食育の講演会
こんにちは!院長の高木です。
皆さんはゴールデンウィークいかがお過ごしになられましたか?
私は家族から後ろ髪を引かれる思いで(?)スイスのバーゼルへ行って参りました。
バーゼルはスイス北西部、ドイツとフランスとスイスの3国の国境が接する地点、そして世界最大の宝飾と時計の見本市などで有名な都市です(今年はすでに終わっていたようですが)。
そこで開催されるITI ワールドシンポジウムというイベント参加のために行ってまいりました。
ITI(The International Team for Implantology)ワールドシンポジウムというのは歯科インプラントにおいて世界で一番シェアを誇るStraumann® というメーカーの研究機関で、3年に1度世界各国で定期的に開催されており、今回の参加者約5000人のうち日本から約250名の参加があったそうです。
会場は、バーゼルメッセという前述の見本市会場にもなっているところで、トラム(路面電車)の線路をまたぎそそり建つ2棟の巨大な建物でした。
会場は空港をイメージした装飾がしてあり、ブースのプログラムはフライトの電光掲示板を模し、スタッフはパイロットやアテンダントのようなユニフォーム。
さらには時々飛行機の離着陸音が流れるといった凝りようで国際的な雰囲気を盛り上げていました。
この期間、この会場に3000人以上が一堂に会して朝から晩まで、科学的根拠に基づいた信頼性の高い最新の知見を勉強し臨床のエビデンスやコンセンサスを共有し各国に持ち帰ります。
今回は「Key factors for long-term success(長期成功のためのキーファクター)」題して、プランニング、材質、デザイン、ンテナンスと合併症管理などについて様々なディスカッションされていました。
ひと昔前まで、インプラント治療は歯科の「あだ花」的な分野だったそうですが、それを今日、ポピュラーな治療にまで引き上げたのは、先人たちの弛まない努力の賜物なんだな・・・と3日間の講演を聴きながら感じました。
現在インプラントの材料はおもにチタンという金属が使われており、長期的な経過報告がされていますが、超高齢化社会を迎える今後は、介護のなかでどのように調和させてゆくか?というところに焦点が当てられてきているようです。そういった意味では世界一の長寿国である日本の対応が世界を牽引してゆくような予感がします。