その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

ゴキブリ討伐クエ(G級) -キミこそ害虫-

2011-11-01 23:03:55 | その名も、たぁちゃん。
G討伐クエシリーズ第3話(最終回)
「ゴキブリ討伐クエ(G級) -キミこそ害虫-」


第1話「ゴキブリ討伐クエ(下位) -依頼主Iさん-」
 http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/d696748cb9f506e144288d9a812a4cfb

第2話「ゴキブリ討伐クエ(上位) -ギタギタG退治-」
 http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/eff728e65e154019f520117f07afea10




約2年ぶりのメールが届いたのは夜12時ごろ。前回のように常識はずれな時間ではない。そのせいで、あらぬ期待を抱いてしまう。

何かのお誘いかしらんwktk
まさか久しぶりのメールでG退治とか…ないよね;


冗談のつもりで「何? G退治?」と返信したら、「ごめん、お願い」と電話がかかってきた。( ̄д ̄)


俺は害虫駆除業者じゃねーぞ!と若干怒りを覚えつつも話を聞く。


Iさんは相変わらず高いテンションと声だ。
代わって僕はテンションが下がるばかり。テキトーに聞き流すように話を聞いていると、途中から意味が分からなくなってきた。俺は何したらいいの…?


簡潔に流れをまとめる。


ゴキブリが出たから助けろと騒いでいる。

 …今から僕が向かったところできっと逃げちゃうし手遅れだろう。

面倒くさいのもあるし、たぶん無駄足になるからそう説得する。


ところがもうゴキブリはいなくなったという。

 …おい、だったらもういいじゃないか。


僕「で?今度はどこに出たの?」

♀「玄関、靴箱のところ」

僕「じゃぁ、もうとっくに外へ逃げてるよ」

♀「わかんねーだろ!いたらどうするんだよ!!」


(ノ_-;)ハア…また言葉が荒々しくなってきた。。


僕「もういないのに、僕が行ってどうするんだよ?何したらいいのさ?」

♀「いないことを確かめろ」

 …おいぃぃ、どうしろっていうんだよぉ。


僕「ゴキブリどこへ逃げたの?」

♀「しらねーよ!朝、出勤前に現れて…そのまま逃げてきたんだから!!」


 …Σ(゜ロ゜〃)…朝!?


僕「えっ!? 朝? ゴキブリ出たの朝なの?」

♀「そーだよ!でもまだいるかもしれねーだろ!!」

僕「もう夜12時だよ、絶対いないし…」

♀「いたらどうするんだよ。怖くて寝れねーからどうにかしろ!!」

僕「どうにかしろって言われても…どうすりゃいいんだよ!」

♀「とりあえず部屋中に殺虫剤撒け。それで出てこなければそれでいい。

僕「絶対いないって…」

♀「だから、いたらどーすんだよ、おめーよぉ( #` ¬´#)」

僕「う、うん。」

♀「とりあえず、寝れねーからどうにかしろ!」

 …ゴキブリだって、一日中部屋に隠れているほど暇じゃないと思うんだけどなぁ。あの部屋、清潔な感じがしたし、ゴキブリにとって収穫がなさそうだけど。

説得すればするほど、機嫌がどんどん悪くなって手が付けられなくなってきた。


 …仕方ない。全く乗り気じゃないけどG討伐クエに出かけた。


 …まったくよぉ、Iさんが容姿端麗可憐少女超爽やか系だったら「添い寝したら寝れるんじゃねー?」とか冗談も浮かんでくるんだけどなぁ…。

 …ゴキブリよりアイツを討伐してーよ(・ε・` )


アパートの前で助けを待っているIさんがいた。


僕「え?もしかして部屋に入ってないの?」

♀「入ってちょっと見たけど、とりあえずいないみたい」

 …絶対いねーだろ。

部屋に入ると、殺虫剤を渡された。

♀「これ、部屋の隅とか怪しいところに撒いて。全部使いきっていいから!」

僕「別に僕がやらなくてもよくね?」

♀「もし出てきたとき、対処できねーだろ!!」

僕「あぁ、そっか」

♀「いいから、撒け、全部撒け、ほら、こことか、そことか、いいから撒け」


 …ホントうるせーな(;´Д`A ```


僕「こんなところに撒いたら、匂いついちゃうよ? こんなに撒いたらギタギタしちゃうよ?」

♀「Gが出るほうがもっと問題なんだよ!いいから撒け」」

僕「いないね、いない。いないいない、ほらいない。たぁちゃん保証付き、もうオワリ」

♀「いや~この下とかも怪しいんだよね~」

僕「食い物ないんだから、こんなところに隠れたってしょーがねーだろ」

♀「あ、そーだ、今度模様替え手伝ってよ」


 …(・・?)…エッ


僕「べ、別にいいけど、まさか、Gが出たらいやだからとか、そんなこと?」

♀「は? 当たり前じゃん、出たらどーすんだよ!!」

僕「絶対、いないし…」


結局、殺虫剤を部屋の隅々に撒くだけの簡単なお仕事、終了。


報酬:なし


♀「彼女いるのにこんなことで呼び出して、ホントごめんねぇ」


僕「…別れたけど」


♀「あ、そーなんだ。じゃー別にいいね(笑)」



( ´△`)アァ- 最後にうぜーうぜーうぜー!!!!!!!


ホント、こいつを討伐してぇ!!


