江戸の退屈御家人

世の中のいろいろ面白いことを野次馬根性で・・・・

Petit 大名庭園

2020年09月14日 15時15分00秒 | Weblog
1、文京区千駄木に須藤公園がある。
ここは江戸時代加賀藩の支藩大聖寺藩の下屋敷があったところだ。昔は 後ろに弥生ガ岡、前に江戸湾を望む景勝地であった。すぐ近くに加賀藩邸 つまり現在の東京大学や 森鴎外の 観潮楼跡の近くのいいところ。
 庭園は小さいが 回遊式の大名庭園で、中島に弁財天が祀ってある。昔の下屋敷はずっと広かったようだ。
 









公園の後ろに由緒あるような建物があった。
 明治維新後、長州出身の品川弥二郎(明治維新の第二世代で、内務大臣の時選挙干渉で有名。九段の靖国神社のそばに 大山巌の騎馬像と一緒に品川弥二郎の立像が並んでいる)の所有となり、その後、実業家須藤吉右衛門氏に渡り、昭和8年同庭園を東京市に寄付し 現在に至る。

 谷根千 はいろいろ深い歴史がある。

近くに 岡倉天心の旧日本美術院跡があった。五浦海岸の六角堂の前身だ。





2、新宿区西早稲田に甘泉園公園がある。
ここは本 徳川三卿の清水家の下屋敷があったところ。
 江戸川の高台にあり湧き出ていた水がお茶に適していたところか甘泉園と言われたとか。一方 水稲荷神社の敷地でもあったようだが詳しくは分からない。











3、品川区上大崎に池田山公園がある。
 ここは岡山池田藩の下屋敷があったところである。ここも回遊式の大名庭園で池独自の湧水と三田用水が引き込まれていた。
 窪地のすり鉢状の池は20メートルの高低差があり火山の噴火の後であるとか。
 いずれにせよ美しい大名庭園である。