ひさびさの感想です。
「サイエントロジーを題材にした…」的な前振りがあったため、新興宗教/スピ系大好きな自分としてはこれは必須科目と思い飛びついてしまいましたが少し期待違いだった様子です。正直なところ難しい映画でした。
導きたい者とそれに従いたい者。狂犬はマスターに自分を導き正してくれることを期待し、マスターは狂犬を手懐けることにより自らを正当化することを期待する。お互いが共依存関係にありながら、絶望と別れそして再び邂逅するという様が、マスターの教えである輪廻転生に重なっていく。
自分はどちら側の人間なのかによりこの作品から受ける印象は大きく違ってきそうですが、誰もが時と場合と立場により違うのでしょうね。それをエイミー・アダムス(!)にあんなことさせてマスターを手懐けている様で見せてしまうPTA監督ってばヒドいですw。
説明を省略した脚本・演出は、それが意図的と分かっていながらも最後は置いて行かれた気分でした。どこにオチたのだろう。どこにもオチてないのだろうな。輪廻するんだから。「面白い」と手放しでは言えないけれどもなんとも心に引っかかる二度目を観たいと思わせる作品でした。
ホフマンの丸顔演技は上手いとは思いながらもそろそろ見慣れてきてしまった感ありですが、ホアキンの演技はおっそろしくリアルですね。あんな狂犬にはお近づきにはなりたくないものですと本気で思わせます。
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