もし、あなたが道端で倒れている人をみかけたらどうしますか?
心肺停止に陥った人間の脳は、2分以内に心肺蘇生が開始された場合、救命率は90%程度ですが、4分では50%、5分では25%程度と1分ごとに救命率が急激に低下してゆくそうです。
BLSとは、Basic Life Support(一次救命処置)の略称で、このような場に居合わせた人が、救急隊や医師に引継ぐまでの間に行う応急手当のことです。
超高齢者社会を迎えている今日において、歯科治療といえど、いつこのような現場に出くわすかわかりませんし、普段の生活においても一次救命処置ができることは医療人として必須ではないか?と定期的に受講しています。
今回は大阪梅田にある日本ACLSトレーニングラボに行ってきました。
ACLSは世界規模で研究され、世界で最も標準的とされるAHA(アメリカ心臓協会)の知識と技術をまる1日かけて条件反射的に実施できるようプログラムされています。
当日は、両隣に座っている方同士でペアを組み
このロールプレイをお互いで延々と行います。
またコースの最後には実地模擬試験と筆記試験で合否が判定されます。
幸い、私は無事合格することが出来ましたが、BLSのプログラムはより合理的に救命率を上げるように5年ごとに見直されているそうで、私が以前受講していた時とは微妙にやり方が変わっていました。
今回の研修を通じて切れ目のないBLSを実施するためには、個人が質の高いスキルを習得することはもとより、パートナーとのスムーズなコミュニケーション(声掛け)、そして何よりこのスキルを身につけている人が沢山必要だと実感しました。
BLSは専門的な器具や、薬品などを使う必要がないので、正しい知識と適切な処置の仕方さえ知っていれば、誰でも行うことができる処置です。
是非あなたも受講されてはいかがでしょうか?
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