ハラビロカマキリがもう一匹いました。例年と比べると数は少なく細々とではありますが、
子孫を残してくれたんですね。
こちらはキュウリの先端付近に陣取るカマキリ。このあと食事されていました。
おなじみアシナガバチ。少なくとも二か所に巣をつくっている。
今年はオンブバッタが多いなあ。
夏の強い日差しをものともせず、力強く咲き誇る百日草。
*今日車内掃除をしました。先の九州から立て続けだったこともあり、かなり汚れが目立ちました。
しかし外はもっとすごいことになってまして、実は旅の終盤、私の車的には一雨ほしかったところ。
土埃で全面覆われているんです、こちらに帰ってからもほとんど雨が降ってませんしね。
猛暑が続いた関西ですが、台風の遠い影響もあるのか、昨日あたりから少し雲が多くなっています。
週間予報を見ても、天気の変わり目にきているようで、明日は雨の可能性もあり?、
少しは汚れが落ちるのかしら。
*録画しておいたNHKBS百名山の「くじゅう連山編」を見ました。くじゅうを訪れたことがない方には、
日頃私が歩いている場所なりが、概ねわかっていただけたのではないでしょうか?
お世話になっている法華院温泉も出てましたし。私の場合お世話になっているのは、宿泊や
温泉ではなく、「お酒の自動販売機」ですけどね。惜しむなくは、登山口が長者原ではなくて、
牧ノ戸峠だったこと。標高の高い牧ノ戸からの登山道は高低差も少なく、ハイキング気分で
歩ける快適さですが、雨ヶ池越えの緑滴る新緑の素晴らしい登山道をぜひ紹介してほしかった。
それと坊がつるのテントサイトがほとんど写っていなかったこと。それに一番肝心な平治岳山頂が
カットされたこと。大船山からの眺めは素晴らしいけど、ここは欲張らず、せっかくのミヤマキリシマの
時期なのに、平治岳山頂へ立ち寄らないとは何事か!!と怒ったのは私だけじゃないと思いますよ。
作家・綾辻行人さんのお名前は存じていたし、著書の中でも「時計館の殺人」が
特に有名なのも知っていて、機会があれば読んでみたいと前から思っていたんです。
そしたら先日、新装改訂版の発売広告が新聞に出ていたので、次の旅のお供にもいいかもと、
購入しておいたんですね。
こういったミステリー、推理小説のたぐいは、読み出したら止まらなくなるものです。
往きの船で上巻を読み終えてしまい、続きが気になりはやる気持ちをグッとこらえて
道内では読むのを我慢して、帰りの船で下巻を一気に読みきりました。
近年発売されている推理小説をほとんど読んだことがないので、他と比べようもないけど、
いや~かなり面白かったですね。ひとつだけ気付いた点を述べると、時計館~には、
「色恋」の要素がほとんど入っていなかったことかな。昔好んで読んだ横溝正史さんの作品では、
犯罪に男女の恋愛が絡んで、オドロオドロシイお話になっていた気がするけど、それがない分、
時計館~は、なにかあっさりした印象が終始漂った気がしました。これが綾辻さんの特徴なのか、
それともこの作品だけのことなのかわからないんですが、私の性格からすると、一度はまると、
同じ作家の他作品を読んでみたくなるはずなので、次の旅に備えて他の「館シリーズ」を買っちゃうかも。
綾辻さんの作品では、映画化された「Another」なども有名ですが、あまりにもホラー色が
強いのは怖くて読めないんですね。
新装版のあとがきに谷山浩子さんとコラボして、小説と同じタイトルの楽曲を作った
エピソードも少し紹介されています。谷山さんもまたこの小説に触発されたのか、
時計をモチーフにした小説および同タイトルの楽曲(悲しみの時計少女)を
同じアルバムの中で発表されていますね。
♪ ひとつの時計は 壊れて動かない
あなたのこぼした 涙の雫を
凍らせて 閉じ込めて 隠している
ひびわれて 傾いた ガラスの中
ひとつの時計は 狂って止まらない
わたしのもつれた 悲しみの糸を
ゆるやかに 巻き取って 回りつづける
偽りの 永遠の 時の中で
ふたりの未来が 静かに融け合う
水のおもてに 滲み出したひとつの名前
透明な 運命の 腕の中で
逆さまに 回り出す ふたつの針
逆さまの時計 きらめく罪のように
あなたは夢みる わたしは祈る
いつまでも この夜が 明けぬように
いつまでも この恋が 果てぬように
(時計館の殺人/詩:綾辻行人 曲:谷山浩子)
先の九重登山の際も忘れ物をしたので、今回は気をつけていたのですが、また忘れ物をしてしまいました。
黒岳から降りて、ユースで次の登山の準備をしました。体力を消耗していたし、風邪気味で体調も
おもわしくなかったけど、天気が安定しているのはわかっていたので、少し無理するつもりでした。
しかし「ない」… レトルトやフリーズドライの「おかず」はあるのに、肝心の「米」がないんです!