 
 -Gクエ終了-


ゴキブリ討伐クエ(上位) -ギタギタG退治-

2011-11-01 03:30:15 | その名も、たぁちゃん。
ゴキブリ討伐クエ(上位) -ギタギタG退治-


前回の「ゴキブリ討伐クエ(下位) -依頼主Iさん-」のつづき。
 http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/d696748cb9f506e144288d9a812a4cfb



大のゴキブリ嫌いのIさん。ヤツが出ただけで110番するつわものだ。その彼女が初めて僕にゴキブリ退治の依頼をしたのは約2年前の…Gの季節である。


Iさんはすでにバイトを辞めていて、特に連絡を取っていたわけではないが、早朝4時半ごろに突然メールが届いたのだ。

そうだ、その時も「起きてる?」といった内容だったと思う。へんてこな時間に戸惑いつつも、ちょっぴりワクワクした。


4時半と聞くと異常に早い時間に感じるが、パチンコ店の遅番だった僕にとっての4時半はゴールデンタイムにあたるわけで、早朝というよりはまだ深夜といった感じ。まず、寝ていることは考えられない時間だ。

もちろん彼女もそれを知ってメールをよこしたのだろう。

何事かと返信すると即座に電話がかかってきた。

ただでさえ甲高い声なのに、激しいテンションで話すから、携帯から30㎝くらい話しても余裕で聞き取れそうな…脳天に突き刺さる声だ。

…で、何言ってるか支離滅裂でわからない。

なるほど、テンションが高いんんじゃなくて、テンパってるわけか。


彼女の言っていることというか、何を僕にしてほしいのかを理解するのにどれほど話したのだか…。

僕なりに整理してみる。


部屋にゴキブリが出た。

奴が冷蔵庫の奥に隠れた。

そこに殺虫剤を丸々一本分撒いた。

冷蔵庫の裏から逃げた様子はない。

どうやらやっつけたぽい。

それを確認しろ!!

そこにいなかったら、寝れねーだろーが!!


…つまり、G退治ではなく、Gの死骸処理の依頼だ。


メールが来た時に少しでもwktkしてしまった僕はすっかり意気消沈してしまったわけだが(笑)


ゴキブリぐらい…とか、ずっと出てこないなら死んだよ…とか、とっくにどこかへ逃げたよとか、そんな返事をしていたら、最初は「お願い」だったのが「いいからやれ、早く来い!」そんな口調になってきた(;´Д`A ```


おそらく死んでるか逃げているだろうゴキブリのために、こんな朝っぱらから出かけなきゃいけないのは…面倒だ。まもなく朝5時だし。


軽く説得したけれど、逆に説教が返ってきて…('〇';)…出発することにした。

Iさんの部屋を正確には知らない。ただ、飲み会のときや、苦鬱のディズニーの帰りに近くまで送ったことはあった。北越谷駅の西口のそば。

実際に行ってみたら、駅まで徒歩1分…どんだけいい部屋に住んでんだよ!!

部屋のドアを開けるとすぐ左に小型の冷蔵庫。シンクがあってその向こうに部屋があって大きなベッドが見える。間取りは1Rかな?1Kか?

この冷蔵庫の裏にゴキブリが隠れて、下から横からこの殺虫剤がなくなるまで撒いたとのことだ。


\(>o<`)/ギャーッ!


おせーよ!冷蔵庫の前に立って気づいた。

床、殺虫剤の液で水たまりみたいになってる。

それを、俺、踏んでる…ヽ(__ __|||)…。

んもう、さっさとゴキブリさん確認して帰ってやる!!


冷蔵庫を動かしたら、そこにGが死んでた。本当に殺虫剤まみれでギタギタ。


そいつをティッシュで何重にもくるんで…つぶす。

つぶすのは、完全に殺すためじゃない。そいつが、間違いなくさっきまで生きていた奴なのかを確かめるためだ。もしかしたら数か月前から死んでいるGの可能性もある。そうなると、G潜伏の可能性を否定できなくなってしまう。


うん、この感触は、干からびていないから、さっきまで生きてたな。

そこまで説明して、部屋の安全を保障して終了。

「ありがとう、これで寝れるわ(^^)」

「お茶していくか」と聞かれたが、昼から仕事なので帰ることにした。


外へ出るとまぶしい太陽とすがすがしい風、とてもいい天気だ。きっと今日は暑くなるな。気持ちよく原付を飛ばして自分の部屋に帰ると、靴下にしみ込んだ殺虫剤が不快な音を立てた…。時計の針は6時を目指しているが寝れる気がしない…。


報酬:数日後のランチ。


話を聞くと、何人かの友人にメールしたが誰も返信が来なく(あんな時間に当り前だ)
、そこで「ゴキブリを素手でも殺れる」と話していた僕を思い出したらしい。

まぁ、警察に電話しなかっただけ成長したと思うが。


「またGが出たら頼むわ」
「まぁ、まかせなさい」

そんな冗談を言って別れたわけだが、それから2年が経った今、彼女から再びメールが来た。

「起きてる?」

冗談で「G退治か?」とへ返信したところ、即座に電話がかかってきて…。


「ごめん、お願い…」


Σ(´□`;)


 -つづく-


【予告】

新たなG討伐依頼もまた、ちょっと異質な依頼だった。

 …おいおい、俺が行く意味、あるのかぁ?(ノ_-;)