ハリウッドにはその愛らしい容姿と主役の大人を食ってしまほどの演技から時に天才子役と言われる子供たちがいます。一見子供の頃からの成功で華々しく将来も約束されているようにも見えますが、しかし彼らの共通の悩みと言えばいかに上手に大人に脱却していけるかというところに尽きます。
かつて一大ブームを巻き起こしたあの人(①)やこの人(②)やその人(③)のように世の中の厳しさを身をもってご提示になられてらっしゃる方々や、それなりにお育ちになられても子役時の役柄イメージからの脱却に少しムリをされてらっしゃる、かの人(④)なども見受けられます。
①あの人
②この人
③その人(これ誰だよ!?)
④かの人
ところで『アイ・アム・サム』で大注目を浴びた少女、ダコタ・ファニングちゃんはどうなったのでしょうか。あのすばらしい演技に愛嬌のある笑顔。輝くブロンドも健在でしょうか。ボクは当時ショーン・ペン以上に彼女の笑顔に癒されたクチでした。数年前の『ハイド・アンド・シーク』や『宇宙戦争』ではまだまだ大丈夫だった覚えがありますが。。。
で、こうなってましたw(⑤)
⑤こうなった人
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さてこの映画。ダコタが"やさぐれ超能力者"を演じるというめずらしい作品。
まあ話はジミです。『ヒーローズ』のジミ版。ってか雰囲気は『ナイトヘッド(なつかしっ!)』のが近いでしょうか。
そこそこ面白い点もありますが、個人的に見所はダコタちゃんだけだったので、特に感想は書きませんw
いろんな超能力者が出てきて、しかも説明少なくその名称が連呼されますので、これから見る人は以下のリストを参照しながら見ると迷うことがないと思います。
■いろんな超能力者の種類
プッシャー(pusher):目を見て記憶を植え込むことで人を自在に操る
ムーバー(mover):念動力、物理的な物体移動
ウォッチャー(wacher):未来予知
スニッファー(sniffer):物のにおいから持ち主の場所を探し出す
シャドウ(shadow):能力者からその対象となる人やモノを隠す
ワイパー(wiper):記憶を消す
スティッチャー(stitcher):体の傷を治す
シフター(shifter):物体を一時的に別の概観に作り変える
ブリーダー(bleeder):「ワー」って声出す人(⑥)
⑥ワーって人
同じ超能力でも個人個人の能力差とかがあり、そのへんがうまく説明されていないので、アレアレ?と思うところもあります。まあアバウトに見ていればあまり気になりません。逆に気になるのは主人公の超能力(ムーバー)が未発達なため、あまりに役に立たずなまま最後まで突っ切ってしまう脚本です。一応、敵側の同じムーバーの能力の使い方から学習して多少のパワーアップはみせますが、最後の戦いは念動力を持っていながら殴り合いというテイタラクですw。
ちなみにダコタちゃんはウォッチャーなのですが、予知結果は下手な絵に描くという方法で見せるだけでこれもヴィジュアル的にジミです。個人的にはムーバーでバンバン車とか吹っ飛ばすダコタちゃんとか、「ワー」って言うダコタちゃんが見たかったです。
そういう意味でも『X-MEN』や『ファンタスティックフォー』に比べるとアクションとか超能力バトルとかが少なくてジミ目ですが、水槽のシーンや弾丸を止めたりなどの超能力の見せ方などにはオッと思わせるところもあり、話のどんでん返しやらも含めそこそこ楽しめる典型的なハリウッドB級低予算映画に仕上がってます。そうそうこの映画の主役はその『ファインタスティックフォー』で燃えていた弟でした。あと、眉毛目力女のカミーラ・ベルがヒロインです。
で、これを観てダコタちゃんの行く末が心配になってしまいました。
しかしその後『リリィ、はちみつ色の秘密』を観てみましたら、彼女は立派にお育ちになられており大変安堵しました。やさぐれは演技だったようですw
それと全然ボクは観てないのでアレですが、世の中で大流行(ホントカ(?_?))の『トワイライト・サーガ』シリーズに出ているようですね。見た目も含めちゃんとキャリアを重ねているようです。
カワユイです。
彼女自身の役者としての将来はとりあえず安心できたのですが、今後残念なお笑い芸人に遊ばれてくっついたり離れたり、母親がヌード写真集を出したりということのないように祈っている次第です。
■『PUSH 光と闇の能力者』予告編 (Youtube)
評価:★★☆☆☆
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