予備のアルファ米をすっかり忘れてきました、よりによってアルファ米をです!
他のものは大抵コンビニやスーパーで調達できますが、元々アルファ米は登山店などでしか
取り扱っていないうえに、このところは品薄で不安定な供給状態がまだ解消されておらず、
これは絶望的です。ところが、よくここでお会いする札幌のXさんに話すと、今回はもう使わないからと、
手持ちのアルファ米をひとつ実費で分けてくださいました。さらにそれを横で聞いていた
初めてお会いするおじさんに賞味期限切れのアルファ米(2食分用)をいただいて、
一応最悪の状況は脱したんですが、すっかり意気消沈してしまったこともあって、明日の登山は断念、
休養日にしてしまいました。
翌日旭川方面に出かけた際、東川にモンベルの直営店が新しくできたことを思い出して訪れると、
アルファ米(白米)が2個残っていてこれを購入、これで1食分用×3日分が確保できて、
無事明日から山に入ることができました。
次は忘れたわけではないものの、予定以上に使ってしまって、あわや足りなくなってしまったお話。
山中泊にはロールペーパー(トイレットペーパー)は必需品で、本来の使用目的以外にも食器拭きに
使ったり重要アイテムです。私は下界(主に船の中など)用に新しいものを使い、徐々に小さくしておいて
山用(食器拭きなど)に使用、さらに小さくなったものを行動用(本来の目的など用)に使っています。
ということで、山行には常にやや小さい状態になった2個のロールペーパーを持ち歩いています。
これはつまり、片方を濡らしてしまったりのトラブルにあってもそのまま山歩きを続けられる、「保険」の
意味合いも兼ねているのです。
黒岳で二泊した後、すでに2つ共にけっこう小さく(残り少なく)なっているのに気が付いていましたが、
まあ、最後までもつだろうと判断したんです。ところが、想定外の出来事が発生しました。
元々少し風邪気味だったのが、症状が進み、鼻水が大量に出始めたんです。ウエストバックには
ポケットティシュもありましたが、それでは全然足らずに、ロールペーパーでも鼻をかみ始めたところ、
あっという間に減ってしまったんです。これにはかなり焦りました。できるだけ使うのを我慢したんですが、
それでもどんどん減っていくのでとても心配になりました。トムラウシ方面から一泊で撤退したのは、
はっきりしない天気も原因でしたが、ロールペーパー不足もその判断に影響していたんです。
結果的に二泊で下山したので最後は少し残っていましたが、当初の予定通りに三泊だったら、
かなりヒヤヒヤしたことでしょう。お尻だって洗ってほしい!
最後はレンズを壊してしまったエピソード。
天気もあまりすっきりしないし、駒止湖にナキウサギを撮影しに行ったんです。ところが
あまり出てこないし、このところの疲れもあって、岩に腰掛けてうつらうつら居眠りを始めたんですわ。
そしたら、三脚をきちんと立てていなかったのか、風で倒れて「ガチャン!」という大きな音で目が覚めたら
もうあとの祭です。カメラ(EOS30D)のボディが岩に当たったらしく、少し傷が付きましたが、こちらは
普通に作動してくれました。ところが問題はレンズ。シグマのF2.8望遠ズーム、見た目の傷はないのに
強い衝撃のせいか、ズームリングおよびフォーカスリングがまったく動かなくなってしまいました。
もうかなり長い付き合いのレンズですし、このところ新しいレンズに買い換えたいなあと、
物色していたりもしたので、気を悪くしていたのかもしれません。しかし、仮に新しいレンズを調達しても
売る気はなくて、予備に置いておくつもりだったのでがっくりです。この前の金環日食撮影が、
最後の活躍になりました。
ということで、近々、否応なしに新しいレンズを購入しなければならなくなりました。
以上、長く旅を続けていたら色々あるけれど、これを笑い話にできるのは、少し時間が必要と思われます。
♪ ここには道標がなく なんの目印もない
それどころか 道もない
振り返れば 今私たちが出てきた駅も
どこにも見あたらない
はるかな はるかな旅をつづけ 遠く遠くへと
永久に終わらない夏休み あなたとわたしの
見上げる彼方 空の高みに
炎と海の 銀河が燃える
タマシイだけが 帰ると叫ぶ
炎と海の 銀河の故郷
(休暇旅行/詩:谷山浩子)