季節はずれの暖かさの昨日とは打って変わって、大寒の今日は、暦どおりの寒い一日であった。
また、今日は二十日正月といい、小正月の十四日から数えて七日目に当たり、正月儀礼の納めとする日でもある。
正月も二十日になりて雑煮かな 嵐 雪
近畿以西では、正月料理の残りである肴の骨で料理を作ったことから骨(ほね)正月という。
元旦からの三が日、そして七草粥を祝う七日正月、十四日夕から十五、十六日にかけて祝われる小豆粥の小正月、そのお終いが二十日の骨正月ということだ。
ものがたき骨正月の老母かな 虚 子
二番餅二十日正月祝ひけり 八重桜
床の間に飾った鏡餅とは違って、家庭の主婦たちが、鏡台に供えて置いたお餅を開いてお祝いをするのが、初顔(はつかお)を祝う語呂に合せた“二十日正月”というわけである。
鰤の首尾祝ひ納むる二十日かな 蝶 衣
長崎の骨正月や餅の黴 柳 之
それを骨正月と言うのは、関東の新巻鮭や塩引き鮭と違って、関西のお正月にはなくてはならない塩鰤の食べ納め。残り物の頭や骨を牛蒡や大根、昆布などと炊き込んだ糟汁のお雑煮が、この日の主役となっているからである。鰤の頭を食べることから頭(かしら)正月とも言う。
あくまでも節約主義の関西人、残り物の始末をきっちりつけて、お正月のお祝い気分を締めくくろうという魂胆かもしれない。
乞食の骨正月や霙(みぞれ)降る 菰 堂
餅に代わって団子を食べるところから団子正月・二十日団子と呼ぶ地方もある。また、麦正月・乞食正月・奴正月・灸(やいと)正月など、異称が多い。
二十日とて言問だんご 家づとに 季 己
また、今日は二十日正月といい、小正月の十四日から数えて七日目に当たり、正月儀礼の納めとする日でもある。
正月も二十日になりて雑煮かな 嵐 雪
近畿以西では、正月料理の残りである肴の骨で料理を作ったことから骨(ほね)正月という。
元旦からの三が日、そして七草粥を祝う七日正月、十四日夕から十五、十六日にかけて祝われる小豆粥の小正月、そのお終いが二十日の骨正月ということだ。
ものがたき骨正月の老母かな 虚 子
二番餅二十日正月祝ひけり 八重桜
床の間に飾った鏡餅とは違って、家庭の主婦たちが、鏡台に供えて置いたお餅を開いてお祝いをするのが、初顔(はつかお)を祝う語呂に合せた“二十日正月”というわけである。
鰤の首尾祝ひ納むる二十日かな 蝶 衣
長崎の骨正月や餅の黴 柳 之
それを骨正月と言うのは、関東の新巻鮭や塩引き鮭と違って、関西のお正月にはなくてはならない塩鰤の食べ納め。残り物の頭や骨を牛蒡や大根、昆布などと炊き込んだ糟汁のお雑煮が、この日の主役となっているからである。鰤の頭を食べることから頭(かしら)正月とも言う。
あくまでも節約主義の関西人、残り物の始末をきっちりつけて、お正月のお祝い気分を締めくくろうという魂胆かもしれない。
乞食の骨正月や霙(みぞれ)降る 菰 堂
餅に代わって団子を食べるところから団子正月・二十日団子と呼ぶ地方もある。また、麦正月・乞食正月・奴正月・灸(やいと)正月など、異称が多い。
二十日とて言問だんご 家づとに 季 己