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活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

ハチはなぜ大量死したのか

2009-03-12 22:51:43 | 活字の海(書評の書評編)
著者:ローワン・ジェイコブセン (文藝春秋・2000円) 評者:養老孟司 毎日新聞 今週の本棚 2009年2月8日より  サブタイトル:病み疲れた「もう一つの人間社会」 ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 評者が引用している部分によれば…。 2007年の一年間で、北半球からミツバチが約1/4も姿を消した、 という。 その事実がもたらすものは、何なのか。 ハチの生態系が、精緻 . . . 本文を読む
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幕末明治の肖像写真

2009-03-04 23:53:33 | 活字の海(書評の書評編)
著者:石黒敬章 (角川学芸出版・2940円) 評者:池内紀 毎日新聞 今週の本棚 2009年3月1日より  サブタイトル:「板垣死すとも」のころは黒ひげだった ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 文章。写真。音楽。映像…。 どのような媒体であれ、何かを切り取り、閉じ込めたものには、 独特の気配のようなものが封じ込められている気がする。 普段、何気なく読んでいる新聞や雑誌にしても、 . . . 本文を読む
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全集 日本の歴史 第9~12巻

2009-03-03 23:31:29 | 活字の海(書評の書評編)
第九巻『「鎖国」という外交』(ロナルド・トビ著) 第十巻『徳川の国家デザイン』(水本邦彦著) 第十一巻『徳川社会のゆらぎ』(倉地克直著) 第十二巻『開国への道』(平川新著) (小学館・各2520円) 評者:田中優子 毎日新聞 今週の本棚 2009年2月22日より  サブタイトル:「外」から見た新しい江戸時代像 ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 「全集 日本の歴史」。 全16巻を予定 . . . 本文を読む
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アメリカ 自由の物語 上下

2009-03-02 23:23:20 | 活字の海(書評の書評編)
著者:エリック・フォーナー (岩波書店・各3990円) 評者:富山太佳夫 毎日新聞 今週の本棚 2009年2月8日より ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 僕達は、知っている。 言葉という目に見えないものが、如何に相対的なるかを。 なればこそ、同じ言葉を語っていても、その目線は絡むことなく 平行線の彼方へと彷徨うことがあることを。 僕達は、知っている。 今、同じ時、同じ場所、同じ . . . 本文を読む
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「愛」と「性」の文化史

2009-02-27 22:31:36 | 活字の海(書評の書評編)
著者:佐伯順子(角川選書・1575円)評者:張競  2009年1月25日(日) 今週の本棚より サブタイトル:「恋愛」と「色事」の上下関係を転覆 ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 「愛」と「性」。 重たい、テーマである。 先日「ロシア文学の食卓」の書評の書評でも書いたとおり、性・食・眠は 生き物としての三大欲求である。 その一角を為す「性」。 更にそれと緊密な(表裏といっ . . . 本文を読む
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ロシア文学の食卓

2009-02-22 22:24:49 | 活字の海(書評の書評編)
著者:沼野恭子(NHKブックス・1218円) 評者:井波律子 2009年2月22日(日) 今週の本棚より サブタイトル:死に連なる過剰な食欲の危うさ ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 古代ローマの国父と言われたキケロの名言として、  「食べるために生きるな。生きるために食べろ。」 というものがある。 一般に、食べること=食欲は、性欲、睡眠欲と並んで、本能の 三大欲求と称される . . . 本文を読む
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最後の冒険家

2009-02-21 23:55:01 | 活字の海(書評の書評編)
最後の冒険家石川 直樹集英社このアイテムの詳細を見る 評者:田中優子 2008年11月30日(日) 今週の本棚より サブタイトル:スリリングな体験の先にある問い ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 ノンフィクション。 この言葉から、どのような内容を連想するだろうか? 例えば、旅行記をはじめとした紀行文。 例えば、事件を丹念に検証したドキュメンタリー。 どのようなものであれ、そこ . . . 本文を読む
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死なないでいる理由

2009-02-20 23:51:03 | 活字の海(書評の書評編)
死なないでいる理由 (角川文庫)鷲田 清一角川学芸出版このアイテムの詳細を見る 著者:鷲田清一(角川ソフィア文庫・700円) 評者:山崎正和 サブタイトル:とつおいつ、ラディカルに ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 人はみな、選択権を行使して生まれてくるのではない(※)。 自らの意思で生まれたのではない命。 とはいえ、生まれ落ちたそのときから、否、受精したその瞬間から、 細胞レベ . . . 本文を読む
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雪男たちの国 -ジョージ・ベルデンの日誌より

2009-02-14 21:33:29 | 活字の海(書評の書評編)
著者:ノーマン・ロック(河出書房新社・1470円) 評者:池澤夏樹 訳者:柴田元幸 サブタイトル:「スコット隊の最期」の美しい幻覚 ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 この小説。 いわば、不条理日記((C)吾妻ひでお(笑))である。 だが、小説というものが作家の産物である以上、どのような不条理も 不合理も、すべては作家の思うがまま。 その作品世界においては、作家はまさに神なのだか . . . 本文を読む
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彼女について

2009-02-12 23:35:44 | 活字の海(書評の書評編)
著者:よしもとばなな(文藝春秋・1250円) 評者:三浦雅士 サブタイトル:現代人はどんなふうに喪に服すか (注 このコラムは、ネタバレ注意!です) なんだか、ぬるいな…。 この書評を読んだときの、正直な感想である。 原著を読んでいないので、軽々な判断は出来ないのだが、まずこの 書評に描かれたこの小説の世界観が、とてもぬるく思えてしまう。 テーマは、サブタイトルの通り。 ただ、喪に服 . . . 本文を読む
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