです・・・このあたりの事情は、姉で俳優・映画監督のValeria(ヴァレリアさん)が自作の映画で触れているそうです。今回の結婚にイタリアは熱狂。イタリアの議員が議場でシャンパンを抜いたり大騒ぎをしていましたが、カーラさん、半分はブラジル人だったんですね。
資産家を狙ったテロなどが横行するイタリアに嫌気がさして、一家でパリへ移ったのが1973年。カーラさんは5歳だったそうで、パリ16区に住み、教育はパリで。夏休みは、ジスカール=デスタン元大統領の別荘などにも近い高級避暑地で過ごしたそうです。お嬢様育ちですね。そしてクラシック音楽や絵画以外に、青春時代のカーラさんを熱くしたのが、ポップスやロック。あるバンドのギタリストに夢中になったり・・・青春は美しく、叡智にあふれ、そして内向的だった、そうです。
美術と建築の勉強を諦め、19歳でファッション・モデルに。モデルにスカウトされたのは、モデル・エージェンシーがカーラさんの定期の写真を見かけたのがきっかけだったとか。人生は、ひょんなことからコースが変わって行きますね。身長178㎝と背が高く、プロポーション抜群。しかも、高く張り出した頬骨、アーモンドの形をした猫のような目、卵型(うりざね型)の完璧な輪郭という美形・・・すぐさま売れっ子モデルとなり、1987年からの10年ほどで、数千万ユーロ(1,000万ユーロが約16億円)も稼いだそうです。しかし、同時に、男好きという噂も。恋人といわれた男性は、日本でも紹介されているとおりで、有名人がたくさんいますね。その中の一人、哲学者との間に子どもをひとり儲けています。
1996年に当主アルベルトが亡くなると、一家には多くの問題が。カーラさんも精神分析医の助けが必要になったようですが、この精神的困難さを克服するために始めたのが、音楽。歌うだけでなく、自ら作詞・作曲。歌を作ることによって癒されたようです。それからは、歌手、カーラ・ブルーニへ。今まで出したシングルやアルバムも大ヒット。この夏に3枚目のアルバムが出ることになっているようです。しかし、大統領夫人になってしまっては・・・
母親のマリーザさんは、娘は大統領夫人になっても、詩を書き、曲を作ることは続けるだろう、それが彼女には必要だから、と言っているそうです。

イタリア人であること、歌手であること、しかもたぶんその歌手を続けるだろうという事から、4日のメトロ紙はファースト・レディならぬプリマ・ドンナ誕生と謳っています。
さて、カーラさんとサルコジ大統領との出会いは、昨年11月。あるディナーの席で一緒になったそうです。そこから一気に結婚まで。ただし、大統領選挙でカーラさんが支持したのは、社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル女史。常に左派陣営を支持してきたそうで、政治的には同床異夢になるようですね。若く、美しく、感受性に優れた芸術家で、成功もしており、教育もしっかり受けており(仏・伊語以外に英語、スペイン語にも堪能だそうです)、それでいて、ロックン・ロールが好きで、独立心が強い・・・全く新しいファースト・レディの登場だといわれています。最初のお披露目は、来月のイギリス訪問。ウィンザー城でエリザベス女王との会見。どんなスタートを切るでしょうか。
改革、過去との断絶を唱えるサルコジ大統領がプライヴェートで示した新しいフランス像。うまく機能していくでしょうか、国民の反応は・・・ますます目が離せませんね。
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4日のフィガロ紙。2日にエリゼ宮で式を挙げた翌日、一緒にヴェルサイユ宮殿敷地内の公邸から出てきた新婚の二人を第一面で紹介しています。元スーパー・モデルにして、今や人気のシンガー・ソングライターというカーラさんて、どんな人なのでしょう。もうちょっと詳しく知りたい・・・何しろ、フランスの大統領夫人、言ってみればファースト・レディなのですから。

