江戸の退屈御家人

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グレート・ジャーニー 人類の旅  国立科学博物館

2013年04月21日 16時17分30秒 | Weblog
グレート・ジャーニー 人類の旅
人類はこの先どこにむかうのだろうか  と銘うって

上野の国立科学博物館でグレートジャーニー展をやっている。このフレーズを聞けば血が騒ぐ人が多かろう。フジテレビのドキュメンタリー番組で、関野吉晴(探検家・医者・美大の教授)氏が8年をかけて人類発祥の地から人類の大移動の跡を逆ルートで53000km辿ったドキュメンタリー番組等での写真や資料を展示しようとする企画展。

ポイントは人類最古の足跡遺跡の解釈想像から、猿人の姿を現在の技術を動員してビジュアルに構成したことである。

 その他は、関野吉晴氏の民俗学文化人類学的的アプローチの成果の展示といえようか。
同氏が自分の足だけでいった、アンデス・インカ・アマゾン・アラスカ・シベリア・アタカマ・ゴビ・などでの生活風物の展示で、売りの1つはアマゾンの先住民の「干し首」3体を10年ぶりの公開とのこと。

1、約700万年前    アフリカで人類の祖先誕生
   400万年     森林から草原へ。2足歩行となる
   360万年     タンザニアのラエトリに、足跡化石=ファール猿人の家族
   200万年     草原で肉などの多様な雑食 石器の使用 脳容積の拡大
             アフリカ大陸からユーラシア大陸へ
   100万年     火の使用  脳容積 の一層の拡大
   50万年      音声言語の獲得
   20万年      心の存在(現代人と同様)
   5万年       ホモサピエンスの世界拡散
   3万年       オーストラリアへ到着
   1万5千年     アメリカへ到着
   5千年       地域文明の発祥

2、初期猿人――猿人――原人――旧人――新人(ホモサピエンス)が全世界へ
           北京原人
          ジャワ原人
             ネアンデルタール人

科学博物館=科博は、佐倉市でみた歴史博物館=歴博より、我輩には各段も立派に思えるね。

 我輩の好奇心は歴史ももちろんあるが、もっと幅の広い、森羅万象が不思議・好奇心の対象だろうから。たとえば、スーパーカミオカンデで宇宙線?を検出したといっても、これ一体何ぞや、ちんぷんかんぷんで なんでなんで????の連続だからだろうな。

3、360万年前、人類最古の、タンザニアのファール猿人の足跡遺跡

ここから現代の技術で正確に想像復元したもの。素晴らしい猿人の復元技術だ。


4、ファール猿人の復元はすばらしいが、しかしこの科学博物館の企画は、フジTV的でかつ関野氏の文化人類学的アプローチ中心で、小中学生も観客に想定しているから、その意味で、BBCの「地球伝説」シリーズでのグレート・ジャーニーを見慣れた吾輩には、だいぶ物足りないね。旧人ネアンデルタール人の消滅と新人ホモサピエンスの関係とか、人類のアメリカ大陸への移動と氷河期との関係とか、大きなポイントが入っていないのが残念ね。御無体な要求かもしれないが。

5、でも、一度は見学する価値はあるよ。「科博」は本当にいいよ。ワンダーランドだ。
コメント
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