著者:コンスタンチーン・サルキソフ 朝日新聞出版刊
価格:¥1575 (本体¥1500+税)
訳者:鈴木 康雄 (2009年3月23日 読売新聞)
サブタイトル:ロシア提督の書簡初公開
※ この書評の原文は、以下で読めます。
日露戦争という巨大な歴史上のターニングポイントを、マクロではなく
個人の心の動きというミクロな視点にフォーカスを当てて読み解こう
としたのが、本書である。
. . . 本文を読む
著者:都筑道夫 編者:小森収 (フリースタイル・2835円)
評者:若島正 毎日新聞 2009年3月22日 朝刊より
サブタイトル:若き編集者の肖像と眼力
※ この書評の原文は、以下で読めます。
2009年のこの時。
少々とうのたった(苦笑)本マニア、特に推理小説マニアであれば、
ハヤカワ・ポケット・ミステリのあのシリーズに思い入れが無い人は
いないだろう。
変形版の背高のっぽの書装は . . . 本文を読む
著者:半藤一利 (新潮社・1890円)
評者:五味文彦
サブタイトル:勝と西郷を軸に描く明快な新史観
※ この書評の原文は、以下で読めます。
あなたは、佐幕派ですか?それとも勤皇派ですか?
のっけから、150年前の京の夜道で問われたら、恐ろしくて
うっかりと回答できないような問答をしてしまったが、日本史好き
にとってはとても重要な設問であることは論を待たないであろう。
. . . 本文を読む
著者:シュロモ・ヴェネツィア 河出書房新社刊 2008年12月刊行
訳者:鳥取絹子 価格:¥2100 (本体¥2000+税)
評者:岩間陽子(国際政治学者)
歴史が、歴史であるためには何が必要なのか。
何らかの形で世に出ることか?
それとも、それが在ったという事実だけで、歴史足りうるのか?
誰も知らなければ、歴史そのものが無かったことになるというのに。
そう。
真実と事実は、明らかに異なる . . . 本文を読む
著者:ジル・ボルト・テイラー (新潮社・1785円)
評者:養老孟司 毎日新聞 2009年3月8日 東京朝刊
サブタイトル:神経解剖学者が右脳に「目覚めた」時
※ この書評の原文は、こちらで読めます。
人の感覚と言うものは、実に不思議だ。
よく、事故等で手足を無くされた方が、無くした筈の手足が冷える、
あるいは痛みや痒みを感じる、といった話を耳にすることがある。
本来は、そこにはもう存 . . . 本文を読む
著者:山本兼一 (PHP研究所・1890円)
評者:渡辺保 毎日新聞 2009年3月15日朝刊
サブタイトル:椿一枝の強さ、点前の艶やかさ
※ この書評の原文は、こちらで読めます。
いわずと知れた、昨年下半期の直木賞受賞作。
書店に行けば、平積みで並んでいるうちの一冊である。
色々な受賞作品については、別に敢えて背を向けることもしないが、
積極的に手に取ることもしない主義であ . . . 本文を読む
著者:石田秀輝 (化学同人・1785円)
評者:藤森照信 毎日新聞 2009年3月15日刊より
サブタイトル:便器を輝かせたムシケラの原理
※ この書評の原文は、こちらで読めます。
人智を超えた、という表現がある。
人としての限界を超えた領域にまで踏み込んだ、ということであり、
基本的にはよい方向を指し示す表現として用いられる。
だが、人智を超える、その基準線となる人の叡智が、 . . . 本文を読む
著者:竹内整一 (ちくま新書・756円)
評者:沼野充義
サブタイトル:背後にある死生観まで縦横無尽に読み解く
※ この書評の原文は、こちらで読めます。
私的サブタイトル:
さよならは別れの言葉じゃなくて、再び会うまでの遠い約束
(by 来生えつこ)は、真実だった!?
今日、Mixi日記で、出会いについての話を書いた。
だから、という訳ではないが、こちらでは別れについて書かれた
本を、 . . . 本文を読む
著者:アルベルト・マングェル (白水社・3570円)
評者:池内 紀
毎日新聞 今週の本棚 2008年11月2日より
サブタイトル:本が開示する空間の魅惑と不思議
※ この書評の原文は、こちらで読めます。
大規模書店の、ドミノのように続く書棚を見る興奮。
町の小さな図書館の陳列に、店主のこだわりを発見して感じる共感。
図書館の、ありとあらゆる智慧が凝縮された空間の只中にいると
実感できる . . . 本文を読む
著者:パルデン・ギャツォ ブッキング刊 2635円(税別)
訳者:檜垣 嗣子
※ この書評の原文は、こちらで読めます。
静か過ぎる。
この静寂が意味することを考えることは、恐怖以外何者でもない。
現在、インドに亡命政府を置くチベットのダライ・ラマ14世が、
亡命を余儀なくされたチベット動乱から、先日の3月10日で
50年を迎えた。
北京オリンピックに先立って。
あの世界各地の聖火リレー . . . 本文を読む