同じ日のフィガロ紙が詳しく紹介してくれています。その記事によると・・・
1968年12月23日、イタリアのトリノ生まれ。フルネームは、Carla Bruni-Tedeschi(カルラ・ブルーニ=テデスキ)。実家は、大手電線メーカーのオーナー社長にして、旧家。子ども時代を一族所有のお城(le chateau de Castagneto Po;カスタニェート・ポー城)で過ごしたそうです。父のアルベルトは、単に実業家というだけではなく、作曲もし、また美術作品の蒐集家としても有名。母マリーザは、ピアニスト。音楽や美術品に囲まれた子ども時代だったのでしょうね。私とは、雲泥の差・・・関係なかったですね。しかし、3番目の子、カーラさんは本当の父の愛を知らずに育った・・・ここに彼女の傷つきやすい心の元があるのかもしれませんね。どうして、愛されなかったのか・・・彼女の本当の父は別にいた。母親が恋人のブラジル人(名前も公表されていて、Maurizio Remmert氏)との間に儲けた子だったのです・・・このあたりの事情は、姉で俳優・映画監督のValeria(ヴァレリアさん)が自作の映画で触れているそうです。今回の結婚にイタリアは熱狂。イタリアの議員が議場でシャンパンを抜いたり大騒ぎをしていましたが、カーラさん、半分はブラジル人だったんですね。
資産家を狙ったテロなどが横行するイタリアに嫌気がさして、一家でパリへ移ったのが1973年。カーラさんは5歳だったそうで、パリ16区に住み、教育はパリで。夏休みは、ジスカール=デスタン元大統領の別荘などにも近い高級避暑地で過ごしたそうです。お嬢様育ちですね。そしてクラシック音楽や絵画以外に、青春時代のカーラさんを熱くしたのが、ポップスやロック。あるバンドのギタリストに夢中になったり・・・青春は美しく、叡智にあふれ、そして内向的だった、そうです。
美術と建築の勉強を諦め、19歳でファッション・モデルに。モデルにスカウトされたのは、モデル・エージェンシーがカーラさんの定期の写真を見かけたのがきっかけだったとか。人生は、ひょんなことからコースが変わって行きますね。身長178㎝と背が高く、プロポーション抜群。しかも、高く張り出した頬骨、アーモンドの形をした猫のような目、卵型(うりざね型)の完璧な輪郭という美形・・・すぐさま売れっ子モデルとなり、1987年からの10年ほどで、数千万ユーロ(1,000万ユーロが約16億円)も稼いだそうです。しかし、同時に、男好きという噂も。恋人といわれた男性は、日本でも紹介されているとおりで、有名人がたくさんいますね。その中の一人、哲学者との間に子どもをひとり儲けています。
1996年に当主アルベルトが亡くなると、一家には多くの問題が。カーラさんも精神分析医の助けが必要になったようですが、この精神的困難さを克服するために始めたのが、音楽。歌うだけでなく、自ら作詞・作曲。歌を作ることによって癒されたようです。それからは、歌手、カーラ・ブルーニへ。今まで出したシングルやアルバムも大ヒット。この夏に3枚目のアルバムが出ることになっているようです。しかし、大統領夫人になってしまっては・・・
母親のマリーザさんは、娘は大統領夫人になっても、詩を書き、曲を作ることは続けるだろう、それが彼女には必要だから、と言っているそうです。

イタリア人であること、歌手であること、しかもたぶんその歌手を続けるだろうという事から、4日のメトロ紙はファースト・レディならぬプリマ・ドンナ誕生と謳っています。
さて、カーラさんとサルコジ大統領との出会いは、昨年11月。あるディナーの席で一緒になったそうです。そこから一気に結婚まで。ただし、大統領選挙でカーラさんが支持したのは、社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル女史。常に左派陣営を支持してきたそうで、政治的には同床異夢になるようですね。若く、美しく、感受性に優れた芸術家で、成功もしており、教育もしっかり受けており(仏・伊語以外に英語、スペイン語にも堪能だそうです)、それでいて、ロックン・ロールが好きで、独立心が強い・・・全く新しいファースト・レディの登場だといわれています。最初のお披露目は、来月のイギリス訪問。ウィンザー城でエリザベス女王との会見。どんなスタートを切るでしょうか。
