著者:吉村昭 出版社:文春新書(003) 定価(680円)税別
初版刊行:平成10年10月20日(入手版)
帯コピー:作家はどこで素材に出会い、
どのように調査を進め、
いかにして歴史の”真実”に迫るのか
”得心”
本書を読み終えて、脳裏に浮かんだ言葉である。
吉村氏が、徹底した取材や文献の精査を経て、作品中に舞台と
なった事件を現出させるが如く作品を生み出していたこと . . . 本文を読む
■14日 夕刻(某県立医大病院 救急病棟より)
看護師さんが押してくれるストレッチャーが、ゆっくりとERを出る。
その時。
壁の時計が目に入った。
午後4時。
う~ん。
事故から、もう3時間も経っていたのか。
でも時間の感覚がよく戻っていない。
なんだか。
あっという間だったような、
もう結構経ったような、どちらともいえない妙な感覚ではある。
エレベーターを経て、病室に到着。
一般 . . . 本文を読む
■14日 昼過ぎ(某県立医大病院 CTスキャン室より)
この。
CTスキャンなるものは、今回初めて体験した。
まあ簡単にいうと、X線を360度の方向から照射することで、
障害物による減衰レベル等から断層撮影映像を作り上げるもの
という概念上の理解はしているが、自分がドーナツの中に入る
というのは、なかなかに感慨深いものだった。
とはいえ。
そんな感想も、今だから書けること。
ストレッチャー . . . 本文を読む
平成21年11月19日
宇宙航空研究開発機構(JAXA) プレスリリースより
(※ 画像は、JAXAより)
こうなってくると。
もう彼の名前は、「はやぶさ」から「火の鳥」に変えた方が
よいのかもしれない(笑)。
本日行われたJAXAの記者会見、ならびにプレスリリースにて、
「はやぶさ」の現状がレポートされた。
その詳細は、上記のプレスリリースや、松浦晋也氏のHPをご参照
いただくとして。
. . . 本文を読む
■14日昼過ぎ(なおも、事故現場より)
やっとのことで、氏名等の一連の個人情報を言い終えた頃と前後して。
救急車が停止する気配があった。
ここは、病院だろうか?
あいにく、がちがちに固定されている身では、視界は救急車の天井しか
無く、確認しようもない。
なんだか、随分と騒がしい音がする。
この甲高い、空から降ってくるような音は…
ヘリか!?
結局、ドクターヘリの手配が付いたということな . . . 本文を読む
■14日昼過ぎ(事故現場より)
やがて、ストレッチャーが運ばれてきた。
ここに寝ろと指示されるが、情けないことに体が動かせない。
ぜひぜひしながらフリーズしていると、救急隊員の方が前後から担ぎ上げるようにして僕を持ち上げてくれた。
その刹那!激痛が胸から放射状に伸びて体内を駈け巡る!
歯を食いしばる僕を抱え。救急隊員の方は、横の担架へ。
無論、最大限の注意を払ってそっと寝かせて戴けた筈だが、 . . . 本文を読む
相棒は、相手の車の下にめり込んでいた。
エンジンこそ止まっていたものの、コウコウと灯るヘッドライトが、相棒のまだ「俺は走れるぞ!走らせてくれ!」という意志を体現しているかのようだ。
タンクから、ガソリンが漏れている。
キーを切らないと危険だが、こちらも潜り込みにいくどころの状況ではない。
苦しい息の下から、今は何も出来ない俺を許してくれと、ヘッドライトを見つめる。
相棒の様子を見るまでは . . . 本文を読む
後は‥、この呼吸が出来ない問題だけだ。
息を。
吸いたいのに、吸えない。
吐きたいのに、吐けない。
これは、本当に苦しい。
しかも、アドレナリンが切れたように、胸からは激痛がシグナルされてきだし、たまらなくなった僕は、またアスファルトに横になってしまった。
周囲に人が集まってくる気配は分かるが、構ってられない。
「大丈夫か?」
「ここは危ないから、もっと端にいこう」
そんな声が降ってく . . . 本文を読む
昨日。
MOLTAは交通事故に合ってしまいました。
1~2週間は入院することになったため、従来の書評中心の記事は暫らくお休みし、事故顛末記をお届けします。
----------------
その瞬間のことを。
実は、あまり覚えていない。
ただ、今でもはっきり覚えている情景がある。
それは‥。
目の前を流れていくアスファルト。
ヘルメットのシールドが、見る見る削られて白く濁っていく。
も . . . 本文を読む
出典:ISASメールマガジン 第267号【 発行日- 09.11.03 】
記 :固体惑星科学研究系 春山純一(はるやま・じゅんいち)
タイトル:SELENE(かぐや)搭載カメラによる月面の縦穴発見
~月面下の溶岩チューブ(溶岩トンネル)存在の可能性~ その裏話
※ この記事の原文は、こちらで読めます。
※ ISASメールマガジンのお申込は、こちらから。
(「はやぶさ」の無事帰還を、月 . . . 本文を読む