やっと冬と実感できるほど、朝晩冷えてきました。
温泉でじっくりと温まりたいと考えている今日この頃です。
話は変わりますが、生涯自分の歯で食事をするためには、定期的なメインテナンスが
必要です。メインテナンスは当クリニックでも行っています。
それはまず歯科衛生士によるハブラシ、補助用具等を使用し、歯面のプラーク(病原菌の塊)を除去、清掃します。
次に、ハブラシでは取りきれない歯周ポケットと言われる、歯と歯茎の境目にある深い溝のプラークや歯石を超音波スケーラーという先端のとがった金属のチップを歯面にあて、水流と振動によって破壊し剥がし除去していきます。
その後、それらによってできた目には見えないざらついた歯の表面や着色を、2種の研磨剤や研磨ブラシ、ゴム製の研磨器具によってつるつるピカピカに仕上げ、再度プラークが付着しにくくするという工程でやっていますので、全工程行うには、平均45分以上かかるため、患者様の負担も結構大きなものです。
中でも一番手間のかかるのは、着色を除去する作業でしょう。歯と歯の間や傾いている歯、歯茎の付近などは傷つけないよう最も気を使うところです。
今回実習したエアフローは手間と時間をかけず、着色除去と歯面研磨が一度に済ませられるというとても画期的な機械ということで、スッタフの期待感アップで臨みました。
エアフローは、重曹やグリシン(タンパク質の一種)でできた超微粒子の3種類のパウダーを用途別に使い分け、歯面のプラークや着色に水と一緒にスプレーすることで歯面を傷つけることなく着色やプラークを同時に落とせるのです。
早速、黒マジックで塗りつぶした空き缶と銅錆がついた十円硬貨を用意し、エアフローを使ってどれだけ下地の塗装を傷つけずマジックや錆が落ちるか実験です。
噴射口を対象物から3~5mm離して、一気にではなく、局所的に小さな円を描くように動かしながら、噴射していくとみるみる黒塗り部分と錆や黒ずみだけがおちていきます。
「わあ~きれい」「わあ~スゴイ」の連呼!!
面白いほどよくおちていきました。
感動です。期待以上に簡単にピカピカになるので、「これ欲しい」の声・・・。
使用するパウダーの味もレモン風味やほんのり甘い味のものがあり、誤って飲み込まれ、体内に吸収されても、重曹、グリシンからできているので安心安全です。
用途も、歯茎の周りはもちろん、頑固な着色から軽度の着色、矯正装置やインプラント周辺まで幅広く、痛みも少なく、時間も短縮できて患者様の負担が軽減されます。
これは、患者様やスタッフ双方にとって、とても便利な、しかも経営理念に基ずく良いアイテムだと感じました。
導入にあたっては残念ですが、クリアーすべき問題が多々あるようです
(金銭的・・・)。
でも近い将来、使えるようになればいいなと思いました。