改革、過去との断絶を唱えるサルコジ大統領がプライヴェートで示した新しいフランス像。うまく機能していくでしょうか、国民の反応は・・・ますます目が離せませんね。
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天は二物どころか3つも4つも下さったのですね。
でも寂しい子供時代もあったのですね。
『ウラヤマシー』と思っているのは私ばかりではなかったようで、パリでのインタビューでは、女性は『史上最悪のファーストレディ』という方まで、それに引き換え、男性は好意的な発言ばかりでした。
同性の目は厳しいですね。モデルで、歌手、しかも男はとっかえひっかえ、そして最後は大統領夫人だ!?・・・ふざけるな、といったところでしょうか。一方、男性には好意的な発言が多かったということは、フランス人男性は、ああいう顔が好みなんですね、なるほど。
それにつけても サルコちゃんの変わり身の速さに
驚きです。 我々農耕民族とは違います!
しかし・・・これほどの美貌とセンスの良さを持ったファーストレディ、他の国々のファーストレディ達は戦々恐々だったりして??、と言うのは意地悪ですね(笑)
でも日本には美智子皇后がいらっしゃるし、国賓として来日したら、ご一緒にどんなお話をされたりするのかな、とちょっと楽しみです(首相夫人のことはよく知らないですしあまりニュースにもならないので、ご了承ください。他意があってのことではないです、念のため)。
変わり身の早さ・・・セシリア前夫人も、だそうです。かつてアメリカへ逃避行した広告代理店社長(フランスの広告代理店・ピュブリシスの子会社社長)と縒りを戻したのか、関係は続いていたのか、いずれにせよまた一緒にアメリカ旅行とかで、そのまま結婚という噂があります。外国人の私が知っているだけでも、結婚4度目という人も3度目という人もおり、再婚なんて当たり前の社会。さすが、恋愛の国ですね。
モデルや歌手としてのカーラ・ブルーニをご存知とは、幅広い教養をお持ちですね。私は、海外、それもアジア中心に駐在するようになってから、フランス・ネタは全く関係なくなってしまいました。失われた15年です。早く取り戻さねば・・・
それにしても欧米の上流階級、さすがですね。付き合った相手も、政治家、哲学者などの知識層も多い。そうしたインテリにも魅力的と写る知性を持っているからでしょう。人間は環境によっても作られるのでしょうね。
とうとう、あの二人がゴールイン! このところフランスから来ている友人と会うたびにその話しに触れるのですが、先日も「まだまだ」という慎重な返事をもらったばかり。
でも、やっぱり! ほんとうに早かったですね。 ゆっくり、カルナ・ブルー二の"Quelqu'un m'a dit~"を聞きました。大統領になる前に移民問題で強行政策を施行したニコラ・サルコジにあまり良いイメージを持てなかった私には、ささやくように自作の曲を静かに歌う、現代の女神のようなカルナ・ブルー二となかなか結びつかなかったのですが。「縁は異なもの」なのですね。ともあれ、カルナ・ブルー二には、ますます惹かれます。今度は、ぜひ"No promises"のCDを求めたいと思っています。
三代遡って外国人がいないフランス人は少ないといわれていますが、その典型のようなサルコジ家ですね。サルコジ大統領の父はハンガリー移民、母方はギリシア系ユダヤ人。カーラさんはイタリア人とブラジル人。セシリア前夫人は、スペイン系とルーマニア人。移民の辛さや苦しみも知っているでしょうに、その前にフランスという「国家」が来てしまうのかもしれないですね。